江東区に「牡丹」という美しい地名がある。かつてここには牡丹を栽培する農家が沢山あったのでこの名前がついたらしい。そのためか、小石場の親水公園の並びには「牡丹園」があり、50種類の牡丹が楽しめる。 通りに面して窮屈そうな住吉神社の境内末社には
有明の隣は晴海で、そこは中央区。下町の代表となれば台東区なのだが、中央区もれっきとした下町で、銀座、築地、月島といった地名が並ぶ。「佃祭」を調べていて、住吉神社の由来など探っていると、何と晴海と牡丹(江東区)に住吉神社の分社があるではない
最近少々気になることと言えば、テレビのアナウンサーやキャスターの「語り」。夕刻のニュース時間が大幅に増えたためか、ワイドショーも含め、どのテレビ局も演出に工夫が目立ち、担当する人たちは実にうまく語る。当たり前だが、誰も上手に発音する。さす
歩きながら見上げると、意欲的なデザインのホテルがある。「あれっ」と我が眼を疑ったのは、二つの塔をつないでいる中央上部のガラス窓の部分。逆の台形の部分は塔よりとび出しているのか、それとも引っ込んでいるのか、という問いが頭を過ったのである。そ
夏が近づいてきた。季節は誕生せず、繰り返すだけに過ぎなくても、その中の生き物たちは誕生を繰り返す。それを熟知していて、夏の到来を心待ちにしているのが夏の植物たち。ヒマワリはそんな夏の代表的な植物である。ヒマワリには暑い日差しがよく似合う。
燃料の補給はガソリンなら給油だが、油が燃料でない燃料電池バスは給油ではない筈である。「給油」を真似て造語すれば、給水だろうか?「給水素」の省略である。どうも私はこのバスに縁があるようで、都バスの燃料電池車が給水している場面に遭遇してしまっ
洲崎(すさき)は、江東区東陽一丁目の旧町名。元禄年間(1688〜1704)に埋め立てられ、「深川洲崎十万坪」と呼ばれた海を望む景勝地だった。明治21年に根津から遊郭が移転し、吉原と並ぶ都内の代表的な遊郭が置かれ、「洲崎パラダイス」の名で親しまれた歓
新制大学の獣医学教育(獣医学部と獣医学科)の修業年限は4年。獣医師国家試験の受験資格も「正規の大学における獣医学の課程を4年以上修学」。つまり、4年制の獣医学部・学科を卒業して獣医師になることができたのだが、獣医師法の改正に伴い、1978年以降
梅雨の時分によく見るが、これだけ緑が樹皮を占めていると「これは一体何か」と気になる。苔は茎と葉の区別がある植物だが、どうも「苔」ではないようだ。もう一つの候補が地衣類。地衣類は茎と葉の区別がなく菌類の仲間で、必ず藻類と共生関係にある。つま
人を批判し、それによって自らの主張を認めさせることがいつの間にか哲学や思想の常套手段となったことがあった。哲学や思想の世界はずっとそうだったと思っている人も少なくないだろう。先人の成功を受け入れ、それをさらに進展させるのではなく、批判し、
近年草花の栽培品種が増え、街づくりに盛んに利用されている。お蔭で庭も歩道も様々な草花が植えられ、私たちの眼を楽しませてくれている。そんな草花があちこちに自生し始め、野生の植物と一緒に育っている。画像は誰が見てもアサガオ、ガクアジサイなのだ
加計学園の話が話題を一人占めしているが、東京都では国家戦略特区に都内の9区が指定されている。また、東京や横浜など11か所で外資系企業を誘致するための高層オフィスビルや、職場近接の外国人向け居住施設、インターナショナルスクールを一体的に整備す
既に都バスとして燃料電池バスが我が家の近くを走っていることを述べた。昨日東京駅に行くためにバスを待っていると、このバスがやってくるではないか。 お蔭で乗り心地を再体験できた。モーター音は静かで、クーラーの音の方がずっとうるさい。発進時や加
コペルニクスもニュートンも「神が、幾何学的に美しくない宇宙を創造するはずがない」という確信から、自然哲学に革新的ともいえるパラダイムを導入した。彼らにとっては、神が人類の英知である数学に違反する世界を創造する筈がないのである。 コペルニク
汐見運河に架かる「しおかぜ橋」を渡り、その取付橋の下に目をやると京葉線が地下にもぐり込むところで、その横にもう一本赤く錆びた線路が見える。越中島支線で、小岩駅と越中島貨物駅を結んでいる。越中島貨物駅を発着するのは、構内にあるJR東日本東京レ
天文学での夏至は瞬間で、太陽の黄経が90℃になり天球上で太陽の赤道面からの距離が最大になる時刻(夏至点)。 2017年の夏至日は6月21日。夏至の瞬間である夏至点は、世界時では6月21日4:24、日本時間ではその9時間後の6月21日13:34だった。 21日はあい
新たな大学、学部や大学院を新設する場合、それが妥当かどうかを審議するのが大学設置審議会。大学、学部や大学院をつくるには文部科学大臣に申請し、大臣の諮問機関である大学設置・学校法人審議会で審議され、認可を受けなければならない。 大学設置審議
(1) 1972年貯木場水面を持つ134haの東京湾 14 号埋立地へ移転して誕生したのが「新木場」。移転の背景には江東ゼロメートル地帯と呼ばれた深川の水害対策という目的があった。臨港地区は港湾計画によって特定の目的をもつのだが、新木場地区は特定の目的の
(fine-tuned universe:見事につくられ、微調整された宇宙) 「宇宙が非常に見事にできているのは人間が存在するからだ」というのが人間原理。ライップニッツによれば、この世界は考えられる限り最善の世界である。その理由は、神がこの世界を作ったのだか
都立の木場公園は、木場、平野、三好にまたがり、総面積は24.2ha。地名が示すように近辺は材木業関連の倉庫や貯木場が集まっていた。新しい埋立地ができ、貯木場が新木場へ移転したため、水害、火災、地震被害を食い止めるために、公園を作ることになった。
夏の空には勢いのある雲が似合う。そんな元気な雲を眺めながら、 電線を飲み込むほどの夏の雲、 建物に負けるものかと夏の雲、 雲の穴覗いてみれば青い空、 隙間から光が漏れる夏の雲、などとつい呟きたくなる。それが雲の入った光景の魅力である。
江戸の下町は商業地域で、それが下町の独特な人情、雰囲気をつくり出し、その幾分かは今にまで続いている。山の手、さらにその郊外となると基本的に住宅地域で、下町と違って商業活動に伴う問題は少なかった。静かに暮らすには山の手が好都合だが、仕事の上
ペットが自由に飼えるマンションが増えた。いろんな犬たちがエレベーターに乗り込んでくる。そのほぼすべてが小型犬で、それも不自然な姿格好の犬たちである。人間より速く歩ける犬は少なく、たいてい歩くことが不得意である。そのためか、散歩もカートに乗
東京都交通局がこの春から、「燃料電池バス(fuel cell bus)」の営業運転を始めた。屋根の部分が膨らんだバスに私が初めて乗ったのはつい最近である。随分と頭でっかちなバスだと訝りながら乗り込んだのだが、静かで乗り心地が良かった。車内を見渡すと、
写真は木遣り橋からの旧防波堤。「木遣り橋」の名前は東雲運河の南側が貯木場だったことに由来する。ちなみに、有明通りの次の橋は「角乗り橋」。現在は埋め立てられ、有明アリーナなどオリンピック・パラリンピックの施設が建築中だが、かつての有明貯木場
昨日はよく晴れた。 眩しい中で見上げれば、なんと積乱雲が広がっている。 すっかり夏の空の風情で、そこを飛行機が飛んでいる。 本物の夏はすぐそこにある。
この世界の人は大昔から自分が棲む世界についてとても異なる対応を続け、そのことを容認してきました。この対応は時には共存し、時には争い、まるで違う民族、国家のような関係にありました。そして、それは今でも続いています。その上、いずれかの対応の良
私が確かな観察眼の持ち主でないことは既に何度も述べてきた。視覚は知識に左右される。不確かな知識は視覚像も不確かにする。今回もその不確かな知識と視覚像が発端である。今は紫陽花の花が咲き頃で、最近は公園や庭先だけでなく歩道にさえ植えられ、梅雨
<ラプラスの悪魔> 古典力学ではすべての物体の位置や運動は正確に一つの値をもち、それを完全に表現できると思われていました。十分な精度の測定装置を使えば、その位置を完全に指定し、表現できると信じられていました。運動も同様に、速度や運動量を正確
人が造った人工物も勝手に生えた雑草も、単にそれぞれが自己主張するだけのように見えながら、何とはなく一つの額縁に収まる街と自然。運河も雑草も梅雨の一日を表現する舞台装置。