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日記一覧

続きのお話3 第1章
2008年01月31日00:18

「碧い瞳の乙女たち」 〜アルデガン外伝3〜                 ふしじろ もひと 第1章 影の谷 大陸の西南端、海を眼下に望む切り立った崖と幅広い河に囲われた所に谷間があった。 決して狭いわけではなかったが起伏の大きい地形だった

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 外伝3、全4章、一応書き上がりましたので日付が変わったら1日1章ずつ4日に分けてアップします。最終章の終結だけまだ迷っていますが、あと3日の内に確定できるだろうということで見切り発車します(ひでぇ・・・) 今回は公約は果たせたと思います。

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進捗状況といわれても
2008年01月25日13:56

外伝3。ちゃんと書いていますし半分は過ぎましたが、進捗状況を書くのが実に難しい。なにしろ星空の下で、銀色の光を浴びた平原に(ただし吸血鬼の目から見ればですが)座って、二人で延々とお話ししているだけです。報告すべき出来事や動きが全くありません

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いきなり書き始めました
2008年01月20日11:49

外伝3、いきなり書き始めました。しかし、なんで化け物の話だといきなり始めてしまえるんだろう?人間の話だと一応組み立てもプロットも考えてという具合になるのに。外伝1もいきなりだったもんな。頭が人間離れしてきたか。はたまた愛の差か(白髪の乙女出

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ちょっと面倒な絵ですが
2008年01月12日08:13

 初めてスキャナを使って描いてみました。今回書き上げたお話にセリフ一つの回想だけですが登場したので。 しかしあいかわらず画面に収まらんなー。描くのも結構めんどくさいし。なんせそのせいでマンガに出られなかったんだもんな。

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続きのお話2 第8章
2008年01月11日00:12

 第8章 小川のほとり 村の広場の真ん中から黒い煙が立ち昇っていた。 ドーラ村は全滅した。生き残った村人はいなかった。 温厚な村長、占師として敬われたローザ、母を想い悩んでいたリーザまで。今朝がたこの村を出たときにそれぞれの生を営んでいた村

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続きのお話2 第7章
2008年01月10日00:13

 第7章 燃え上がる村 夕方近く、ドーラ村に八人の騎馬の男たちが来た。 アラードたちの戻るのを迎えるためローザが村長と村の入り口近くの広場に出たところへ彼らは馬で乗りつけた。男たちは口もきかずにくつわをそろえて停止した。 汚れた装備や異様な

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続きのお話2 第6章
2008年01月09日00:38

 第6章 沼地「では、あなたがたはゼリアの街を滅ぼした魔物が近くに棲み付いていないか確かめて下さるのか」 村長がいった。初老の押し出しのいい、しかし温厚そうな人物だった。「我らは北の王国からこの地へ渡った魔物の群れを追っております。これまで

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 鴨を射落として戻ったときには日が暮れかけていた。アラードは戸口の前にたたずむ少女の姿にぎくりとした。足が止まった。それを見た相手が滑るように近づいてきた。 リーザだった。リアのはずなどなかった。だが黄昏の光も薄れゆく影の中もはや髪の色も定

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 第5章 占師の家 ローザは子供の頃から遠見の力を持っていた。それがどのようなものかは彼女自身もうまく説明ができなかったが、集中すると遠くのものが映像として心に映るということだった。生まれつき不自由なその身を天が哀れんだと周囲がみなしたため

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 なんとか途中で馬を手に入れてやっとたどり着いたその街は、砂漠のほとりに太陽に焼かれて横たわっていた。すでに1年近くたっていた。 遠くから一瞥しただけでは異常はないように見えた。砂煉瓦の建物が損傷をこうむっているわけでも街を取り巻く壁が崩れ

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 第4章 砂漠の街 約半年かけて大草原をはるかに越えてきたアラードたち三人の前に、ついに広大な砂漠が姿を顕した。 おりしも真上から照りつける太陽の熱に焼かれて、からからに乾いた砂の海が赤茶けた姿でどこまでも広がっていた。北の王国ノールド領内

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続きのお話2 第3章
2008年01月06日00:06

 第3章 戦禍の大地 レドラス領の大半を占める大草原を、たった八人の兵士たちがひたすら馬を駆っていた。 金色の髪と青い目の北方民族の徴を持つ彼らの姿は、あるいは勇壮で美しくさえありえたもののはずだった。 だが、その鎧は北の王国の紋章も判じら

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 レドラス領内に入ってしばらくいくとアラードたちは大草原に出た。それとともに魔物の足跡がたどれなくなった。「ここからどう行くかだな」 腕組みをするボルドフにアラードはいった。「リアは豊かな実りを求めて南下するといっていました。人里もおそらく

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 第2章 大草原 レドラスとの国境近くの荒野のただ中に、激しく打ち合う音が響いていた。 激しい気合とともに一閃した褐色の稲妻を、皮一枚ぎりぎりでやりすごした巨体の繰り出す黒い旋風が打ちすえた。木が折れたとは思えない音とともに木刀が砕けた。 

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続きのお話2 第1章
2008年01月04日00:13

「人狼」  〜アルデガン外伝2〜                 ふしじろ もひと 第1章 焼け落ちた村「これが……、これが人間のしたことなのか」 斬首された村人たちの死体の山を前に赤毛の若者は呻いた。 アルデガンがレドラスからの巨大な火の

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 年をまたいで書いていた外伝2、一応できあがりました。 結局第4章も分割することになりました。まったく年明け早々・・・。 今回はこの時期しかない1週間近いお休みの威力を思い知りました。次の日に仕事の心配をしなくていい真夜中というのは集中力が

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あけましておめでとうございます。 今年初めての日記ですが、前回の日記に書いたのと同じ作業に関するレポートですから全然年が変わった実感がありません。よく言えば平常心。悪く言えばけじめがない……(汗) 全8章のうち1万文字の制限により分割してア

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