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日記一覧

20年
2016年07月31日08:06

 こう暑いと本も読めやしまへんがな。 CDで涼しげな音を流しながらウトウトしております。 VIOTTY『6 Quatuors Concertants』。First world recording、1992年となっていますから20年以上前に買ったのだと思われます。どこでもとめたかは憶えてい

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『思い出るまゝ』メモ
2016年07月29日09:21

  『思い出るまゝ』徳田秋聲を読んでいる。序にこんな風に書いている。≪これとても内容は希薄低俗、形式も不用意、文章も漫談風で、何の取柄もないものである。作品以外で自分を語るといふことも何か照れくさいもので興味がもてない。本にする積りなら、今

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一年後に納得
2016年07月28日07:38

  『萩すゝき』久保田万太郎の巻末にある著作年表をながめていて、一年前の下鴨で万太郎の本を一冊買っていることを思い出した。そして、探しだすのに大汗かいたところ。 『浅草物語』久保田万太郎(大正五年二月十五日籾山書店)。F書店さんで五日目だっ

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『残菊帖』メモ
2016年07月27日08:15

 『残菊帖』久保田万太郎を読了。≪わたくしが蓬里さんに弟子入りをするやうになつたのは……そのそもそもの種出(たねだ)しは、誰あらう、萍人がはじめてさそつたので、わたくしを、蓬里さんのとこへ…… で、そのとき ――いつか話した“八重垣”のせが

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二冊目
2016年07月26日07:46

 誘惑に抗しきれずついふらふらとポチッしてしまいました。 二冊目です。

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『残菊帖』久保田万太郎
2016年07月25日07:42

 矢部登さんの『田端抄』を読んでどうしても手にしたいと思っていた本を先の古書会館で入手した。 『残菊帖』久保田万太郎(昭和二十六年十一月二十日好學社)カバー欠。これに収められた俳人増田龍雨を描いた小説を読んでみたいと思っていたのです。万太郎

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『敵』筒井康隆メモ
2016年07月24日18:06

 筒井康隆の『敵』を読了。主人公の年齢までもう少しですから、いろいろ思いあたるふしもあったりして少々つらいところです。夢の中で死んだ妻と話したりしているうちに幻覚を見、幻聴を聴くようになってしまったようです。最終章「春雨」では、≪儀助は食堂

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『敵』筒井康隆
2016年07月23日08:58

 小谷野敦先生推薦の(私)小説を読んでいる。 『敵』筒井康隆(平成十二年十二月一日新潮文庫)。(私)にしたのは、この小説が私小説なのかどうか分からないからです。もちろん「私」であろうとなかろうと、そんなことは気にすることはないわけで、こちら

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伊勢田史郎の山村順論?
2016年07月22日09:46

 伊勢田史郎は『輪』に山村順論を書いたか、ということを調べてみた。 『輪』の50号(1979年12月)には創刊号から49号まで、61号(1986年3月)には50号から60号まで、100号(終刊号2006年7月))には、61号から99号までの

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 昨日の手紙はおまけでして、こんなものを頂戴してしまった。いいのかしらん。 『詩集 夕御飯です』高木護(昭和二十九年五月廿日母音社)装幀野田習之。後記に≪先輩達のあたゝかい御好意によつて、三十近くになつてやつと私の第一詩集がでることになつた

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足立さんの手紙
2016年07月20日09:12

 先日追悼関係資料を頂戴したところだが、今度はある方から、こんなものが挟まっていました、と手紙のコピーを頂戴した。 足立巻一さんから伊勢田史郎さんへの手紙である。≪先日はまずい話をお聞かせして恥かしいことです。その節の講演要旨を「輪」に載せ

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  三輪正道『定年記』を読んでおります。中に「ある原稿用紙」という文章があって、これが『海鳴り27号』(2015年6月15日編集工房ノア)にある「形見分け」山田稔と照応しています。「ある原稿用紙」は『青磁34号』(2015年5月)に掲載され

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『たうろす』にする
2016年07月18日08:27

 街の草さんに大量の『VIKING』が入荷していることは、ある方から聞いていた。店主が表に出して置いてくださったので一冊一冊見ていたが、あれもこれもときりがなくなりそう。先に読んだ北村順子の作品をどのように同人達が評価しているのか気になるので、作

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足立巻一追悼関係三点
2016年07月17日07:48

 街の草さんで頂戴した足立巻一追悼関係資料。 『書標(ほんのしるべ) 1985.10月号』(昭和六十年十月五日ジュンク堂書店)。表紙絵について、≪「たかはしもう笑話集」(昭和50年刊)より。11年前の笑顔だが、ほとんど変わっていらっしゃらない。今

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 『思ひ出るまゝ』徳田秋聲(昭和十一年四月二十日文學界社)函。昨日大阪古書会館でY書房さんからワンコインで入手。文學界社は野々上慶一、昭和10年頃までは文圃堂だったからその後この社名にしたのだろうか。そういえば戦後すぐの青山二郎が表紙を描い

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『定年記』三輪正道
2016年07月15日07:18

 ちょっとマズイなあ。また注文してしまった。古本屋巡りも控えておとなしくしているのに、三輪正道さんの5冊目の本が出たと知ったらノアさんに電話しないわけにはいかないのでした。 『定年記』三輪正道(二○一六年七月一五日編集工房ノア)装幀粟津謙太

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また、一日遅れ
2016年07月14日08:54

 昨日7月13日(2004年)は、指揮者のカルロス・クライバーの亡くなった日なのだそうです。 ブラームス交響曲第四番ウィーン・フィル、録音1980年3月。 クライバーが生前認めた正規のディスクは、LPが10、LDが7、CDが3のみのようです

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『風俗十日』南川潤
2016年07月13日08:19

 朝倉稔の『美しき街に死す』には「回想の南川潤」とサブタイトルが付けられていますが、どちらかと言えば著者朝倉稔の自伝的な本なので南川潤その人の生涯について詳しく書かれているわけではありません。そこで、とにかく何か南川の本を手に入れて読むこと

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一日遅れ
2016年07月12日07:47

 何人かの方がブログで昨日11日が「水雀忌」であるとして湯川書房の本を掲げておられた。一日遅れながら。 『失われた指輪』加藤周一(二○○○年十月三十日湯川書房)91/100、銅版画冨永敦也。

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『たうろす56』
2016年07月11日07:31

 机のまわりを片付けていたらちょうど一年前に手に入れた『たうろす56 川端柳太郎・小島輝正追悼』(昭和62年9月30日)が出てきた。これのことはたぶんここに書いていないのだろう。何か書くつもりで机の横に置いてそのまま忘れてしまったにちがいな

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 昨日は一日『美しき街に死す 回想の南川潤』朝倉稔を読んでいた。中に村尾絢子が登場して驚いた。≪私は藤原審爾の原稿を持って杉並区松庵の村尾絢子を訪ねていった。昼食時になっていたが、村尾さんは起き出したばかりらしかった。十返(肇)さんが「美人

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 足立巻一さんの本で一番手に入れにくいのは何だろうと考えたら、戦前最初に出した『宣長と二人の女性』なのかと思ったりするが、これなんかもなかなか見ることがない本(冊子)である。 近畿日本鉄道宣伝部が作った「近鉄沿線風物誌」の二冊、『社会6 柳

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「フウ」メモ
2016年07月07日07:53

 北村順子『フウ』を読んでいる。≪「フウ」 思わず声に出して名を呼び、木に触れてみた。手のひらがぴったりと吸いついた。とてもあたたかい。木の肌に触れるなど、初めてのことだ。幼い頃あったかもしれないが、記憶にはない。それよりなにより、一本の木

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『フウ』北村順子
2016年07月06日09:31

 ある方から北村順子の作品集のコピーを頂戴した。深謝。 『フウ 北村順子作品集2』(1998年3月30日コンパス81)。以下の作品が収録されている。 先日(7月1日)に、「VIKING」掲載の北村最後の作品「真夏の訪問者」の冒頭「春に出した短

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磯田敏夫の天牛
2016年07月05日07:57

  マンヲジシテ?『ネオン太平記』磯田敏夫を読みだす。≪いずもやのまむしを食べ、映画を二館みにいく、そして帰りに堺筋を向うにわたって天牛で白水社の本を買う――それが海軍へ入るまでの二十代の私の公休の一日だった。≫と書いているように、磯田の小

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 生田耕作の本は殆ど処分してしまって、残っているのは二三冊だろう。佇まいが気に入って残してある一冊。 『鏡花本今昔』 生田耕作(一九九九年三月サバト館)限定600部の534番。京都四条通のDAN書店で買ったと思う。 スミカズの絵葉書がでている

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書泉ブックマート
2016年07月03日07:56

 先日の川崎彰彦文掲載雑誌『9月犯罪』『11月犯罪』にこんな栞が挟んであった。 見たことがあるような絵なんですが? もう一枚。 70年〜71年にかけてのカレンダーで、左下に「駿河台下角・総合書店ビル」、右上には「本店ビル改装中(地上8階、地

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 朝早く起きて北村順子の残っていた小説二編を読んでしまった。5月下旬から一月あまりだった。 気になっているのは、VIKINGに発表した最後の小説「真夏の訪問者」(577号1999年1月30日)の冒頭に≪春に出した短編集を読んでもらった新聞社から…

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