家人がツクシをもらってきました。子どもの頃は市街地でも空き地や原っぱにたくさん生えてゐて、学校帰りに採ってきたものです。近頃はこの辺りでも、生えてゐる所がなくなってきました。ツクシはスギナ(杉菜)の胞子茎のことです。名前の由来は、スギナにく
イヌノフグリ(犬の陰嚢)は俳人の好む花のやうです。鍬の刃に花飛ばすなり犬ふぐり 阿波野青畝こんこんと日は恙なし犬ふぐり 森澄雄3-5月にかけて、淡い瑠璃色をした3-5mmの小さい花をつけ、星を散らばめたやうに群れ咲きます。フグリとは陰
緑地帯の原っぱに大きなヤマモモ(山桃)の木が10本ほどあります。梅雨時になると、生でもおいしい、ジャムや果実酒にもなるルビー色の実がつきます。光沢のある緑色の葉とルビー色に熟した果実のコントラストがとても美しい木です。日本に自生している樹木で
すぐ近くのお宅の石垣に垂れるやうに咲く紫色の花がありました。何年も見ながら、ただ紫の小さな花としか見てゐませんでした。よくよくみると葉も花もどこかで見たことがあります。調べると、なんとハーブのローズマリーでした。ローズマリーには様々な品種が
今年は、カゴシマが例年以上によく咲いてくれました。“カゴシマ(鹿児島) 紅色地 白斑入り 八重 松笠形 割りしべ 小〜中輪「松笠」に白斑の入ったもの 1739年の「本草花蒔絵」に載る古い品種“もとのマツカサ(松笠)は“ 紅色 松笠状の八重 小輪
ハクモクレン(白木蓮)が咲いてゐます。モクレンの仲間ですが、白色の花をつけます。モクレン属の中では大型の種類で樹高は10-15m程度まで成長するさうです。ただのモクレンは、花が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)の別名があります。サクラモクレ
3/15の当blogでアンズの花のことを紹介しました。満開も過ぎ、花が散り始めました。アンズは花びらがバラバラに散ると云ふより椿のやうに花ごと散るやうです。しかも蕾のままでもよく落ちてきます。この蕾を拾ってきて、器に入れて置くと、半日もせずに器の中
赤のとてもきれいな八重椿です。正しい品種名は分かりませんが、恐らく「八重垣」ではないかと。図鑑風に言ふと 《 紅色 八重 蓮華咲き 中輪 》です。祖父が田舎で椿を集めてゐました。その一部を父が田舎から大阪に持ってきたものが残ってゐます。この花
月曜から雨が続くとのことで、早いのですが昨日、彼岸の墓参りに行ってきました。北摂霊園に行く山道が落石のため通行止めで、とんでもなく遠回りをする羽目になりました。墓参りは掃苔とも言ひますが、ここは管理よく草も苔も少なく、落葉掃きで終はりました
ヒシカライト(菱唐糸)といふ少し変はった八重の椿が咲きました。ツバキでは花びらの数が8枚までを一重咲き、9枚以上を八重咲きと言ひます。ヒシカライトを椿事典風に表現すると次のやうになります。≪ 濃桃色 八重 唐子咲き 中輪 江戸期からの古典種で
わが緑地帯の公園にある山桜−大島桜の大きな蕾がふっくらとしてきました。大阪の開花予想は3月22日だったのが1日早くなり21日になったやうです。開花は、標本木の蕾のうち、5〜6輪の花が咲いたときに宣言されます。標本木は東京なら靖国神社、大阪なら大阪城
ボケは、中国原産で平安時代にやってきた帰化植物です。果実が瓜に似ており、木になる瓜の意味で「木瓜(もけ)」と呼ばれました。それが転訛して、「ボケ」になったとも、「木瓜(ぼっくわ)」が転訛したとも言はれます。開花時期は、11/25 〜 翌 4/15頃で
昨日今日の暖かさで、曰くつきのアンズ(杏)の花が開き始めました。40年ほど前に父が梅干しの好きな孫のため梅の苗を買ってきました。それが、何年か経って実が付き始めたころ、植木屋さんが「これアンズでっせ」と教えてくれました。アンズはバラ科サクラ属
また急に暖かくなり、山野草が慌てて花を咲かせてゐます。緑地帯の森に厚手の葉に黄色の花が咲いてゐました。キンポウゲ(金鳳花)そっくりのヒメリュウキンカ(「姫立金花」)と思はれます。ふるさとはイギリスですがヨーロッパからシベリアにかけて広く分布
我が家の前の通りはケヤキ(欅)並木になってゐます。落葉樹なので今は葉がありませんが、夏はみどりいっぱいで涼しい木陰を作ってくれます。晩秋は毎日、ポリ袋(60ℓ)5~6杯分の落葉掃きに高齢者の住民は悩まされます。ケヤキは高さ30mを越える大木で
昨日紹介した吹田市立博物館の前庭に見事な色の梅が咲いてゐました。“クリムズン”といふ色に一番近い紅色です。梅は近縁のアンズ、スモモと複雑に交雑してゐて、500種以上の品種があるやうです。梅には野梅系、緋梅(紅梅)系、豊後系と大きく3系統がありま
吹田の紫金山(シキンザン)は紫色のコバノミツバツツジが覆ふやうにように自生してゐました。日に当たって全山が紫色に輝いてゐて見えたので、紫金山と呼ばれます。今は史跡公園になってゐて、「吉志部神社」、「釈迦ヶ池」、「瓦窯業跡」などからなります。
日本の野生のツバキには、大きく「ヤブツバキ」系と「ユキツバキ」系があります。「ヤブツバキ」は主に日本の太平洋側に、「ユキツバキ」は東北地方から北陸地方の日本海側に分布します。しかし、「ユキツバキ」は「ヤブツバキ」が多雪地帯に適応した変種、亜
2/11の当blogでレンテンローズ(流通名クリスマスローズ)の芽を紹介しました。最近では花屋さんでも春咲きヘルボルス(レンテンローズ)として売ってゐる所もあります。クリスマスの頃に咲くのが冬咲きヘルボルスで、クリスマスローズです。2月上旬当時は、
バカ陽気から、寒さが戻りましたが、春は確実にやってきてゐます。アオキ(青木)をはじめ、木々の葉芽や花芽が膨らんできました。アオキは常緑性で葉はもとより枝も緑色をしているので青木と名付けられました。学名の「アウクバ(Aucuba)」はアオキの別名「
“笑顔”といふ10月から咲き始めた椿がいよいよ最後になってきました。「濃桃色 ときに白斑入り 八重 筒しべ 中〜大輪 別名 ハルサザンカ」ツバキですが、ハルサザンカと言はれるやうに 椿と山茶花の交雑の園芸種です。椿は12〜4月、山茶花は10〜2月が
昼過ぎに、メールと電話があり、「夕方、持ってゆきます」と加太の友ヶ島からです。友ヶ島沖の動画で、彼が釣りに出かけているのをFacebookで見てゐました。鯛が5匹連れたさうで、一匹1kg以上ある大きなものを二匹置いていってくれました。届けて呉れたの
ウラク(有楽)といふ名で、ワビスケ(侘助)と呼ばれる椿が盛りです。「侘助」という呼び方の由来はいくつもあり、 「侘数奇(わびすき)」が転じたとする説」、「文禄・慶長の役の際、侘助という人物が朝鮮半島から持ち帰ったからという説」、 「千利休の
緑地帯には吹田市営のゲートボール場があります。練習やら試合やらでいつもはたくさん人が来てゐます。今日は誰もゐず、竹林に囲まれたゲートボール場は静かでしたが・・・。ミュージシャンがやってきて練習を始めました。この辺りは、よく歌や楽器の練習場に
9月から半年も蕾のまま、満を持してゐたアセビ(馬酔木)が、開き始めました。葉は濃いグリーンで光沢があり、春にスズランのようなつぼ形の花を房状にたくさん付けます。基本は白花ですが、園芸種には紅、ピンクなどもあります。山や野に自生してゐますが、
ノキシノブ(軒忍)は土壌の無い大樹の樹皮や岩盤、傾斜が急な地表などを好みます。昨日紹介したノキシノブ(軒忍)は崖に生えてゐる状態でした。今日は緑地帯のフウ(楓)の木に着生した状態のものを紹介します。樹木にくっつく植物には寄生植物と着生植物が