少し前、徳田秋聲にたいへん詳しい方が以下のようなツイートをされました。≪徳田秋聲は、長篇『何処まで』の女主人公のモデルから体験を聞き出すために何度かその居宅を訪れた際、元私娼であったその女性がだらしなく横になって話をしたがるのに釣られて、
固有の鼻歌棚からちょうだしたのはこちら。 『水守亀之助 書誌と作品』瀬沼壽雄編(平成十一年一月十二日京王書林)。内容見本も付いてうれしい前々から欲しかった本。 水守亀之助の本がすべてカラー写真で収録されている。水守本を集めるようになって
善行堂さんでちょうだいしたのはこちら。 『燭台つきのピアノ』阪田寛夫(1981年6月20日人文書院)。阪田の小説はおおよそ読んだがあまり随筆は読んだおぼえがない。これが最初の随筆集なのだそうだ。 「花と私」という文章がある。冒頭、詩「熊に
朝から京都の河原町丸太町の「アイタルガボン」で開かれた「さんにん古本市」を覗きに行った。11時過ぎにお店に着くと、古書ダンデライオンのNさんがお客さん一人と浮かない顔で立っていた。「固有の鼻歌さんの荷物が届かないんですよ。昨日の晩に着くは
徳田秋聲を全集本で読んでおります。 「足迹」(全集第三巻)は後に秋聲の妻になる女性の前半生、「無駄道」(全集第九巻)は桐生悠々と東京へ上ったあと大阪の兄の家に落ちていった時の話。そして今は「何處まで」(全集第九巻)を読んでおります。冒頭に
矢部登さんから 『田端人 第二輯』を頂戴した。 いつも矢部さんの文章には、こちらの知らない、しかしなんだか懐かしいような本が登場して、できれば手元に置きたい気分になりますが、それがなかなか出会えません。今回もそんな本が何冊か出てきたなかに
みずのわさんから『花森安治装釘集成』が届きました。嬉しいことに、予約した人には「おまけ」として一冊みずのわ出版の本も付いておりました。 美しい書影を眺めながら、これは持っているとかこれは見たことがないなあとか思いつつ時間を過ごしておりまし
もう一冊T書店の均一台から拾っておりました。 『甘辛春秋 1970・冬』(昭和四十五年十二月五日)、編集発行人が鶴屋八幡と菊正宗酒造で、甘と辛なのですね。書いている人は豪華です。 竹中郁は題字をかいており連載もしております。そして絵も。
天三T書店の後に矢野さんを覗く。表の百円棚に未所持の阪田寛夫本を発見。 『どれみそら 書いて創って歌って聴いて』阪田寛夫、聞き手工藤直子(1995年1月20日河出書房新社)絵・長新太。百円なのにはわけがあって、所々マーカーで線が引かれてい
T堺船場店から大阪古書会館へ。二日目ですからゆったりしたものです。ただ、矢野さんの棚に行くと、時々みかける車椅子の方がどんどん抜いて介護者に本を渡してゆかれますので、後のこちらはその方の残りしか見ることができず、矢野さんも付いて何かと声を
知恩寺以来のフルホン。古書会館のたにまち月いちは二日目でありますから、T堺船場店の680円均一初日から先に覗くことにいたしました。久しぶりのことでうまく目が動かないという感じで、何冊か抱えてはみましたが結局は一冊だけに。 『句集 冷位』永
これが入手した最後の賀状です。よくわかりませんがこれが一番いいように思います。 さて、昨日行けなかった古書会館へ。天気はよろしくありませんが、残り福がありますように。
『徳田秋聲の文學』野口冨士男を読了。『傳』と続けて読んだわけで、しばらく中断していた『秋聲全集』を読み進めたいところ、さてどれからにするかです。
明日(18日)のたにまち月いちの即売会初日に行けなくなってしまいました。今年の皆勤賞(今もあるのかしらん)はならずであります。残念なり。
昨日の富士正晴記念館特別講演会「富士正晴の大阪観」木津川計、盛況、笑いが絶えずといったところでした。木津川さんは、今年六月に終刊した『上方芸能』の元発行人、現在は「木津川計の一人語り劇場」をやっておられるから、うまいのはあたりまえかもしれ
二日前に茨木市立中央図書館のロビーで開催中の「富士正晴と芸能」展を観に行った。この展示は、今日開催の講演会「富士正晴の大阪観」(講師木津川計)に向けて行われているもので、富士正晴が『桂春団冶』を書くために取材した様子などが展示されていて、
忘れてしまわないように、臨川書店の百円本メモ。 『ルバイヤアト ペルシアの詩』尾形敏彦訳(昭和五十九年十月二十六日あぽろん社)布装カバー付。訳者の写真も入っている。この本を臨川の台に見つけた時、持っているようなそうでないような微妙な気分に
『徳田秋聲傳』野口冨士男を読了。 最後は秋聲の告別式の時の話である。≪前々夜あたりから徳田家に泊りこんで睡眠が極度に不足していたからだろう、思考力もにぶつていたのか、正宗白鳥の弔辞をのぞいては、代読につぐ代読などまつたく上の空に聞き流して
これも知恩寺メモ。 キクオさんは初日で殆ど終ってしまったようでしたが、三日目に訪れた時に残っていた杉山平一さんの詩集を頂戴しました。200円。 『青をめざして』杉山平一(二○○四年九月七日編集工房ノア)、ノアの本にはめずらしい布装、杉山
同じくメモ。こちらは臨川書店の百円本。 『昭和四十年代播磨の文学活動 繚乱の季節』(平成6年1月11日姫路文学館94播磨文芸祭実行委員会)。 編集後記に≪播磨文芸祭は三期目を迎えた。標題である昭和二十年代の「焼け跡のルネッサンス」、昭和三
忘れてしまわないように、知恩寺の百円均一でみつけた本のメモ。 『回想の旅』中沢弘光(昭和十九年二月十五日教育美術振興會)カバー。本の挿絵などではお馴染みですがこの人の随筆は読んだことがありません。旅先でのスケッチが沢山入っておりますが、こ
知恩寺の玉城文庫さんで見つけた雑誌はこちら。 『月刊噂第二巻第十一号』(昭和四十七年十一月一日)。 「競輪必勝法」能島廉が収録されています。梶山季之や阪田寛夫らと第十五次『新思潮』の同人であった能島廉の遺作。 能島の作品集がちょっと手が出
知恩寺では買わずもがなの本も拾ってしまいましたが、探していた本にも出会っています。 この春『蓼喰ふ蟲』谷崎潤一郎を読んでいる時にこんなことを書きました。 離婚寸前の夫婦が妻の父親の誘いで人形芝居(人形浄瑠璃)を観にいきます。≪夫婦はそん
善行堂さんに出会った知恩寺百円均一では、こんな本も拾っています。 『朝鮮あさがお』橋本都耶子(1978年7月10日第三刷北洋社)。この人は『文学雑誌』の同人、石塚茂子の関係で気になっていたので嬉しい一冊でした。 もう一冊は、 『自叙伝』大
前々から一度は覗きたいと思っていた京都の文月書林をようやく訪れた。通常は月火水がお休みのところ3日は知恩寺のお手伝いとかで臨時営業されていたのでした。 寺町二条のもう二つ西の通りをちょっと下った左側、最初は気付かないで行き過ぎてしまい、こ
知恩寺の古本まつり会場へ行く前に臨川書店のバーゲンを見るのがここ数年の慣例になっている。今年も知恩寺の初日(29日)と三日目(31日)に朝9時の開場に間に合うように行き、知恩寺からの帰りにも変ったことがないか確かめた上で出町柳から電車に乗