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日記一覧

4月30日
2018年04月30日15:13

ごくまれに、のどちんこが長く伸びていることがある。理由はよくわからない。年に何回か、のどのあたりに、妙な違和感をおぼえる。鏡の前で口をあけてみると、のどちんこの先端が舌に触れんばかりに、ゆらゆらと揺れている。長さでいえば、いつもの倍はありそ

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4月29日
2018年04月29日20:10

知人が赤ちゃんをつれてきた。まだ生まれて4ヶ月だという。すやすやと午睡する姿はよくできた人形みたいで、どこかに値札でもぶら下がっていそうに見えた。ある人は、その小さく開いた口を見ていると、小指をさしこんでみたくなると言った。また別のひとは、

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4月28日
2018年04月29日01:30

朝起きると全裸になっていた。脱いだものは布団の中で丸まっていたり、遠くへ投げられたりしていた。とくに酒に酔っていたわけでもなく、ただいつもの通りに眠りについたはずだった。どうしてこんな姿になっているのか、理由がわからない。思い出そうとしても

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4月27日
2018年04月27日15:51

教習所でどのように教えてもらったかは忘れたけれど、歩行者にとって、信号機のない横断歩道はトラップであると、ぼくは常日頃から思っている。それは別段、かたよった見方で交通ルールを茶化しているわけではなく、ぼく自身が身をもって体感した現実的で切実

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4月26日
2018年04月27日01:09

お箸の先端が口の中で折れた。梅干を口に入れた際に、どうやらお箸まで噛んでしまったらしい。そのときぼくは梅肉のやわらかさを期待していたし、また、そのすっぱさに身構えてもいたので、まったく別の感触がしてかなり驚いた。すぐさまオエッとテーブルの上

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4月25日
2018年04月25日17:15

10年以上のった車を、知人に譲り渡す。査定しても価格がつかないボロボロの車だけど、やっぱりそれなりに愛着はもっている。「知っている人に乗っていてもらった方が安心だから」と妻は少し感傷的になっていた。たしかに気持ちはわからないでもない。これで

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4月24日
2018年04月24日11:56

ずいぶん道の先が混み合っているようで、バスはたびたび停車をしいられた。そんな時にかぎってなぜか乗客も多く、車内は人いきれでムっとしている。ぼくはずんずん押し込められながらも、なんとかひとつの吊革を確保することができ、そこでぼんやりと窓の外を

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4月23日
2018年04月23日14:27

15年くらい前、友人にさそわれて、ある草野球チームに参加したことがある。ぼく自身、バットに振り回されるようなひどい腕前なのだけど、チームのレベルもそれと似たようなものだったので、とくに気遅れすることなく馴染むことができた。ただ、当時チームは

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4月22日
2018年04月22日23:36

わけあって一睡もせずに朝をむかえ、それから市内にある城跡をめぐることになった。城跡といっても、それらしき名残はほとんどなく、言われなければただの丘陵公園といった感じに見える。でも今日はとても気候がよく、休日ともあって、そこは散策に訪れた人で

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4月21日
2018年04月21日16:07

とても奇妙なことが起きた。昨晩、駅から家まで走って帰ったときのこと。たまに気が向くと、体を動かす機会をつくるようにしている。息の切れない程度のペースで、甲州街道に沿って走る。この季節はまだ夜の風がひんやりとしていて気持ちがいい。でもその時、

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4月20日
2018年04月20日09:50

うちの近所に、とても世話好きなおばちゃんがいる。日がな町内を歩き回り、いつも誰かと立ち話をしていて、そこを通りかかる人をつかまえては輪に引き入れ、元気な笑い声を路地にこだまさせる。それは一見、時間を持て余した人が退屈をまぎらしている行為にも

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4月19日
2018年04月19日23:43

便所が少しの飾り気もなく、どうしても陰鬱な雰囲気が漂う。ということで、近くの花屋さんに手ごろな観葉植物を探しに行った。そこは街角にある小さな花屋さんで、戸を引くと、ミニスカートの店員さんが微笑んで出迎えてくれる。店内はあまり広くはないけれど

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4月18日
2018年04月18日16:23

生協のデリバリーを利用することがある。それはネットなどで注文した食材や生活用品を、家まで届けてくれるというとても親切なサービスだ。うちの地区には毎週水曜日にトラックがやってきて、腕の太い宅配員によってそれぞれの家庭へと品物が運び込まれる。近

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4月17日
2018年04月18日01:49

朝早くに、大工さんたちがラジオ体操をしている。ラジカセをブロック塀の上に置き、近所迷惑にならない程度のボリュームで例の伴奏を流す。きっとそれは会社のマニュアルに従ってのことだろうけれど、とくにだれかが面倒くさがる様子もなく、いたって真剣に執

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4月16日
2018年04月16日13:54

ツナ缶が嫌いという人を見たことがない。とはいっても、もはやそれは日本の定番商品としてしかるべきポジションを獲得していて、今さら好き嫌いを議論する余地もないのかもしれない。なにせ、ぼくが生まれた時には、すでにツナ缶は日常の風景に馴染んでいたの

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4月15日
2018年04月16日01:18

今日はお寺で法事があった。ラブホテルの隣に広がる霊園を眺めながら、ぼくは本堂へと案内された。そこはとても広々とした空間で、美しい装飾品が節度をもって置かれている。床を踏むと、きしむ音がたち、静寂の中によく響いた。こういった静けさに包まれると

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4月14日
2018年04月15日01:39

わりかし大きな駅なのに、トイレが小狭くて、息苦しい感じがする。はじめてそこに立ち入った人は、小便器が2台しかないことに驚くかもしれない。その台数のせいで、忙しい人たちの流れを押しとどめてしまうこともある。ただ、ぼく個人としては、朝の混み合う

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4月13日
2018年04月13日11:26

夜遅くに、公園をつっきって家に帰る。そこは、背の高い木にかこまれた暗鬱な感じのする公園で、よく近所では痴漢が出没すると噂されている。そのせいかはわからないが、ぼく以外のひとを見かけたことはほとんどない。中学生が花火で遊ぶにはうってつけの環境

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4月12日
2018年04月12日09:54

タンスの引き出しには、無地のTシャツが多く入っている。その中には、何年も前から着用していてザラザラに色あせたものも紛れていたりする。ただ、ぼくが無地のものだけを好んで集めているということもない。ときにはグラフィックや文字でデザインされた服を

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4月11日
2018年04月11日10:56

もともと皮膚の弱い体質で、いつもどこかをボリボリと掻いている。こと右手に関しては、悲しくなるほど荒れていて、見た目もどこか汚らしい。季節によっては指が無性に痒くなる。たまらず掻きむしっては、腫れあがり、気づけばすべての指が親指みたいな太さに

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4月10日
2018年04月10日14:30

朝、窓をあけると、うちの塀にべったりとゴミ収集車がつけてあるのが見えた。なぜかエンジンは止められていて、ゴミを砕く回転板も稼働していなかった。不思議に思って外へ出てみると、路上で、作業員と通行人の男が向き合って立っていた。男は不機嫌そうな顔

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4月9日
2018年04月10日00:38

近くに川があるわけでもないのに、ぽつんと釣具屋があったりすると、ちょっとした違和感をおぼえることがある。それと同じように、うちの近所には、耕運機の販売店があり、通りがかった際には思わず店内をのぞきこんでしまう。ぼくが知る限り、ここらへんに畑

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4月8日
2018年04月09日00:33

 いつかバス運転手名鑑という冊子をつくれたらいいなと思っている。それは、これまでぼくが乗り合わせたバスの運転手を、独自の採点基準によって評価してあるものだ。長年バスに乗っていると、運転手の技術や特性、癖などに詳しくなっていく。一見、無意味に

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4月7日
2018年04月07日15:22

駅の構内で双子を見かけた。よく日焼けした15、6歳くらいの男子たちで、ずいぶん背が高かった。どちらも同じ髪型をしているのだけど、これがすこし目を引いた。たぶんその髪型は、モヒカンのカテゴリーに押し込められるものだろうと思う。でも、どうも首を

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