舞さまからうさぎ男でとのご下命を賜りましたが、目下のところ彼が人間の言葉を話したところは確認されておりませんので、お許しをいただき人間の言葉を解するウサギであるガブリエル君をお借りしました。ただ、うさぎ男自体がもともと舞さまのマンガに登場し
mixi上では日記は本文に、コミュはトピック本文とコメントに、いずれも3枚まで画像が付けられるので、試しにアップしてみました。文字は横書きですし、番号順にアップすると左から右へ並ぶようなので、視線も左から右へ流れるという前提で描いています。
先週の土曜出勤の振替で休みになった気楽さで、またも夜中に描いた白髪の乙女。呼び名のとおりの雪白の髪をなびかせた姿は文字どおり白髪三千丈。永遠の放浪者として荒野をゆくその後ろ姿。妄想の中にしか存在しない情景を描くこの悦び!寝不足でだいぶ壊れて
前回マーラーの「交響曲5番」について書きましたが、今回は僕にとってあまりにも思い出深い「4番」についてです。 1911年に51歳で亡くなったマーラーは当時としても長生きの部類には入りませんが、生前はむしろ作曲家ではなく指揮者として有名でし
19世紀末から20世紀にかけて、マーラーとほぼ重なるように活躍したフランスの作曲家ドビュッシーの初期の作品として名高い「夜想曲」は3つの曲からなる幻想的な作品ですが、第3曲は「シレーヌ」つまりギリシャ神話に出てくるセイレーンに霊感を受けた
今年初めて買ったCDはマーラーの交響曲第5番、それも2つ同時に購入とあいなりました。ひとつはチェコ・ナショナルSOの現音楽監督リボル・ペシェックによるセッション録音。もう1つは名古屋フィルの記念的なコンサートライブシリーズの1つとして復刻
白髪の乙女 空を塗り残してPC上で紺色に塗るつもりだったのに、寝ぼけかけていたのか黒で縁取りしてしまったのにしばらく気づかなかったという……。 しょうがないので、急遽白黒イラストということになりました(泣) おそまつさまでした。 またそのう
外伝3のラストに登場した幻惑の妖鳥。20年ほど前にイラストを描いただけでしたが、これもこのシリーズに登場させることになりました。 このシリーズは、どうやら僕のあらゆるキャラクターを集大成するものになるようです。そのうち人魚もなんらかの形で
「百の昔の凶つ歌」 〜アルデガン外伝4〜 ふしじろ もひと 三つの百のその昔 残酷な男が一人いた 剣の技こそ強くはあれど 武人の誉と無縁の男 弱き者を虐げなぶり 苦悶に落とすを悦ぶ男 牙持つ骸に出会いしとき
外伝4。時間を計ったわけではありませんが、1時間は超えたものの2時間はかかっていないはずです。 ラルダを牙にかけたおぞましい男の由来の話なのですが、普通に書くと気が滅入るので譚詩風に書いてみようなどと無謀なことを考えた結果、戯れ歌の出来損な
洞穴に運び込んでほどなく旅人の骸はよみがえった。魂を失くしたうつろな目で牙を剥いたその姿は、かつて城塞都市の地下で見た若者と同じ冒涜的な恐ろしさだった。とうに我が身は転化を遂げているのに、人間としての心が受ける衝撃は全く減じていなかった。
第4章 夜明けの平原 いつの間にか星々の輝きが薄れ始め、東の地平線に微妙な色の変化が現れつつあった。夜が終わりを告げようとしていた。「……あなたは私にも選ばせに来たの? 人間の心を持ち続けるかどうかを……」「それだけなら来なかったかもしれ
第3章 星明りの平原「私たちは人間という種族の命運に縛られた者。それも呪縛だと考えるなら、呪縛に陥るのは私たちの宿命かもしれない」 月が沈んで星々だけが残った天空の下、銀河を見上げながら白髪の乙女がリアにいった。二人は向き合って荒野に座っ
第2章 月明りの平原 河を渡り終えたリアの目の前に広がっていたのは、ゆるやかにうねる平原だった。 人間の目には黒々とした大地としか見えないはずだった。だが傾いた月や星々の光に満ちた銀色の夜空の下、リアの目には全てが見て取れた。河岸近くの石