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日記一覧

仏像の姿は時代によっていろいろな姿、様式があって興味深いものがあります。ときには区別が付かないほど、ほとんど同じ姿の複数の仏像も存在します。仏師が同じなら作風が似るのは当然ですが、あえて同じ姿に作った仏師がいます。その代表が快慶作の三尺阿弥

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薔薇
2016年05月30日06:44

彼方此方で薔薇が「見て!見てっ!」と言わんばかりに咲き誇り、芳香を漂わせています。植物には、薔薇の親戚が非常に多いです。似ても似つかない桜、梅、苺、リンゴも薔薇の仲間です。薔薇と言えば「棘」を連想しますが、「棘」のない植物の方が多いぐらいで

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幸福の日
2016年05月29日06:38

今日は日付のゴロ合わせで「幸福の日」だとか。ふと、人生で一番幸福な日はいつだったかと考えて見ました。概念的には「この世に生を受けた日」ではないかと思うのですが、残念ながら、そのときはそれを自分で感じることはできません。団塊世代で、バブルがは

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今日のカットは平等院鳳凰堂の雲中供養菩薩像の中の呼称(?)「北9」の菩薩さまです。雲の上で、天衣を翻して優雅に舞っています。これと似たポーズの菩薩さんは6人います。仏師もバリエーションを考えるのに苦労したのではないでしょうか。仏像を番号で呼

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タイサンボクの咲く頃
2016年05月27日06:51

初夏なのに真夏並みの暑い日がやってきます。この時期に渡ってくるホトトギス、一昨日に今年初めの鳴き声を聞きました。鶯との托卵合戦の始まりです。ほぼ同時期に、民俗公園のタイサンボクも真っ白な大きな花が咲き出し、周囲に芳香を漂わせています。大きな

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今日から奈良まほろば館では、「奈良・西ノ京ロータスロード 〜蓮とご朱印巡りを楽しむ旅〜」のイベントが開催されます(6月7日まで)。そのイベントにリンクして、「喜光寺本堂と蓮」の作品を展示頂きます。100種、200鉢の花蓮の鉢が境内を埋めます。

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京都のお寺のご本尊は、時代的に末法思想もあって阿弥陀如来さんが多いです。その中でも、美しいお顔をされているのが平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像です。仏師定朝作のこの像は、寄木造りの技法と丸顔で伏し目がちの表情、それまでの大陸の影響色濃い像から日本

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無茶毛深い(?)植物
2016年05月24日06:26

早朝のウオーキング、とある家の庭に逆光で無茶毛深い植物が不気味な姿を浮き上がらせています。茎も蕾も毛だらけで、どう見ても気持ち悪い系です。でも、モノトーンのモチーフとして見れば、私の大好物です。蕾が少し割れて、中から真っ赤な花びらがちじんだ

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キスの日
2016年05月23日06:54

今日は「キスの日」だそうです。1946年5月23日、日本で初めてキスシーンのある映画、「はたちの青春」(佐々木康監督)が封切りされたのが由来です。当時は連合国軍の占領下であり、映画の製作もGHQの検閲があった時代です。主演の大坂史郎さん(懐かしい!)

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まんがの神様
2016年05月22日06:27

先般アップしたチャップリンの似顔絵を気に入っていただいた方から、他のも見たいとのリクエストメッセージをいただきましたので、調子こいてアップします。今日のカットはまんがの神様、故手塚治虫氏です。子供のころ、読み親しんだ鉄腕アトムで、未来の世界

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オダマキ
2016年05月21日06:49

庭のオダマキが今年も元気に咲いています。いつ植えたか忘れるほどの昔、一度だけ苗を買ってきて植えただけですが、以降何の手入れもせずとも、年々勢力を伸ばし、今や家の前の側溝とアスファルトの隙間からも出てきて綺麗に花を咲かせます。その生命力の強さ

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奈良県五條市の栄山寺さんでは、薬師如来像が拝観できます(5月29日まで)。金箔が残る、優しい表情をされています。大切に護られてきたのでしょう、玉眼や光背もすごく美しいです。栄山寺さんには、法隆寺の夢殿を彷彿とさせる国宝の八角堂(天平時代)があ

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今日は唐招提寺さんで大悲菩薩覚盛上人の遺徳を偲ぶ中興忌梵網会で、「蚊を追い払うためのうちわ」まきが行われます。天気が良くて何よりです。最近は怪我人が出てはいけないと言うことで、午前中に整理券をゲットした人だけが柵内に入って、まかれるうちわを

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作品の展示期間、再延長
2016年05月19日08:06

奈良市三条通り添いのクロネコならTABIセンターでの作品展の展示期間が6月15日まで再延長となります。これに伴い、先日、毎日新聞社さんの取材が入り、今朝の奈良版に掲載いただきました。せっかくの会期延長なので、ワークショップも6月12日(日)に開催し

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オオイヌノフグリ
2016年05月18日06:24

今日のカットはオオイヌノフグリです。時期は少しズレてしまいましたが、早春に可愛いコバルトブルーの花を咲かせます。「雑草」とひとまとめにして片づけられてしまいがちで、もっと酷いのはその名前、漢字で書くと「大犬の陰嚢」です。名前の謂れは、春に5

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オオヤマレンゲ
2016年05月17日07:20

オオヤマレンゲが民族公園や民家の庭など、彼方此方で清楚に咲いています。モクレンの仲間なので、花のつけ方や花芯が似ています。純白の花びらが美しいのはたったの1日だけ、朝咲いて夕方には部分的に茶色になってしまいます。昔、この花は今ほど何処でも見

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法隆寺夢殿の秘仏公開
2016年05月16日06:37

「祈りの回廊」を見ると、現在法隆寺夢殿の秘仏である観音菩薩立像(救世観音)が公開とあります(5月18日まで)。像高が178.8cmのこの像は、聖徳太子の等身大と伝えられています。もしそうなら、太子は当時としてはかなりの大柄です。天平の頃、都では天然

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當麻寺さんのお練り供養
2016年05月15日06:52

昨日、奈良當麻寺さんではお練り供養が行われました。いつもは静かな広い境内ですが、参拝者で見事に埋め尽くされ、この日のために設けられた来迎橋を二十五菩薩が中将姫を迎えて極楽へ導く儀式になります。藤原鎌足の血を引いて生まれた中将姫は、継母との確

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今、京都高雄山の神護寺さんでは、五大虚空蔵菩薩像が特別公開されています(15日まで)。金剛界の五智如来の変化身といわれ、富の成就と天変地位をおさめることを秘法で祈られるとのこと。現在は一列に並んでおられますが、元は中尊の法界虚空蔵を中心に、

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奈良博の十一面観音像
2016年05月13日06:50

2年ぶりのなら仏像館のリニューアルオープンで、久々に拝観できる奈良国立博物館所蔵の仏像。その中で、私は今日アップする十一面観音様が一番好きな仏像の1躯です。白檀の一木造りで像高42.8センチと可愛らしい、奈良〜平安時代にかけての檀像彫刻。このご

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先日、友人との会話の中で「一番自信のある似顔絵は?」と聞かれ、即座に「チャップリン」と答えました。理由は、人物をモノトーンの切り絵にする面白さを教えてくれた人物でありその作品だからです。チャップリンと言えば、山高帽をかぶり、だぶだぶのズボン

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山吹と大田道灌
2016年05月10日07:01

奈良では山吹の美しい季節が過ぎつつあります。山吹の花といえば、以下の漢詩が詩吟の吟題になっていて、私もこの季節、ウオーキング時の発声練習で吟じます。大田道灌    愛敬四山作孤鞍衝雨叩茅茨(こあん あめをついて ぼうしをたたく)少女爲遺花一

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いずれ菖蒲か杜若
2016年05月09日07:23

あやめやかきつばたが綺麗に咲き誇る時節です。あやめと花菖蒲、かきつばた、外来種のアイリス、そしてもう1つ、先日の端午の節句で菖蒲湯に入れる菖蒲があります。どこがどう違うのでしょう。またどうやって見分ければ良いのでしょう。気になるのでちょっと

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チェックライター
2016年05月08日13:30

30年近く前の会社を起こした当時、当座の開設は必須でした。そして小切手を切る際、手書きで金額を「参拾萬弐千円也」などと漢字でスラスラ書ければ問題ないのですが、とても無理なのでチェックライターも揃える必要があります。でも、実際の支払いはほぼす

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長谷寺さんの牡丹
2016年05月08日06:53

奈良では牡丹の花も見ごろを過ぎました。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われますが、意味には以下のような説があるようです。まずは一般的に言われる、美しい女性の姿、立ち居振る舞の姿勢をたとえるもの。あと、花の咲かせ方を言うもの(

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現在特別開扉中の北円堂の無著(むぢゃく)像は、表情がすごく穏やか、それも自然体で、拝観時に視線を合わせると「良く来たのう」と言われているような気持ちになります。鎌倉時代の大仏師、運慶の指揮で制作された仏像で、水晶の玉眼もあって肖像彫刻の傑作

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シャクナゲ
2016年05月06日07:39

奈良では今年のシャクナゲ(石楠花/石南花)のシーズンは過ぎたようです。20代の頃、単独行で登山を楽しんでいて、たまに箸を忘れたときや、餅を焼くときに笹や小枝を少しいただいて、箸や串の代わりにすることもありました。ただ、植物の中には毒性のある

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薬師寺さんの万燈供養会
2016年05月05日06:44

薬師寺では毎年5月4日と5日、玄奘三蔵の遺徳を顕彰する「玄奘三蔵会大祭」の法要が行われます。玄奘三蔵院伽藍で行われる伎楽は、玄奘三蔵役が茂山逸平さんのときと榎木孝明さんのときの2回観せていただきました。ストーリーは同じでも、主役が変わると雰囲

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仏像切り絵体験講座
2016年05月04日06:59

6月4日と5日の2日間、東京日本橋の奈良まほろば館にて講演&仏像切り絵ワークショップの予定です。その申し込み受け付けが、本日より奈良まほろば館のホームページ(URL:http://www.mahoroba-kan.jp)で始まると聞いています(「講座案内」の「申込フォー

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桐の花
2016年05月03日07:59

背の高い木の先に薄紫の花がぶどうの房のように咲いています。通常は思いっきり見上げるアングルでしか見えないのですが、段差のきつい住宅地を歩いていて、ほぼ真横に見る機会を得ました。ラッキーとばかり早速モチーフにしてカットです。桐は15年ほどで成

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