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日記一覧

 既に10年経つが、十二指腸穿孔で救急車搬送されたことがあった。十二指腸の壁に穴があいたのである。その時は何か途轍もないことが身体に起きたと直感したが、それと同時に何とも言えない嫌な気分に襲われた。むろん、みぞおちとその周りの痛みは激しく、七

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「例えば、月が見えて」
2017年12月30日06:59

ふと見上げると、月が私の目に入る。青空に月が出ているのが見える。そして、昼の月は白く、脆く、揺らいでいる。漂白されているかのように淡く、目を凝らす。一体子供時代のいつ頃月に気づいたのだろうか。月はいつ私の目に最初に入ったのか。そして、見てい

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大相撲報道の教訓
2017年12月30日05:25

 年の瀬になっても民放の多くは傷害事件から派生した貴乃花親方の処分問題に明け暮れ、何とも平和である。新幹線の台車亀裂の方が遥かに重要で、JR西日本の説明などワイドショーでパネルを使って批判的に、しつこく説明した方がずっとスリリングで面白い。芸

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マリアの地位向上
2017年12月29日08:36

 何といっても世の女性の代表となれば聖母マリア。そのマリアの地位はキリスト教の中で徐々に向上してきた。だが、それは女性の社会的地位の向上ではなく、それとは異なる教会内での地位向上だった。聖母マリアには、神の母、処女懐胎、無原罪の御宿り、聖母

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[対称性] あるものが見る人の観点から独立していて、誰が見ても同じとされるなら、そのものは対称的である。あるものが観点に依存し、再現不可能ならば、それについて私たちが互いに話すことは不安定で、確定した意味をもたないだろう。有意味な物理的観察

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落葉の後
2017年12月28日06:32

 冬は落葉樹にはどんな季節なのだろうか。生きるのが厳しく、葉を落としてじっと耐えるというのが私たちの勝手な思い込みである。気温が下がると、落葉を促す植物ホルモンが分泌される仕組みは今では相当によくわかている。確かに、葉の老化と言えばわかりや

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ミサのエロティシズム
2017年12月28日04:45

 カトリック教会のミサ、特にクリスマスのミサで異教徒の私でさえ心中穏やかでなくなるのは、クライマックスの聖体拝領、つまり、パンとぶどう酒をいただき、聖体の秘跡を体験する時である。つまるところ、ミサとは聖体拝領の儀式なのである。異教徒の私はパ

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雪柳補遺
2017年12月27日11:15

 朝の記事では肝心の画像が雪柳の花をうまく表現しておらず、花が見える画像を足しておこう。冬の方が頼りなげで、白い色が枯野に冴えている。

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冬の雪柳
2017年12月27日04:26

 私は雪柳が好きだ。名前もいいが、早春に咲く白い花は残り雪を思い出させ、雪と春の重なる風情がいいのだ。雪柳は桜の咲くより少し前が見頃の花だが、細くしなやかな枝に小さな白い5弁の花をまるで春の雪が積もったかのようにびっしりと咲き満つらせる。雪

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冬空
2017年12月26日07:37

 冬型の天気になると東京は良く晴れる。日本海側に雪が降ると、東京には青空が広がる。灰色の空から雪が舞い降りる世界が普通だった子供時代が懐かしいのも歳のためかと思いつつ、青空が雪空にダブるのである。

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クリスマスのミサ
2017年12月25日22:58

 今年のクリスマスのミサはカトリック築地教会。築地教会は、東京で最初に建てられた古い教会です。1873(明治6)年に禁教令が解かれて、キリスト教禁制の高札が撤去され、その翌年に聖堂ができました。1877(明治10)年、築地教会に司教座がおかれ、オズー

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 ユダヤ教が生まれたのは紀元前2000年頃、キリスト教は紀元後1年、イスラム教は紀元後700年頃になります。ユダヤ教の経典は旧約聖書、キリスト教は旧約聖書と新約聖書、イスラム教は旧約聖書と新約聖書の4福音書・コーランです。最初に旧約聖書(ヘブライ語

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 知識より知恵の方が高尚なのだとよく言われてきました。例えば、英語では知識(knowledge)と知恵(wisdom)は別物と受け取られてきました。科学が知識を追求するものだとすれば、仏教は知恵をもって人々を導くものと分けて理解されてきました。ですから、

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大相撲
2017年12月24日05:01

 富岡八幡宮の裏にある横綱力士碑は既に紹介したが、そこに刻まれた最近の横綱たちを見てみよう。これを見た人は一体何を思うだろうか。横綱力士碑の裏に刻まれた横綱の名前を見た人はそれぞれに、日本人、伝統、スポーツといったことに思いを巡らしながら、

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「冬至の空」
2017年12月23日10:45

 この空だけ見て冬至だとわかる人などいないのだが、「冬至の空」と言われると、それが「冬至の空」という謂い回しの常識的な意味として通用するのである。冬至の朝の空の記録だから、「冬至の空」と言うのだ、というのも確かにそうなのだが、それは稀で、私

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工事中
2017年12月23日05:38

 豊洲への市場の移転がどうやら決まったようだが、次はオリンピックとパラリンピックの競技施設の工事である。こちらも色々議論されたが、今は雑音もなく静かに工事が進行中である。今の工事は人が少なく、騒音はなく、塵芥もない。隣の有明アリーナ、辰巳の

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[古典力学の誕生] 既にギリシャ哲学から古典物理学への移行について述べたので、繰り返しでくどくなるかもしれないが、整理のためにその経過と結果をまとめることから始めよう。 天動説と惑星の円軌道という主張の下では、天文学者は惑星の運動を説明する

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富岡八幡宮殺人事件
2017年12月22日06:31

 八幡橋(はちまんばし)は、富岡八幡宮裏にある八幡堀遊歩道にかかる人が通る橋で、元は宝町の楓川に架かっていた弾正橋(だんじょうばし)。そのため、「旧弾正橋」とも呼ばれている。鉄を主材料とする橋としては日本最古で、国の重要文化財になっている。

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暴力は悪
2017年12月21日21:34

 今の日本では体罰は暴力だということになっていて、有無を言わせぬ状況ができ上がっています。ですから、貴ノ岩の傷害事件も日馬富士が悪いのだということに相撲界でさえ誰も異論を唱えません。その理由は暴力が悪だからで、とても単純明解に見えます。 日

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変化の歴史(11)
2017年12月21日07:52

[ラマルクの進化論] 1801年からラマルク(Jean Baptiste Pierre Antoine de Monet, Chevalier de Lamarck, 1744-1829)は進化理論の詳細について発表し始める。ビュフォンが既に生物の進化の可能性を示唆していたが、彼は進化のメカニズムについて正面から

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東京湾の渡り鳥
2017年12月21日05:33

 冬になると東京湾に渡り鳥がやってくる。湾内に水鳥が増え、それが冬景色となる。今はあちこちに群れをなしたスズガモが浮いていて、東京湾は彼らの越冬地の風情が漂う。小林旭の「渡り鳥シリーズ」や「政界渡り鳥」小池都知事といった謂い回しは、渡り鳥が

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変化の歴史(10)
2017年12月20日06:51

生命科学:ギリシャからダーウィンまで[異なる形態を生み出す進化] ギリシャの哲学者アナクシマンドロスは地球が歴史的に変化してきており、それに応じて地上の生命も多くの異なる形態をとったと主張した。例えば、陸地がない初期の地球では魚だけだったが

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建設現場図
2017年12月20日05:29

 画像は、タワークレーンが林立する、とてもわかりやすい風景である。山水画の風景と比較するなど愚の骨頂と言われるのが落ちなのだが、ここに雪舟がいたら、天橋立のように丹念に写生してくれるかもしれない。そんな夢の足をすくうのが、クレーンに関心がな

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綿花
2017年12月20日04:50

 下着もランニングウエアーも断然コットンだと思いながら走っていると、目に飛び込んできたのがなんと綿花。体育館の横なので自生のはずがない。最古の木綿栽培はメキシコらしいが、それは約8000年前に遡る。綿花と人との付き合いは随分と長い。そんな歴史あ

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白い花のたくらみ
2017年12月19日07:36

  動けない植物が獲得した能力の一つが花を咲かせること。その美しい色で昆虫を誘惑し、受粉するわけです。キク、バラ、ツツジ、モクレン等々、白い花はたくさんあります。一方、種(たね)は目立ったのでは鳥に食べられてしまいますから、ほとんどが土と似

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神のたくらみと自然神学
2017年12月19日06:12

 花のたくらみ、人のたくらみも実はみな神のたくらみに過ぎなく、花も人も自らたくらむことなどできず、すべては神のたくらみなのだというのが全知全能の神を崇拝する一神教の原則となります。でも、人の場合、そのたくらみを自由意思だと考えれば、それを認

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寒い朝
2017年12月18日08:12

 「北風吹きぬく寒い朝は」は「寒い朝」の歌詞だが、その寒い朝には煙突の煙がはっきりと見える。千葉県側には東京電力、東京ガス、製油所等が立ち並び、それらの高い煙突からは寒空に向かって煙が立ち昇っている。寒さに身も心も引き締まるのだが、寒さで目

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 花は昆虫を惹きつけるための植物のたくらみだと言われると、成程と思ってしまうのだが、それは一瞬のことに過ぎなく、そんな擬人的な説明に騙されてたまるものかと思う人が必ずいる。そうでない人でも、画像のような花については、それは美しいもの、希少な

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生死の教育
2017年12月17日06:28

 「葉っぱのフレディ」について書いたところ、多くの方々から意見が寄せられた。翻訳の話はさておき、生と死を大人だけでなく、子供にもわかってもらうための本であることをもう一度確認しておきたい。著者は教育学が専門のLeo Buscalgia(レオ・ブスカーリ

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クリスマス・パーティ
2017年12月17日05:19

 昨日は昼は子供、夜は大人の二本立てのクリスマス・パーティがあり、少々疲れた。寄る年波には勝てなく、一日動き回ると身体が悲鳴をあげる。隣の小学校の子供たちの金管バンドからスタート、なかなかの盛況で、夜の部では100名ほどの人々が集まり、音楽と

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