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日記一覧

『栖鳳閑話』竹内逸
2015年03月31日08:21

 『竹内栖鳳』田中日佐夫を読了。もう一冊栖鳳関係があったはず。 ありました。『栖鳳閑話』竹内逸(昭和十一年十二月十五日改造社)、函の背があったはずなのに外れてどこかにいってしまったみたい。この本は、戦後の版のみしか日本の古本屋に出ていない。

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目標達成?
2015年03月30日07:08

 もう三月も終りなので、今月はどれだけ古本を買っただろうと手帳を開いたら、なんと10冊しかない。画期的?であります。一月47冊、二月25冊ときてこの月が10冊、年間365冊未満を目標としているので第一四半期は達成できたわけです。ただし、次の

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「だゝけ泣き」
2015年03月29日07:29

 さきの『栖鳳藝談』と前後して買ったが、そのまま読まずにきてしまったこちらをいま読んでいる。 『竹内栖鳳』田中日佐夫(一九八八年七月二十七日岩波書店)。この田中日佐夫は、加藤一雄の弟子筋のようで、そのことは富士正晴が『加藤一雄著作集 京都画

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『自傳夢聲漫筆』
2015年03月28日07:59

 『自傳夢聲漫筆 明治編』徳川夢聲(昭和二十一年六月二十五日早川書房)装幀者不明。 『自傳夢聲漫筆 大正編』同(昭和二十一年十月二十五日同)装幀横川信幸。 『自傳夢聲漫筆 昭和編』同(昭和二十二年三月五日同)装幀宮田重雄。  笹野書店のレッ

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『栖鳳藝談』竹内逸編
2015年03月27日07:16

 『栖鳳藝談』竹内逸編(昭和廿二年五月十日全國書房)。なぜ持っているのかといえば、おそらく加藤一雄にこっていた頃、日本画家のことも知らないといけないと思ったのでしょう。読むには読んだようですが、竹内栖鳳の文よりも息子の逸(本名逸三)の「去年

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『百萬』石塚友二
2015年03月26日08:26

 「俳苑叢刊」のもう一冊、『百萬』石塚友二(昭和十五年十月十五日三省堂)を久しぶりにひらくと、巻頭に「この小著を 横光利一氏に 水原秋櫻子氏に 謹んで捧ぐ」とある。巻末の「自傳」には、≪明治三十九年新潟県水原在に生れた。正規の学業は何もして

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「町の踊り場」小沼丹
2015年03月25日07:44

 小沼丹の随筆集には予想通り阪田寛夫の名は見つけられなかった。が、いま読んでいる徳田秋声についての一文があった。 『珈琲挽き』小沼丹(1994年1月28日みすず書房)にある「町の踊り場」。 小沼丹が学生の頃。≪――秋声はお読みになりましたか

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『大和通信』第百号
2015年03月24日09:19

 『大和通信』第百号が届いた。 トップが山田稔さんの「老いた閑人」で吃驚。以下は、「川崎彰彦を探して 第十五回 報道部に移ってからの仕事」中野朗、「春の声」平井奇散人、「阪田寛夫、富士正晴、小沼丹」中尾務、「てのひらの上」たなか よしゆき、

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『金剛纂』西島麥南
2015年03月23日07:44

 西島麥南も知らなかった。 略歴に、≪名は九州男。明治二十八年一月十日、西島正義の長男として、熊本県鹿本郡植木町に出生。母ヨシには十一歳で死別した。幼時より美術文學に深い愛情をよせ、その道を歩む途中、武者小路実篤先生を中心とする新しき村の建

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「俳苑叢刊」三省堂
2015年03月22日09:05

 新潮文庫の『縮図』と同じ50円台に並んでいた。 三省堂の「俳苑叢刊」四冊。左から『金剛纂』西島麥南、『百萬』石塚友二、『街』東京三、『結婚まで』池内友次郎。うーん、ここまで安いのははじめて。石塚の『百萬』だけはすでに持っていたけど全部いた

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『寒の薔薇』徳田秋聲
2015年03月21日09:11

 古書会館へ向かう電車の中で秋聲を読んでいたら、会館のY野さんの台に秋聲が何冊もあって吃驚した。古いものを出されると聞いていたので楽しみにしていて、秋江はないかしらんと思ったがそれはなかった。秋聲の小説も欲しいけどここはガマンして随筆集を一

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今日は古書会館から
2015年03月20日07:07

 一日雨だったので「奔流」徳田秋声を読んでしまった。全集第四巻にはこれと「あらくれ」が収録されているが、どちらかといえば「あらくれ」の方が好みであります。ついでに広津和郎「徳田秋声論」も再読。そして引き続き秋声の『縮図』を読むことに。 桂米

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秋江から秋聲へ
2015年03月19日07:20

 近松秋江は読む本がないので、徳田秋聲に戻り、「奔流」を非凡閣の全集本で。でもちょっと入りこめない感じなのは一週間ほども秋江の文を読んでいたからだろう。 「五反田遊古会展」の目録が届いた。毎回月の輪書林が何を出しているか楽しみにしている。(

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秋江読了
2015年03月18日08:19

 二日かかると思ったが読んでしまった。『近松秋江集』に入っている作品でも、「黒髪」の連作は京都で展開する物語なので、その場面によってはある程度情景が想像される。ところどころに挟まれた秋江の描く風景がなんとも宜しい。≪そこは加茂川ぞいでももう

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『沼のほとり』中勘助
2015年03月17日08:08

 近松秋江の小説に溺れております。あと二日くらいかかりそう。 その合間にちょこっと散歩。今月最初の古本屋さん。手ぶらで帰るわけにもいかないので一冊だけ。 『沼のほとり』中勘助(大正十四年七月五日岩波書店)背題箋一部欠。380円也。

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『近松秋江集』
2015年03月15日09:17

 ようやく手を付けることに。『近松秋江集』集英社版日本文学全集第14巻。数ある文学全集で秋江を一冊にしたのはこの集英社版だけのようです。先日宇野浩二の「近松秋江論」を読んで、その中で宇野が秋江の紀行文を称賛していたので読みたいと思いましたが

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『宇野浩二回想』
2015年03月14日08:37

 『宇野浩二回想』(昭和五十四年二月十五日三版中央公論社)をちょっと気になることがあって繰っていた。この本は、宇野が亡くなり、その宇野を囲んだ作家と評論家の集りだった日曜会の追悼会で、川崎長太郎と上林暁が言いだし、日曜会の世話役だった澁川驍

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 ドナルド・キーンの文学の本には関心がなかったがレコードではお世話になった。 『わたしの好きなレコード』(1992年7月25日3版中公文庫)を開くとあちこちに線が引いてある。それはたぶんこのレコードを聴いてみたいとおもったからだろう。≪ひと

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『清岡卓行詩集』
2015年03月12日08:54

 本の整理ではなくてCDの方をやっている。数ヶ月前にプレイヤーが急にCDを認識しなくなって、買い替えようかどうしようかと思っていた。音楽が無くても困るわけではないし、でもこれらのCDを処分する気にもならないしと、結局修理に出すことにしたら、古い機

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おもし本
2015年03月11日08:30

 本の柱には、家人の命によりいろいろな布をかけて、日焼と埃をふせいでおりますが、その重しになっているのがこんな本です。 『紅葉集第四巻」(大正五年八月十日四十版春陽堂)。「金色夜叉」全編などが収録されております。でもまあこれからも読むことは

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 礎石じゃなくて柱石ですか、そうなっている本がもう一冊。 『志賀直哉宛書簡集』(昭和四十九年十二月十日岩波書店)、『志賀直哉全集』の別巻。こちらが百円だったかどうか定かではありません。でもまあそのあたりでしょう。志賀本人の書簡集もあればいっ

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『田舎教師』
2015年03月09日11:52

 『私の作家評伝』の花袋の章に出てきて、どこかにあるはずだとさがしていたらようやく現われた。 『田舎教師』田山花袋、佐久良書房版の復刻本。天神さんの古本まつりだったか、百円均一で買うものがなくて、重いけどなあと思いながら買った。大きい本なの

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当たり!
2015年03月08日07:47

 東京古書籍商業協同組合から。 『国際稀覯本フェア2015』のカタログを頂戴した。嬉しい。プレゼント企画に応募したら、当たり!だった。昨日(3月7日)まで東京のホテルグランドパレスで開催されていたそうだ。実物を拝む機会はこれからもないだろう

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 『私の作家評伝』小島信夫の「順子の軌跡 徳田秋声」にこんな件がある。≪昭和八年四月号新潮に当時三十三歳の川端康成氏が「三月文壇の一印象」というエポック・メイキングな文芸時評を載せている。 この年の二月二十日に小林多喜二がゴウモンで殺された

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『蔵の中』宇野浩二
2015年03月06日09:29

 小島信夫『私の作家評伝』をようやく読了。最後が宇野浩二で、これはそれまでの作家の倍の分量を費やしているが、冒頭はその前の近松秋江論に遺族からクレームの手紙が来たことから始めている。秋江の妻は頭が悪かったと書いたことに、そんなことはありませ

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『酒の虫』山田みのる
2015年03月05日08:42

 たなの奥からあらわれた一冊。 『酒の虫』山田みのる(昭和三年六月十五日磯部甲陽堂)。もちろん山田稔さんではありません。 生年 明治22(1889)年 没年 大正14(1925)年  本名 山田 実 学歴〔年〕 東京美術学校西洋美術科〔大正13年〕卒 経歴 

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すすまない
2015年03月04日09:59

 小島信夫『私の作家評伝』を、草平、秋声、漱石、鷗外、武郎、藤村、四迷、泡鳴、虚子、花袋、蘆花、啄木、子規、続漱石と読んできて、現在は鏡花、ようやく残りは秋江、浩二になった。途中で、この人のこれは読まないかん、とあれこれ引っぱりだして

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池田克己をもう少し
2015年03月03日08:44

 池田克己の写真館で撮った写真が、『日は過ぎ去らず』の「上林猷夫の私事、私憤」に載っていた。 左から上林猷夫、岡本潤、小野十三郎、池田克己。この時小野は「ゲルニカ」を見たのだろうか。 池田克己の本をもう一冊。 『唐山の鳩』(昭和二十六年九月

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池田克己
2015年03月02日10:00

 『日は過ぎ去らず』小野十三郎を久しぶりにひらいていくつか読んでいたら、「津風呂湖畔の詩碑 池田克己」という池田克己の詩碑の除幕式の事などを書いた文章があった。 それで思い出したのは、先日古書会館で『池田克己詩集』(昭和二十三年三月二十五日

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『母への手紙』
2015年03月01日09:49

 つまらないことながら気になったのでメモしておく。 『母への手紙』フィリップ山内義雄訳(昭和四十七年二月二十日十九刷新潮社)。これのあとがきにこんなことが書いてある。≪さて最後に、今度『母への手紙』の組みかえをするにあたり、これを機会に全面

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