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日記一覧

『苜蓿』全22冊
2015年01月31日08:20

 朝まで迷って結局は大阪古書会館へ。理由は簡単、京都古書研究会のブログ等を見ていたらこちらには手の出せそうなものが少ないような気がしたのです。といって大阪の方に確信があったわけではなく、たぶん大阪は少ないだろうと思ったら、意外と毎月お見えの

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 こちらは100円ではなく150円でした。 『月刊ポエム 1977・6 特集現代詩読本』。1977年といえばもう40年近く前になるわけで、ここに登場する詩人の中には鬼籍にはいった方もあり、存命であってもかなりの高齢になっておられる。この号には若

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『青いボート』井上靖
2015年01月29日08:20

 昨日の吉行理恵本と同じ台にならんでいた、そしてこれもあまり手を出さない著者。 『掌篇小説集 青いボート』井上靖(昭和三十三年五月十五日光文社)。こちらも本の姿形で拾った。井上靖も殆ど読まないできたなあと思いつつ十四篇をひと息に読んでしまっ

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『雲のいる空』吉行理恵
2015年01月28日09:20

 散歩にでかけ、あるお店の百円室で、普段は並んでいても指先が通り過ぎる著者の本を抜き出したら、 金子國義のカバーのかかった『雲のいる空』吉行理恵(昭和52年4月30日角川書店)だった。そういえば吉行兄妹の母アグリさんが、さきごろ百幾歳かで亡

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「あらくれ」読了
2015年01月27日07:21

 『秋聲全集第四巻』で読みだした「あらくれ」を、出かけるときはこの新潮文庫で読み継いでいた。読み終ったので、さて誰が解説を書いているのかと後をみると、船橋聖一であった。この解説がまた面白い。 船橋の中学時代の文学熱は、≪主として父の外遊中、

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那智黒石の文鎮
2015年01月26日08:51

 50年ちかく身辺にあって毎日見ているという杉本さんの「水差」から、そうしたものはこちらには見あたらないなあ、と思ったらひとつだけあった。 那智黒石の文鎮が机の上に、40年にはならないだろうけど、それに近いあいだ残っている。たぶん白浜だとお

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《水差》
2015年01月25日07:19

 『見る悦び』杉本秀太郎には、多くの図版が入っていて、それらを読み解く面白さを堪能させてもらえる。その中に著者が自らとった写真がある。 著者が1967年7月から一年間フランスに滞在、ブルターニュに旅したおりに陶器店で購入した水差と、≪陶製の

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《乾草》
2015年01月24日08:53

 『見る悦び』杉本秀太郎の「ゴーギャン画中の鯨」の一篇「鯨と白鳥」にでてくる絵。 「ゴーギャン《乾草》ブリジストン美術館」。≪題して《乾草》とある。すると画中に描かれているたった一人だけの人物は乾草の仕事をしているとして絵を見直し、刈り取ら

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「余技の画人たち」
2015年01月23日09:42

 杉本秀太郎さんの本を読むと他の本も気になってくる。つまり取り上げられている本が魅力的に思えてあれこれもちだすことになるわけで、『見る悦び』のなかの「余技の画人たち」に出てくる本を見つけ出してきた。『音樂巡禮』兼常清佐(大正十四年二月十五日

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さんちかはパス
2015年01月22日07:58

 今日から神戸さんちかの古本市。なのですが、故あって今回はパスすることに。 『見る悦び』杉本秀太郎(二○一四年九月二十五日中央公論新社)。欲しいと思いながら手が出せずにいたところ、今年初め天三T書店の棚に並んでいるのを見つけたら六掛けほど、

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『書物語辭典』
2015年01月21日09:50

 『書物語辭典』(昭和14年3月15日三版古典社)。ツイン21で厚生さんの棚で見つけて若干逡巡の後購入。 本文が180ページに満たない薄い辞典ながら、索引にあるように書物にまつわる様々な項目が載っていて重宝しそうだし、古本に関ってもとても面

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ツイン21
2015年01月20日07:41

 ツイン21の古本市会場に少女集団が! あるお店がジャニーズグッズの棚を作ったからでした。その周りの棚には近づけませんから迂回するしかありません。こちらのような年寄りの古本者には、ガッコはどうしたの、とイヨウでしたが、彼女らにはじいさんやお

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  『石神井書林目録95号』が届いた。今回は詩人ではなく島尾敏雄がトップに出ているのが目を引くし、真鍋呉夫の旧蔵書がたくさん出ている。 島尾敏雄の『幼年記』(昭和18年限定70部)については、中尾務さんの「VIKING(一)」(『VIKING』688号

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『自由な油繪の學び方』
2015年01月18日08:18

 108円本、もう一冊。 『自由な油繪の學び方』鍋井克之(大正十年九月廿五日聚英閣)裸本。油絵のお勉強をしようと買ったわけではない。鍋井なので随筆のように面白いかもしれないと拾ってきた。≪此書は油絵をこれから始めようとする人と、もう既に始め

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108円
2015年01月17日08:14

  T堺の天下茶屋店が久しぶりに100円(+税)均一なので勇躍いってきた。が期待外れでありました。あれだけたくさん100円の本があるのになあと。 『裸體と衣装』三島由紀夫(昭和34年11月30日新潮社)。いちおう初版です。何年振りかで三島の本

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『讀書』
2015年01月16日07:45

 『讀書 第三巻第九號』(昭和九年十月五日讀書社)。昨秋の天神さんで拾った。  一応目次も見て買ったと思う。一冊だけ日本の古本屋にでていて、「『何を読む可きか』改題」となっている。(国会図書館にも無いようだ) 「×××」が散見される。裏表紙

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つぎは
2015年01月15日10:40

 『秋聲全集第五巻』を了してつぎは第四巻。こちらは臨川の復刻版ではなくて元の非凡閣版、裸本で背も擦り切れているけれど活字が鮮明でよろしい。

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目次をみると
2015年01月14日07:25

 前回寄ったときに棚に飾られていて、そのときは「あるなあ」と思って値段だけを確認して通り過ぎた。きのうは目次を見たら買わずにおれなかった。 『詩と詩論第二冊』(昭和三年十二月五日厚生閣書店)。尾形亀之助と梶井基次郎ですからね。 亀之助の詩を

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学習
2015年01月13日08:23

 引き続き『秋聲全集第五巻』を読んでおります。「犠牲者」と「悲しみの後」は、長女を一晩で疫痢にとられ、続いてその妹と弟も入院、生死をさまようことになるはなしです。こういうはなしはどうもいけません。 その前にある作品「死の執著」(「しゅうちゃ

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訳者無視?
2015年01月12日07:46

 浅井了意「伽婢子(おとぎぼうこ)」「狗張子(いぬはりこ)」の富士正晴訳が河出文庫に入っているのは知らなかった。2008年8月とずいぶん前に出ていたのだ。元本『怪談伽婢子・狗張子』(河出書房新社)が昭和52年(1977年)だから30年後に文

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 うれしい冊子が二冊届いた。 『莢8』キトラ文庫在庫目録。目録ながらエッセイが数篇入っています。林哲夫さんがブログで紹介しておられた街の草加納さんの「ロードス書房 大安榮晃のこと」も読みでがあっていいものだが、もう一篇「阪田寛夫最後のしごと

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古本第二日
2015年01月10日09:05

 昨日はよく歩きました。途中で膝にきてヤバかったですがなんとか大丈夫。ご無沙汰の小島信夫を読もうと一冊だけ。 ワンコインと税ですから特別安いわけでもないでしょうけど、これを買わなかったら空振りにおわるところでした。こういう日もあるのでして、

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もう一冊
2015年01月09日07:56

 『秋聲全集第五巻』を読んでおります。この第五巻は短編集、まだ四篇ほどですが、「或賣笑婦の話」がよろしいようです。 どういうことなのでしょう。もう一冊でてきました。 『縮刷言海』。こちらは明治三十七年の初版本です。 明治三十八年の百五拾版と

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 『藝林間歩 第十七号 徳田秋聲人と文學』(昭和二十二年十一月一日)。昨年秋に善行堂さんで買ってそのままになっている。秋聲の全集も集ってきているし、これをさきに読んでおこうかと。 そうそう、昨日の浜田康敬の歌について、塚本邦雄はこんな風に書

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「処女詩集の成立」
2015年01月07日09:03

 『詩的漂流』清水哲男を読んでいる。 「処女詩集の成立」には、京大生だった清水が1963年に『喝采』を出したいきさつなどが書いてある。≪当時のお金で三万円ちょうど費用がかかった。≫が、≪この三万円を父に頼んだときには、一種の俳句狂だった時代

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初詣
2015年01月06日08:08

 といっても神社仏閣にいったわけではなく古本屋さんを数軒まわっただけのこと。まあこんなもんでしょう。 『居酒屋にて』奥野信太郎(1983年1月15日論創社)と『ホリデイ・ロマンス』ディケンズ(2000年7月10日編集工房ノア)はT堺の難波店

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 たいせつにしまいこんであった。 『Photos and Books at my Fingertips』Teruo Ishihara 2003.12.20(『指先の写真集』石原輝雄 銀紙書房)限定20部の10番。 こちらは、12月20日当日配布用のプログラム?かな。「fifty copies」とあるから50

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漱石ついで
2015年01月04日08:01

 漱石ついでに。 春陽堂から出された漱石。『倫敦塔外二篇』(大正十四年四月十五日第五十七版、初大正七年三月十二日)、『坊ちやん』(大正十三年二月十日第八十三版、初大正さん年十一月十二日)、『思ひ出すことなど』(大正五年十二月十二日第七版、初

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『切抜帖より』
2015年01月03日09:12

 続けて漱石を、でも小説よりこちらの方がと『切抜帖より』を出してきた。 この本には扉が赤と黒の版がある。 最初に赤の第十三版(大正七年八月五日)の函付を手に入れ(目録から?)、しばらくして阪急梅田三番街のいまはない加藤京文堂さんの千円均一の

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『硝子戸の中』
2015年01月02日08:27

  雪のお正月というのはあまり記憶にないですね。 昨日の『硝子戸の中』夏目漱石は大正九年十月五日第廿九版、今日の左が大正四年四月一日第三版、右が大正七年二月二十五日第十一版。微妙に色が違いますし、第三版は一回り大きく、そのぶん一行が5ミリほ

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