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日記一覧

知恩寺初日
2015年10月31日07:36

 9時開場のリンセンに合わせて朝早く出発しましたが、リンセンは空振り、透明シートのAさんもKさんもスタート前に見送り、ブルーシートのT岡さんで6冊(3冊500円)買いましたがかなり無理してという感じでした。古本まつりらしいといえば、Sさんで

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  富士正晴関係で、気になっていた本をネットで入手。 『狸とっくり 松村益二遺文』(昭和六十年二月二十四日狸とっくり編集委員会)。ご覧のような大冊である。思いがけないことで届いた時はびっくりした。題字、装画、挿絵、序文を富士がやっている。こ

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横長の本
2015年10月29日07:07

 『摂陽随筆』谷崎潤一郎(昭和十年五月廿一日中央公論社)函欠、見返し痛み。そのむかし三宮の後藤書店で買った。この本について、小谷野先生の『谷崎潤一郎伝』に≪その造本が気に入らなかったようで、九月十五日の雨宮宛書簡では、今度ああいう杜撰(ずさ

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終りかた
2015年10月28日08:22

 感想文集「天野さんの傘」』の中では、何人かの執筆者が松尾尊ヨシのことを書いた「古稀の気分」に触れている。『天野さんの傘』巻末の初出一覧によるとこの文は未発表で、松尾が亡くなったのが昨年(2014年)の12月だから今年になってから書かれたも

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 Sさんから先日紹介した外村彰先生の講演会(「牛窓生れの詩人・高祖保」)のレジュメのコピー(+『山陰新聞』2015年8月15日付「高祖保(瀬戸内生れ)顕彰広がる」の記事コピー)を送っていただいた。深謝。 A3八頁、年譜(長男宮部修氏作成=思

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石蕗(つわぶき)
2015年10月26日08:34

 毎朝の習慣のひとつが清水哲男さんのブログ「新・増殖する俳句歳時記」http://zouhai.com/の一句を見ること。今日は   大部分宇宙暗黒石蕗の花          矢島渚男≪大部分が暗黒世界である宇宙的視座からすれば、おのずから石蕗の花の評価も変

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次は『痴人の愛』
2015年10月25日07:31

 『武州公秘話』谷崎潤一郎を読み終って『聞書抄』にとりかかり、こちらも読んでしまった。潤一郎六部集の一つとして出したと『聞書抄』のはじめに書いてある。昭和十一年の『蓼喰ふ虫』を第一として第二集が盲目物語、第三集が吉野葛で『聞書抄』がその第四

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期間限定
2015年10月24日08:14

 期間限定で公の仕事をやっておりまして、今日でお役御免となります。5年前と比べますと負担が増えたような気がいたしました。負担はいいのですが、そのことで全体として個人情報が洩れてしまう危険性が高くなったのではないかと危惧しておりましたが、どう

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 「ぽかん編集室」から『感想文集 『天野さんの傘』』(2015年10月10日ぽかん編集室)を頂戴した。「かまくらブックフェスタ」の開催にあわせて山田稔さんの『天野さんの傘』(編集工房ノア)の「感想文」を編集長のSさんが10人の方に書いてもら

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 昨夜は外村彰先生(呉工業高等専門学校教授)の講演「瀬戸内魅力物語「牛窓出身の詩人 高祖 保」」 youtube.com/watch?v=ruO4sG…を見た。高祖保の著書の紹介から出版社龜鳴屋の宣伝(社主からの依頼とか)、生い立ち、高祖詩の特質等、最後は先生自ら「

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少し渇きをいやす
2015年10月21日07:45

 大阪の古本まつりから一週間、次の知恩寺までは静かにしていようと思っていたのだが、こらえきれずに一月ぶりにT本店を訪問。百円室から。  『展望』昭和二十三年八月号、太宰治「人間失格(第三回)」の掲載号である。「人間失格」は六月号からこの八月

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目録二部来る
2015年10月20日07:05

 石神井書林さんから目録が届いた。 何か変だと思いませんか? こんなこともあるのですね。写真頁冒頭の本の書名が『桐社』(『霧社』)になっています。そして価格が表示されていません。もちろん本文では修正され価格も「162000」と表示されています。 

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蜘蛛出版社の二冊
2015年10月19日07:10

 日本の古本屋でマメにチェックしているのが神戸のM書店。しばらく前に『LUNA』を格安で手に入れて街の草さんも驚かれたのだが、今回も前々から手に入れたいと思っていた蜘蛛出版社の詩集を二冊入手することが出来た。 『棚夏針手(たなかはりて)詩集』(

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谷崎の歴史物
2015年10月18日07:12

 「蘆刈」、「吉野葛」、間に「細雪」を挟んで「亂菊物語」、そして昨日は「盲目物語」と谷崎潤一郎の歴史物を読んでおりました。面白いですねえ。次は「武州公秘話」にしようかと思っております。しばらく続きそうです。 両古本まつりの均一台からこんなも

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厚生書店の均一台
2015年10月17日07:20

 厚生書店さんの単行本200円均一から。 『随筆きもの』長谷川時雨(昭和十四年十月二十日実業之日本社)。この函はどこかで見たような雰囲気だなあと気になった。 文圃堂が出した『宮澤賢治全集』や『山羊の歌』中原中也と同じ高村光太郎の装幀だったの

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帰ってきた本たち
2015年10月16日07:31

 10月10日、11日に開催された「かまくらブックフェスタ」に出品した本が戻ってきた。55冊送って戻ったのが34冊、つまり21冊買っていただいたことになる。二日間でこれだけ売れたら上々でしょう。昨年はどうだったのかと調べたら、なんと同じ21

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大江本も確保
2015年10月15日07:02

 両古本まつりでは未所持の大江本も均一台から確保しております。 『いかに木を殺すか』大江健三郎(1987年12月10日文春文庫)、『治療塔』同(1994年10月28日第4刷岩波書店)、『治療塔惑星』同(1991年11月28日岩波書店)。これ

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天神さんの百均台
2015年10月14日07:36

 天神さんの百円均一も四日目、五日目ともなると追加用のブルーシートも外されてしまうので、せっせと探索。行儀がいいとは言えませんが、縛られた束を持ち上げて点検するのは、街の草さん以外では出来ません。12日の拾いもの。 『高見順全集別巻 高見順

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『私』谷崎潤一郎
2015年10月13日07:28

 表現急行さんのブログ(http://bookbookbookish.blog.eonet.jp/default/2015/10/post-2d56.html)でいいなあと思って欲しかった。それを天神さんの四日目百均台で見つけたのですが、ボロボロの裸本でありました。『私』谷崎潤一郎(昭和二十二年五月廿五日

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『啄木歌集』
2015年10月12日08:00

 天神さんの初日、百均台らしいものを二冊。 『啄木歌集』、表紙も取れて奥付もないが、東雲堂発行大正七年の字が見える。藪野椋十の序も面白いし、巻末の土岐哀果の文もなかなかよろしい。前の持ち主の書き込みがある。≪中々いい歌もある 東海の小島のい

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装幀やら署名やら
2015年10月11日07:42

 四天王寺のあるお店から。 『はたらく一家』徳永直(昭和十六年四月二十日櫻井書店)200円。装幀だけで拾ったのですが、誰かと思えばこの人でした。 こちらは同じ四天王寺の百円均一台から。 『田宮虎彦作品集第六巻』(昭和三十二年一月二十二日光文

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谷崎本と
2015年10月10日08:31

 昨日の天神さんと四天王寺さんで谷崎潤一郎は二冊確保。 『鮫人』(昭和二十一年十一月廿五日全国書房)と『武州公秘話 完』(昭和二十一年十二月十日三版中央公論社)。 天神さんのある店の百円均一台から漱石を二冊。 『道草』(大正十二年十一月十五

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今日から古本まつり
2015年10月09日06:55

 もう一冊谷崎本。 『聞書抄』谷崎潤一郎(昭和十九年三月三十日再版創元社)。≪聞書抄が潤一郎六部集の中の一部として創元社から刊行される運びとなつた。本来六部集は昭和十一年六月に第一集蓼喰ふ蟲を出してから、第二集に盲目物語を、第三集に吉野葛を

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『中巻』了
2015年10月08日08:46

 『細雪中巻』読了。 「こいさん」妙子の恋人板倉が、耳の手術から脱疽になり片足を腿から切断したうえに死んでしまうところも読ませるが、三姉妹等が神戸生田の鮨屋の場面も面白い。≪「娘(とう)さん、どうぞ早うお上り下さい」と、親父が例の癖を出して

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手つかずの
2015年10月07日07:26

 『細雪』中巻を読書中。半分くらいまできたが、1938年7月の「阪神大水害」の描写が圧巻。ネットにこんな記事が(「阪神大水害(その2)「細雪」に見る災害」http://www.bosaijoho.jp/reading/history/item_690.html)。 第二十四巻に挟まっていた付録19

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平安神宮の紅枝垂
2015年10月06日07:57

 『細雪(さゝめゆき)』上巻を読了。 芦屋に住む主人公は毎年、夫と娘、そして妹二人を連れて京都へ花見にいくのだが、そのコースは、≪常例としては、土曜日の午後から出かけて、南禅寺の飄亭で早めに夜食をしたゝめ、これも毎年欠かしたことのない都踊を

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望月通陽本
2015年10月05日08:22

 本を掘り出しているといろいろ現われる。どういうつもりで買ったのかと思う本もある。 『リルケの言葉』高安国世訳編(平成9年5月30日彌生書房)。これは間違いなく望月通陽さんの装幀・装画に魅かれて拾ったのだった。いいなあ。

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次は『細雪』
2015年10月04日07:32

 いきおいはたいせつですから、『細雪』にとりかかる。 谷崎潤一郎全集豪華普及版の第二十四巻「細雪」(上)、第二十五巻同(中)、第二十六巻同(下)。しばらく前に手をだしてすぐに引っ込めてしまった。今度はきっとダイジョウブ、最後まで読むでしょう

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「吉野葛」とその「注」
2015年10月03日08:23

 『新版春琴抄』の「蘆刈」に続いて「吉野葛」がある。ことのついでに読む。 この「吉野葛」は、その昔読みだしてなぜか投げだしてしまったはずだ。四十数年前、こちらの「注」を読んで元ネタも読もうとしたのだった。 『室町小説集』花田清輝(昭和四十八

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「蘆刈」
2015年10月02日08:50

 背のとれた黒漆の『春琴抄』谷崎潤一郎(昭和八年十二月五日創元社)が二冊ある。一冊を今度の箱に入れようとして、この中の「蘆刈」は読んでない、と思って読みだして気が付いた。この本の仮名遣いはナンギだったのだ。 同じ時に下鴨で拾った『新版春琴抄

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