うす桃色のとてもふわーっとした椿です。椿の花弁は厚いものが多いのですが、これは薄く、霜や風ですぐ傷つきます。こんなにきれいなまま咲いてゐるのは、久しぶりです。ハルノアケボノ(春の曙)と言ひ、別名「丸弁羽衣」「関西羽衣」です。< 淡桃色 八重
緑地帯の原っぱにきれいなムラサキハナナが咲いてゐました。庭にもよく植えられてゐますが、野原にもこのやうに咲いてゐます。原産地は中国で、日本では江戸時代に輸入され野生化もしました。正式名は、牧野富太郎が命名したオオアラセイトウ (大紫羅欄花)で
< ヒシカライト(菱唐糸) 濃桃色 八重 唐子咲き 中輪 江戸期からの古典種で 関西の名花樋状に中折れした20枚ほどの花びらは蓮華咲きで、規則正しく並び花全体の姿が菱形に見える。唐子弁は白く花びらとのコントラストが美しい。>「蓮華咲き」とは、
アンズが満開になりました。かって私の父が梅干し好きの孫にと買ってきた木ですが花が咲くと、どうも梅ではなさそう。植木屋さんに聞くと「これ、旦那さん、杏でっせ」と言はれたいはくつきの木です。アンズはウメやスモモ、アーモンドの近縁種で、容易に交雑
同じ樹に白地に赤の絞りの花と赤一色の花が咲ゐてゐます。恐らく肥後椿のヤマトニシキかと思はれます。江戸末期の古文書に載る肥後椿の代表品種です。端正な花形、豪快な梅芯、鮮明な花色の名花とされてきたものです。白地に紅縦絞りですが、紅花は絞りが地を
アセビは、日本に自生するツツジ科アセビ属の常緑低木です。「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔ふ」が如くにふらつくので馬酔木と名付けられました。多くの草食哺乳類は食べるのを避けるので、この木が目立って多くなる場所があります。奈良公園は、シカが
昨年のblogを見ていると、野生の花も庭の花も7~10日近く遅れてゐるのがわかります。散歩コースもほぼ決まってゐるので、毎年定点観測をしてゐるやうなものです。3月になって、気温が低い時が多いかったからでせうか。椿もしかりで早咲きのものを除き、今年は
3/14に紹介したヒメオドリコソウ(姫踊子草)に遅れること10日で咲き始めました。ホトケノザ(仏の座)の花はヒメオドリコソウによく似てゐて、同じやうな場所に咲きます。ともにシソ科で、ホトケノザは仏の座る蓮華座のように葉が茎をぐるつと巻くやうについ
椿の花は色、部位(花びらや蕊)の形によって咲き方を表現します。例えば<濃桃色 八重 獅子咲き 中〜大輪>などと表現します。「八重」は花びらが重なってゐる咲き方ですが、花弁は8枚上と定義されてゐます。「獅子咲き」は花心部に大小の弁化が進んで盛
ミチタネツケバナの蔓延っていた同じ場所に、やはり白い小さな花が群れ咲いてゐました。ハコベ(繁縷)またはハコベラとも言ふ野草です。ハコベとはナデシコ科ハコベ属の総称らしく、いくつかの種類があるやうです。ただ、茎が茶紫なのはコハコベだけとのこと
エスコートキッズってご存知ですか。サッカーなどの試合の際に出場選手と共に入場する子供のことです。FIFAの国際大会、各国リーグ、Jリーグの試合の際にも起用されています。選手達が子供達の目の前で恥ずべき行為をしないよう、フェアプレーの象徴するイベ
今年のお彼岸は3月17日(金)〜3月23日(木)になります。昨日、墓参りに行ってきました。墓石の天辺は四角錐、しかも奥都城と彫られ、榊を供えております。そう、ウチの墓は信徒でもないのに神式なのです。お彼岸はお盆とともに、仏教の慣習ですが、墓参りをして
緑地帯の草原にとても1〜2mmの小さな白い花がいっぱい咲いてゐました。あまり小さくて、なかなかうまく撮れず、何回もレンズを向けました。種籾を水につける頃に花を咲かせるのでタネツケバナと呼ばれる野草のやうです。図鑑によると、タネツケバナは、水田の
一番近い近隣公園は100坪程でブランコと太鼓橋と言はれるジャングルジムしかありません。この辺りも小さい子が少なくなり、普段利用する人がほとんどゐません。それでも、この空間があることが、小緑地帯でもあり火除け地でもありほっとします。この公園はで
青い花が緑地帯の野原いっぱいに星を散らしたやうに咲いてゐます。イヌノフグリに違はないのですが、見つけたのはオオイヌノグリの花の方です。在来のイヌフノリの方は3-5月にかけて、淡いピンク色をした小さめの花をつけます。しかし、近縁種で帰化植物のオ
近くの桜の根元に見慣れない金色に輝く野草を見つけました。調べてみると一番近いのがリュウキンカ(立金花)のようです。《 キンポウゲ科リュウキンカ属の多年草で茎は直立し、花茎の高さは15-50cmになる。花期は4-7月、花弁はなく、花弁に見えるのは萼片で
朝はまだまだ寒いのですが、春の山野草が急に花をつけてきたやうです。昨年咲いてゐたあたりを探し、またそこに咲いてゐるの見つけると嬉しいものですね。緑地帯の野原や道脇を、あそこかここかと探し歩いてゐます。葉を見るとシソの仲間だとすぐわかるヒメオ
いつも見かけるものとはちょっと違ふ、えらく立派な黄色いカタバミが咲いてゐました。葉に紫がかった褐色の小さな点々(斑点)をつけてゐるオオキバナカタバミ(大黄花片喰)です。ケープタウン付近の原産で,園芸用として移入され、その後野生化した帰化植物
1月10日に植ゑたハヤトウリ、植ゑたと言ふより土の上に置いただけですが。1月20日頃芽が出てきて、31日にはにょきにょきと芽を伸ばしてきました。今はメインの蔓が3m近くなり、脇目も沢山出て、蔓や葉を伸ばしてきました。野菜なのですが観葉植物としても十
特別企画体験型展示「むかしのくらしと学校」に市内の小学校から3年生がやって来ました。博物館から特に遠い4、5校は出前授業を行いましたが、あとの30校は博物館で授業です。「むかしのくらしと学校」は吹田市立小学校の3年生の社会科の副読本に沿った展示で
緑地帯に一叢のアジサイ(紫陽花)がドライフラワーになって、いまだに咲いて(?)ゐます。秋を越し、冬を越しても散ることなく枯れたまま花の形を保ってゐるの珍しいやうな。アジサイの花と言っても、実は花びらに見えるのは萼(がく)ですから、花とは違う
椿−アルカワ(有川)が咲き始めました。“紅色地 白斑入り 八重咲き やや乱れた筒しべ 中〜大輪1695年(元禄8年)の「花壇地錦抄」に載る古い品種“なんともいえない色合ひで遠目には、とても素敵な椿です。近づいて見ると花弁も蕊も乱れるものが多く少
まだ寒い日も混じってゐますが、水も空気もすっかり春らしくなってきました。「風光る」といふ、この頃の空気を表す春の季語があります。光る風を映して池の面が輝いて「波光る」状態になってきました。水鳥の作る波紋も輝いて一層、春らしい池の景を見せてく
3月に入って、ヘレボルス・オリエンタスの花茎がぐーんと伸びてきました。蕾の頃は丈が短く、蕾が地面すれすれなのですが、花が開くにつれ茎が伸びてきます。ヘレボルス属には3月に咲くオリエンタスと12月に咲くニゲルがあります。12月に咲く、ヘレボルス・ニ
肥後椿(ひごつばき)系のジツゲッセイ(日月星)が開き始めました。同じ木に赤、白斑入りなどが同時に咲きます。図鑑では<紅色地 白斑入り 一重 平開咲き 梅芯 中〜大輪>とあります。肥後椿は、肥後・熊本藩の細川家にて、藩をあげて育種・保存され
あるお宅のガーレージの前をこんな子が歩いてゐました。どうやらハクセキレイ(白鶺鴒)だと思はれます。もしかするとセグロセキレ(背黒鶺鴒)かもしれませんが。図鑑の解説によると「ハクセキレイは頭から肩、背にかけてが黒色または灰色。腹部は白色だが胸
千里ニュータウンのあるあたり、5〜60年ほど前までは筍の産地でした。山城筍の南限に当たり、缶詰や水煮を作る筍工場がありました。私がニュウタウンに引っ越してきたころは、朝堀の筍を近くに買いに行ったものです。万博が始まるころから、筍山や筍畑がどん
フクジュソウは日本原産で毎年花を咲かせる多年草です。お正月用の寄せ植えの一つとして出回りますが、自然環境下では3月〜4月に開花します。いつごろか定かではありませんが、毎年庭隅に明るい黄色の花をミリことができます。光や温度に非常に敏感で、昼間で
中国に古くから信仰されてゐる西王母(せいおうぼ)伝説があります。西方の崑崙山上に住み、すべての女仙(女神)たちを統率する聖母です。西王母は長生を願ふ前漢の武帝に、三千年に一度咲くという仙桃七顆を与えたと言ふ説話があります。「西遊記」には、
高町池の浮き島には半住民のカワウが良くやって来ます。いつもは一羽で、アオサギ(青鷺)君と狭い浮き島を分け合って日向ぼこや毛づくろいをしてゐます。カワウの大きな特徴のひとつは、群れで行動することださうです。でもここでは大抵一羽ぐらい、今朝は珍