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日記一覧

■小川洋子「口笛の上手な白雪姫」2018年1月幻冬舎刊私は、小川洋子さんの熱心な読者ではないが、ここ数年は、新しい作品集が出るたびに手に取っている。静謐で端正で、微かな死の匂いがして、歪んだ独特の小川ワールドは、麻薬のように心身に沁みてくる。(

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■山上たつひこ「大阪弁の犬」2017年11月フリースタイル刊山上たつひこ、という漫画家知っていますか?私は1960年代〜1980年代、よく漫画も読んだが、2000年代以降はほとんど読んでいなくて、リアルタイムの漫画の事情がとても疎い。だから、漫画を取り上げて

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■橘玲「80's エイティーズ ある80年代の物語」2018年1月太田出版刊行きつけの、紀伊國屋書店店頭で、手に取った本を読んだ。著者は、「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」(幻冬舎)や「言ってはいけない 残酷すぎる真実」(新潮新書)などのベストセラーで

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■清川あさみ、最果タヒ「千年後の百人一首」2017年12月リトルモア刊私は、日本の短詩型文学が好きで、この読書日記でも、時々とりあげている。なぜ、好きになったのかなと、胸に手を当てて振り返ると、中学生の時、国語教科書で馴染んなんだなと、思い当る。

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■養老孟司「遺言。」2017年12月新潮新書■養老孟司「半分生きて、半分死んでいる」2018年3月PHP新書マイミクさんならご存知だと思うが、私は、養老孟司先生に私淑していて、本がでると、つい買ってしまう。なんでかなと胸に手を当ててみたら、私の読書日記の

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■池谷裕二「パパは脳研究者」2017年8月クレヨンハウス刊副題は、“子どもを育てる脳科学”。脳科学の啓蒙書をたくさん書いていて、馴染みになっている池谷裕二さんが、ご自分の子育てについて書いている本なので手に取った。冒頭、「はじめに」、で池谷裕二

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■井上章一「京都ぎらい 官能編」2017年12月朝日新書本書は、2015年9月に刊行されて、一世風靡した著者の「京都ぎらい」の続編とのことなので、手に取った。なにやら怪しげでもあり。本編の前書は、“千年の古都のいやらしさ、ぜんぶ書く”との触れ込みで、

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■内田樹・安田登「変調『日本の古典』講義」2017年12月祥伝社刊本日は、3月3日、桃の節句ですね。今年の冬は寒い日が多かったですが、3月の声を聴くと、春めいた気持ちが湧き上がってきます。先週末から今週半ばにかけて、インフルエンザに罹患したのですが

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