第二の野営:川のほとりにて その三「そうか。そんな夢を、な」 剛剣の師の口調ににじむ感慨にも気づけぬまま、赤毛の剣士は話し続けた。「……覚悟はしていたつもりでした。解呪の技を得た身で西への道をゆく以上、いずれは人の世を呑み尽くすという闇の森
第二の野営:川のほとりにて その二 アラードはもがくように進んでいた。ねばつく闇に抗いつつ、足下の赤黒い流れのゆく先へと。 はやる思いに駆られる脚に、だが闇はひと足ごとに絡みつき、赤毛の若者の勢いを押しとどめようとするのだった。まるでその実
釣りは鮒に始まり鮒に終わるという言葉がありますが、還暦も間近となったいまクラシック音楽との付き合いを振り返るとき、入門時にほとんどの人がお世話になる国内盤を満足に鳴らしてくれるオーディオを求めての旅路が、いたずらにハイファイを求めるよりも
自分を犠牲にしてまで誰かを助けるという行為は、やはり特殊なものであるということ。それでも特殊な条件が揃えば、人がそこへ踏み込むことも起こりうるということ。−−−−−−−−−−姫の魂が最終的にどうなったかは、すでにおばあさんになった女の子が語
『シン・ゴジラ』も伊丹の映画館ではお昼前の1回だけになってしまい、さすがに上映期間の終わりが近くなりました。にもかかわらず一度観ただけで、あえてもう一度観ておこうという気にならない自分がいます。つらつら考えて思ったのは、どうもこの映画には未
「ゴジラ映画にみる戦争体験の風化」(2007年2月〜3月)<導入部> http://mixi.jp/view_diary.pl?id=349538973&owner_id=7656020 <「ゴジラ」は歓迎された映画だったか> http://mixi.jp/view_diary.pl?id=351589027&owner_id=7656020 <「逆襲」は「
キリ番を踏まれたマイミクさんに文章かイラストのリクエスト権を進呈するようになってかなりたちますが、リクエストを出す期限を設けない代わりにそれに応える締め切りもなしという軟弱なルールなので、皆さんがお忘れになられた頃にようやく……というパター
『私的ゼロ外伝合作場』コミュにおける綾華☆☆様の物語に更新がありましたのでお知らせいたします。猛る毒ガスの海に包まれた艦隊が、ミラーナイトの気配を手がかりに暗黒惑星ベラへの舵を切るという場面です。日記の公開設定の関係上、本文を僕のコミュのう
昨日の通院帰りに、しばらくご無沙汰だった乗換駅のテナントビルにふと足を向けたところ、なんと4階にMIYAKOというCD店がオープンしていました。8年前のHMV撤退以来川西市では絶滅していたのでさっそく覗いてみたのですが、中古店ではないのに