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日記一覧
- 『東天紅』佐藤春夫
- 2015年12月31日08:27
先日古書会館で横光の『覚書』と一緒の台にありました。 『東天紅』佐藤春夫（昭和十三年十月五日中央公論社）装幀水谷清。 折帖仕立と呼ぶらしいです。自敍の末に「戌寅秋漢口従軍の朝 佐藤春夫誌す」とあります。 一年間おつき合いくださりありがとう
- 「厄年」竹中郁
- 2015年12月30日08:40
『文藝 新風』に掲載の「厄年」竹中郁をうつしておきます。 厄年 春のあけぼの ゆめうつつに義歯（いれば）を呑みこんだ これが不運のはじまりだつた 雪のふかい金沢で 妻の次兄が一夜のうちに腸捻轉で死に ついで長兄が
- 『文藝 新風』
- 2015年12月29日09:18
『文藝 新風 四・五月號』（昭和二十一年四月一日新風社）表紙は鳥海青児。Ｆ書房の目録に「明２１」と表示され「織田、藤澤、川崎」の名があがっていた。勘がはたらいて「昭」の間違いだろう、織田作之助、藤澤桓夫、「川崎」が？だが、と注文したところ
- 結局は
- 2015年12月28日07:14
思案の末に武庫川へ。雑誌３冊。 『樹林』『文学雑誌』『たうろす』。『文学雑誌83号』の杉山平一さんの短篇小説「敗残」がよろしいようです。 帰り道、阪神梅田で降りたら、やっぱり百貨店の古本市を覗いておこう、と８階催場へ。しかし、やっぱり買えず
- 思案中
- 2015年12月27日08:50
ごしごしと窓ガラスを磨きまして、風景にかわり映えは致しませんが見透しはよくなったようです。そのぶん身体のあちこちがきしむような具合でありまして、本日は休憩することにいたします。 京都の恵文社さんで「冬の大古本市」が開催されておりますし、大
- 昨日も
- 2015年12月26日08:39
重い『秋聲全集』を持ち帰ったことを書きましたが、昨日も同じようなことを。 ＪＡＺＺのＣＤ９０枚。すべてＢＬＵＥ ＮＯＴＥ盤、古くからの友人は、ＬＰがＣＤ化された時点で購入、さらにそのセッションでＬＰに収録されなかった演奏がＣＤにプラス（＋
- 『秋聲全集』
- 2015年12月25日07:41
きのう、市役所の保険年金課から書類が届いた。「国民健康保険高齢受給者証」？ そうか、これから負担が二割になるのだと気がついた。「高齢者」の仲間入りして５年、こんなものを頂くことになったのだった。もう５年すれば「後期高齢者」だが、さてそれま
- 『わが歌の遍歴』高田浪吉
- 2015年12月24日08:41
先日の古書会館、天地書房さんの台から。 『わが歌の遍歴』高田浪吉（昭和３５年１２月２０日育文社）装幀鹿児島壽藏。ちびちびと読んでいる。歌人高田浪吉としてよりもこちらを編集したことで私にはなじみ深いのですが。 『松倉米吉全集全一巻』高田浪吉
- 『ほんまに１７号』他
- 2015年12月23日09:01
『ほんまに１７号』、『新菜箸本撰第１１号』を頂戴した。深謝です。 まず『新菜箸本撰第１１号 北野恒富号』を読んでいる。これがいいですねえ。紹介はこちらに、http://sumus2013.exblog.jp/24675348/。 写真もよろしい。 恒富と孫の悦子さん。 こち
- 『半どん 富田砕花先生追悼号』
- 2015年12月22日08:55
こちらも街の草さんで頂戴した。 『半どん 富田砕花先生追悼号』（昭和六十年五月三十一日半どんの会）。富田砕花が亡くなったのは昭和五十九（1984）年十月十七日、九十三歳。 足立巻一さんの「このどたん場に」にこんなことが書いてある。≪わたしは
- 『研究誌 尾形龜之助 拾貮』
- 2015年12月21日08:14
知ってはいても出会えるとは思っていなかった。 『研究誌 尾形龜之助 拾貮』（昭和五十三年一月二十日秋元潔）。 「父のこと」ＩＺＵＭＩ ＤＥＡＲ（旧姓・尾形泉）は、≪父は、変り者でしたが、尾形家に生れた人間としてはいい方です。普通は身内の
- 『うたかたのうた・斎藤直巳の詩』
- 2015年12月20日08:26
街の草さんからまず一冊。 『うたかたのうた・斎藤直巳の詩』（ふたば工房）３４頁の薄い冊子。刊行年月日の記載がないのだが、あとがき？「「夢に見た場所」に添えて」に「現在二○○一年九月十一におきたアメリカでの事件後」とあって、その頃に発行さ
- 古書会館にて
- 2015年12月19日08:22
さて、昨日の古書会館「全大阪古書ブックフェア―」です。うまく拾えなくて困りました。つのぶえさんを最初に点検しておくべきだったというのが反省点。天地さんで何冊も抱えたのですが戻してしまうなど、中途半端なことばかりしていたような気がします。
- こんなものも
- 2015年12月18日07:42
「山の音」川端康成を読了。いい小説でした。主人公がある朝ネクタイの結びかたが突然わからなくなるところで、アッと思ってしまった。この数年黒いネクタイしかしめることがないが、毎朝やっていた時を思い出し、ある日どうしても結べない自分をみつけたら
- 犀星の「庭」本
- 2015年12月17日07:52
川端本が一冊見つかった。 『愛する人達』川端康成（昭和十七年八月十五日四刷新潮社）函欠、装幀芹澤�げ陝Ｄ瓦戮討澆燭藝鯒�とあるお店で百円で拾っている。 実をいうとこれを捜していたわけではない。犀星の随筆を読んでいて庭のことを書いた文章がある
- 『随筆 誰が屋根の下』室生犀星
- 2015年12月16日08:31
昨日はこちらを読んでおりました。 『随筆 誰が屋根の下』室生犀星（昭和三十一年十月五日村山書店）、装幀著者雲鶴青磁文様、刻字畦地梅太郎。帯を巻いておりますが、これは函に巻かれていたものでしょう、裸本に函の帯が挟んであるというのも珍しいこと
- 新年の用意
- 2015年12月15日09:11
これを手に入れたからもう新年の準備はできたようなもの（笑） 先日街の草さんでちょうだいした『輪』３０号（１９７０年１２月１日）と３８号（１９７４年５月２０日）。３０号には「輪の１５年 創刊より２９号まで」という中村隆、海尻巌、伊勢田史郎の
- 今年の古本
- 2015年12月14日07:32
今年もまだ１８日からの「全大阪古書ブックフェア―」が残っておりますから、そこでビックリするような本に出会えるかもしれませんが（笑）。 一番印象に残っているのはこの二冊でしょう。黒瀬勝巳の『白の記憶』は、手にするのは三冊目ですが、それまでの
- 今年の読書
- 2015年12月13日07:57
なんと云っても１９６０年代後半以来の大江健三郎本との再会でしょう。『取り替え子』からはじめて２１冊、ずいぶんと読んだものです。そのきっかけとなったのは、ひとえに『江藤淳と大江健三郎』を読んだからにほかならないわけで、小谷野敦先生に感謝しな
- 続きを
- 2015年12月12日10:37
『虹いくたび』川端康成を読了。 『川端康成全集第十二巻 千羽鶴 山の音』（昭和五十五年四月五日二刷新潮社）。全35＋補巻２の定本全集の第一回配本、初版が同年二月だから出足好調だったようで、その分部数も多く古本でも出回るのだろう随分安くで見つ
- 川崎彰彦「金子光晴雑感」
- 2015年12月11日07:41
埋れた川崎彰彦文を一つ見つけた。 『蛾 創刊号』（2005年12月25日関西・金子光晴の会）。久しぶりに覗いた高山文庫でごそごそしていたら見たことのない雑誌があって、目次に「金子光晴雑感 川崎彰彦」とある。さてこれは中野朗年譜に載っているだろうか
- ジュンク堂書店版『夫婦善哉』
- 2015年12月10日07:44
こんなものがあったのですねえ。 『夫婦善哉』織田作之助（一九九六年十一月三日ジュンク堂書店）。制作が筑摩書房、なるほどちくま文庫の雰囲気があります。ジュンク堂書店が難波店を花月の側に開店した記念に作成配布したのでしょう。表紙裏には地図もあ
- 月と金星
- 2015年12月09日08:46
時里二郎さんのブログから拝借いたしました。 今朝はさらに月が細くなっておりましたです。 『微苦笑随筆』久米正雄（昭和二十八年三月八日文藝春秋新社）。丁度二年前の「全大阪古書ブックフェア―」で一冊買っているのだが、この秋知恩寺の竹岡さんの均
- 初心者なので
- 2015年12月08日08:10
思い切って購入。 『川端康成伝 双面の人』小谷野敦（2013年5月25日中央公論新社）。早速『千羽鶴』や『高原』のあたりをみると、筑摩書房版『千羽鶴』には、「山の音」も「千羽鶴」も途中までしか収録されていないのでありました。トホホ（以前図書館
- 軽い本
- 2015年12月07日08:23
このところ何冊か和紙で作られた軽い本を見かけて買ってしまうことに。下島勲の『芥川龍之介の回想』や谷崎の『磯田多佳女のこと』もそうだったし、今度は、 『智恵子抄』高村光太郎（昭和十八年十月二十日十一刷龍星閣）裸本。 奥付によると、「表紙ハ特
- 『BRACKET 7』
- 2015年12月06日07:30
『BRACKET 7』（1989年5月30日ぶらけっと社）。こうしたものがみつかるお店は限られます。店主旧蔵だそうです。 お若い！ あたりまえか。 この頃から青山二郎の装幀にウンチクを傾けておられたわけです。
- 『モダン・シティふたたび』海野弘
- 2015年12月05日08:07
この本も何度も買っている。どこかに一冊あるはず。他に買うものがなくて、100円だったので拾ってきました。 『モダン・シティふたたび』海野弘（1990年5月10日第３刷創元社）。 目次にあるように1920年代に建てられた大阪の建築物を紹介してあるのだが、
- 『高原』川端
- 2015年12月04日07:47
川端康成の『高原』を読んでおります。高原とは軽井沢のことでありました。中国で戦争が拡大し、軽井沢から米国人や英国人がだんだんと居なくなって、独逸人が現われ出すころのことが書いてあります。≪去年の夏、濃い桃色のジャケツに明るい臙脂のビロオド
- 『純粋の聲』
- 2015年12月03日07:36
『千羽鶴』川端康成を読了。連作である「山の音」、「千羽鶴」が収録されているのだが、どちらかと言えば主人公の年齢が近い「山の音」の方が好みであるなあと。「山の音」には能面（喝食）が、「千羽鶴」には焼物（志野）が出てきて、そのどちらにも知識
