朝から家内と子供がお出かけでまとまった時間が取れたので、前から考えていたスピーカーの置き方の調整を実行しました。なにしろ子供にはスピーカーを動かしているところを見られるわけにいかないので(もしバレたら恰好のおもちゃにされてしまうのは必至です
「月下の獣人」第19話(MF〜MF) ビリーの家にやってきたジミーが戸を叩くと、それはゆっくり開き、家の奥へ射し込んだ西日が外套姿のまま玄関に突っ伏している相棒の姿を照らし出した。「しょうがねえなあ。起きろやビリー。親方が呼んでるぞ。早く来
第2次世界大戦終結の年たる1945年にアメリカで誕生したレコード会社VOXは、デジタル時代突入前夜の70年代末に新譜が出なくなるまでの30年余りの間に通好みの膨大なレコードを出しましたが、日本では同じく70年代末にワーナーパイオニアがその
「月下の獣人」第18話(MF〜MF)「……ねえ、ママはどうなるの?」 幼女の心細げな声がしじまを破った。「……きっと神様がってこの兄ちゃんがいってたろ」 なだめようとする兄の声が、だが不安げに震えた。四つの目は母親の青ざめた顔をひたすら見つ
「月下の獣人」第17話(MF〜MF) ロビンの隣に座っていたのは、真っ赤な顔をした若者だった。おそらく二十歳前。ロビンよりかなり年上とみえたが背は低く、いかにもお調子者らしき顔つきとあいまって妙に子供っぽい感じを醸し出していた。一目で鍛冶師
「月下の獣人」第16話(MF〜MF) セシリアの家を出てからどこをどう歩いたのか、ロビンは全く覚えていなかった。ちかちかする光が目に入り、ようやく少年は我にかえった。 そこは河岸だった。照り返す日の光が流れを金色に彩り、黒いシルエットを浮か
「月下の獣人」第15話(MF〜MF)「そもそも獣人族とは人間と獣の合いの子なのではありません。特定の獣に似た姿に変身することができ、特徴的な能力を備えた種族としてこの世界に生まれた存在なのです。そして我々は神がこの世界に与えられた調和の一翼
「月下の獣人」第14話(MF〜MF) ロビンの家に担ぎ込んだ二人をスノーレンジャーたちは椅子に縛り付けた。やがて到着したホワイトクリフにアーサーが報告をしていると、リチャードが呻き声とともに意識を取り戻した。「……なんのまねだ? これは。な
「市民ケーン」やヒッチコック作品の音楽の作曲家として有名なバーナード・ハーマンは、しかし本人としてはそう見られるのが不本意だったらしく、映画音楽の仕事に対する不満をしばしば口走ったというエピソードも残されているようです。そんな彼には自作を指