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日記一覧

文庫三冊
2016年02月29日07:34

 先週金曜日、『横光利一見聞録』を手に入れたT堺船場店で文庫・新書が百円なので何冊か拾う。(このお店はなぜか百円の時は毛色の変わったものがあります。) 『歌集 縄文紀』前登志夫(平成7年6月16日再版短歌新聞社)毛筆署名入り。 『愛の手紙』リル

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『方寸虚實』石塚友二
2016年02月28日07:33

 保昌文「横門の人びと―横光利一と石塚友二」にこの本のことが出てくる。 『方寸虚實』石塚友二(昭和十六年二月十日甲鳥書林)、装幀武者小路実篤。 上の句のあとに、≪私の俳句は日々の生活の記録であつて、そしてそれで一切である。≫という石塚の後書

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 古書会館ではなにも拾えず。意欲減退、いよいよ引退か。 T堺の船場店でこれを拾う。 『横光利一見聞録』保昌正夫(平成六年十一月三日勉誠社)200円。持っていないと思うのだが。 「横門(おうもん)の人びと―横光利一と石塚友二」を読む。石塚が東京

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『股旅の跡』長谷川伸
2016年02月26日07:16

 書物展望社にはこんな本もあるのですね。 『股旅の跡』長谷川伸(昭和十二年十一月二十日書物展望社)。長谷川伸の本がどうして書物展望社から出版されたのか、この本にはその経緯などを示す発行者齋藤昌三の記述はない。 扉に押された「司馬蔵書」の印が

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『涓滴不喚洞』宇佐美英
2016年02月25日07:43

 これも書物展望社本。 『涓滴不喚洞』宇佐美英(昭和十一年三月十日書物展望社)カバー、「限滅版五百部之内第453號」。「限滅版」とは? この本が読み辛いのは、 何人もの人が序文等を寄せているのだが、それがご覧のようにバラバラに収めてあり、しか

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 古本屋さんに行けないで少々ストレスがたまっていたところ、ネットでこの本を見つけて注文してしまった。 『詩のアルバム きりんの仲間17年』足立巻一(1964年2月第一刷理論社)カバー、帯。帯が付いていたのですねえ。架蔵本にはありませんでした。そし

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齋藤昌三本
2016年02月23日07:57

 書物展望社本と相前後して、その主宰者である齋藤昌三の書物随筆本も買っていた時期がある。 この中から一冊。 『書淫行状記』齋藤昌三(昭和十年一月三十一日書物展望社)、初刷五百部の359号。 表紙は漆塗り、見返しの字は柳田泉なのだそうだ。 レッ

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『紫煙の人々』内田魯庵
2016年02月22日07:28

 『紫煙の人々』内田魯庵(昭和十年五月十五日書物展望社)。≪装釘は内容から云つて『思出す人々』の続篇とも見るべきものであるから、大体を前著にちかい感じと、翁平素の原始的趣味から、台湾産の蕃布を選んだ。そして、その布を説明する意味から、見返し

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 『續紙魚繁昌記』内田魯庵(昭和九年四月十日書物展望社)限定一千部の421号、「題簽 竹清三村清三郎」。≪装釘に就いては、今度は息巌君を煩はす手筈にしてゐたが、時間に無関心な画家のことでとんとアテにならず、それに前者(ママ)は僅々五百部絶版で

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『讀書放浪』内田魯庵
2016年02月20日06:23

 『讀書放浪』内田魯庵(昭和七年六月十日書物展望社)限定一千部の142号。≪容器は一般的な紙函でもあるまいと、「放浪」の文字から頭陀袋に寄せて、之を「放浪袋」と命じたものにした。この袋に添付した翁の影絵は奥附のワク絵と共に息巌君に乞ふて揮亳し

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『紙魚繁昌記』内田魯庵
2016年02月19日07:32

 『紙魚繁昌記』内田魯庵(昭和七年二月十日書物展望社)限定五百部の485号。 見返しには銀色の紙魚が。 印譜。 この本はこちらから。

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 『番傘・風呂敷・書物』幸田成友(昭和十四年三月二十六日書物展望社)。 この本はこちらで買ったらしい。

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『典籍散語』新村出
2016年02月17日08:27

 『典籍散語』新村出(昭和九年三月十八日書物展望社)。限定一千部の405号。

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『退讀書歴』柳田國男
2016年02月16日08:47

 書物展望社の本を一時期集めていたことがあって今も残っている。 『退讀書歴』柳田國男(昭和八年七月二十日書物展望社)限定一千部209号。題箋と見返は弟がやっている。

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 『田端抄』の栞の筆者藤井滋さんは、ブログ(http://d.hatena.ne.jp/qfwfq/)で「谷中安規の動坂」に触れてこの本のことを書いておられる。 『王様の背中』内田百〇、谷中安規畫。いうまでもなく復刻版ながら、安規の版画を見るのは楽しい。 この復刻版に

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『龍雨俳句集』増田龍雨
2016年02月10日09:14

 このところ毎日病院通い。入院している米寿を迎える叔母の相手をするのが日課。その合間にこちらを入手。 『龍雨俳句集』増田龍雨(昭和八年二月二十五日四條書房)裸本。龍雨の第二句集である。矢部登さんの『田端抄』に「龍野川の雪中庵龍雨」があって再

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『詩集悲歌』田中克己
2016年02月05日09:16

 先日古書会館で拾った『詩集悲歌』田中克己(昭和三十一年十一月三日果樹園発行所)限定三○○部。厚生さんの文庫台に混じっていた。200円。以前も同じところで同じような値段で出ていたからこれで二冊目。 田中克己は、終戦当時中国河北省で二等兵だった

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『田端抄』矢部登
2016年02月04日08:24

 『田端抄』が届いた。 『田端抄』矢部登(二千十六年二月一日龜鳴屋)限定五〇八部の062番。冊子『田端抄』全七冊からの三十篇と雑誌等に発表された四篇が加えられている。覚書で矢部さんは、≪本書は田畑界隈に住んだ文士や美術家たちの著した本などから

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 若干は改善されてまいりましたが、それでも鼻水がポタポタ落ちそうなのでティッシュを鼻の穴につめてマスクをし、 グレン・グールドのベートーヴェンのPソナタ流して、風邪が通り過ぎるのを待っております。そして、金沢の龜鳴屋さんに注文した『田端抄』

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 先週、なにかとバタバタしたおかげか、今度は風邪である。今年もやりすごせるかと思っていたのに捕まってしまった。仕方がないから、暖かい恰好であれこれ音楽を流しながら静かにしている。眼が疲れるのであまり本も読めないが、こちらから何篇か。  『刺

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