わが緑地帯の路傍にムラサキカタバミ(紫片喰、紫酢漿草)咲いてゐました。カタバミ属の花の美しいものは園芸用に栽培され、多くはオキザリスと呼ばれます。葉は三つ葉でクローバーに似てゐますが、園芸種には黒い三角の三つ葉を持つものもあります。南アメリ
散歩コースのあるお宅にまさに煙のやうなスモークツリーが咲いてゐます。別名はケムリノキ(煙の木)、カスミノキ(霞の木)、スモークブッシュ、ハグマノキ(白熊の木)です。 最後のハグマノキのハグマ(白熊)とは牛の仲間「ヤク」という動物の尾の毛のこ
中国原産、約300年前に日本に渡来したビヨウヤナギ(未央柳・美容柳)が咲いてゐます。ご近所にはよく似たキンシバイ(金糸梅)が咲いてゐます。(写真3枚目)雄蕊が沢山あるのは同じですが、ビヨウヤナギの雄蕊はとても細く長いことです。葉がヤナギに似てい
大阪府絶滅危惧種のヒメボタル(姫螢)が今年も出現してゐます。ウチから歩いて五分の千里緑地第4 区(高野台3・5丁目、山田西2・3丁目)に生息地があります。ヒメボタルは鋭く光るホタルですが、ゲンジボタル、ヘイケボタルほど知られてゐません。幼虫が水生
透明のテラスルーフに捕まって、スズメバチ(雀蜂)が羽音も荒くもがいてゐました。疲れて休んでゐますが、透明なアクリル板に何度もぶつかってゐました。ちょっと下へ体を沈めれば、抜け出せるのですが、それが出来ません。助けてあげたいのですが、スズメ蜂
庭の薄暗いところにユキノシタ(雪ノ下)が咲いてゐます。花びらのうち下向きの2枚が長く、上向きの三枚は小さく可愛い模様がついてゐます。名前の由来は様々、雪が上につもっても、その下に緑の葉があることからと言ふのが有力です。その他、白い花が葉の上
千里ニュータウンの高野台地区は開発されて約60年が経ちました。そのころ流行ったサツキ(皐月躑躅)を丸く刈り込んだ生垣のあるお宅がいくつか残ってゐます。いま5分咲き程度、丸く刈った緑の茂みに赤い花が散らばってきれいに咲いてゐます。このつつじ垣を
わが緑地帯の高町池に睡蓮が咲く一画があり、いよいよ咲き始めました。睡蓮も蓮も日中に花が開き午後になると閉じ、これを3日繰り返して花の寿命は終はります。睡蓮は和名ヒツジグサ(未草)、未の刻(午後2時を中心とする約2時間)に開く意味です。実際は朝
庭の隅にドクダミの白い花が咲いてゐます。この花、やや日陰の湿った場所を好む草です。暗い木陰や雨の日、夕方になるとハットするほど白い蛍光色に点ります。ドクダミの4枚の花弁のように見える白い部分は総苞片で花弁ではありません。 蕊のやう見える部分
いつもの散歩道を歩いてゐると、たくさんの壺状の花が落ちていました。上を見ると柿の木があり、木にもたくさんついてゐました。とても一本の木から落ちたものとは思えないほどの数が落花してゐます。柿は品種により、雄花だけ咲く木、雌花だけ咲く木、両方咲
ヒヨドリ(鵯)がいつものやうにやってきます。花の蜜や果実が大好物で、ウチでは椿の蜜、金柑の実をよく食べてゐます。ボサボサ頭に茶色いほっぺたで、「ヒーヨヒーヨ」と自分の名を名乗ってゐます。50年ほど前までは秋に渡来、4月に渡る冬鳥でしたが、留鳥
緑地帯の原っぱにアイルランド国花の白いクローバが群れ咲いてゐました。和名はシロツメグサ(白詰草)と言ひ、江戸時代に渡来したヨーロッパ原産の野草です。オランダ人がガラス器具を箱詰めにするとき、詰め物として利用してゐたので、詰草です。少し離れた
このサボテンがウチに来たのは10年チョト前です。9年ほど咲かなかったのですが、昨年初めて咲き、今年はてっぺんを囲むやうに蕾がつきました。昨年は1、2輪でしたが、ことしはご覧の通りです。サボテンを漢字では仙人掌と書きますが、中国名をそのまま用ひた
わが緑地帯の公園にシナサワグルミ(支那沢胡桃)の並木があります。新緑のいまごろ玉簾のやうに“実”がぶら下がり太陽を翳しとてもきれいです。サワグルミは在来種ですがシナサワグルミは中国原産で明治時代に渡来しました。食べる胡桃の仲間ですが、沢沿い
昨日、隣の薔薇園からお誘いがあったといふ話をしました。見ごろとあって何人ものお客さが薔薇を愛でてゐました。プロのやうなカメラマンも来てゐました。一重八重、原種に近いもの、蔓もの、背の高いもの低いもの、色とりどりです。薔薇園と言っても個人のお
隣に薔薇園が出来て3年か4年経ちました。隣はウチより2mほど低いのでウチの庭から薔薇園を俯瞰することが出来ます。2、3日前に上から覗いたときはまだ早いかなと見てゐました。ところが、一昨日昨日の高温ですっかり見頃です。上から薔薇園の奥さんに声をかけ
わが緑地帯の原っぱにヘビイチゴ(蛇苺)が群生しているところがあります。かつては至る所に生えてゐたものですが、近ごろめっきりみません。こんなに群れてゐると嬉しくなります。ヘビイチゴ(蛇苺)はドクイチゴとも呼ばれますが、無毒で味がありません(試
わが緑地帯の名無しの沼にノバラ(野薔薇)の一種、ノイバラ(野茨)が咲いてゐます。ノバラは野生の薔薇の総称ですし、茨(いばら)はトゲのある木の総称です。 我が家にも淡紅色の花のものがありますが、まだ咲いてゐません。ノイバラは日本のノバラ(野薔
とても形も色もくっきりした蝶形をした黄色い花が野原に咲いてゐました。あきらかにマメ科の特徴を持つ花でミヤコグサ(都草)です。京都の東山に多かった事からミヤコグサの名が付いたと言はれます。漢名の脈根草からミャクコングサが転訛してミヤコグサにな
オオバコ科オオバコ属ヘラオオバコ (箆大葉子)の面白い花が咲いてゐます。ヨーロッパ原産の帰化植物で江戸時代末期に侵入してきました。その後、日本全土の畑地、道端、河川敷、牧草地、荒地などに広がりました。同じオオバコ属で在来種のオオバコ(大葉子)
アヤメ科アヤメ属の仲間は「ずれがアヤメかカキツバタ」などと言はれるやうに姿が似てゐます。アヤメ、カキツバタ、ハナショウブ、アイリス、グラジオラス、フリージア、クロッカスなどあります。中でも、アヤメ、カキツバタ、イチハツ、ハナショウブ、アイリ
新芽や蕾が紅紫色の白いレモンの花が咲いてゐます。元々四季咲き性で春〜秋の長期間開花します。日本では初夏に咲いて冬に収穫するというのが一般的なサイクルです。ヒマラヤ西部山麓(インド)の原産地から中国に伝わったのは宋の時代です。ヨーロッパには十
緑地帯の高町池の浮巣に、夫婦らしき川鵜が羽繕ひをしてゐました。近くに、緋鯉が泳いできました。旦那は、やおら飛び込んで狩りにお出ましです。A-1 嫁さんが見てるし、大物狙いといくかA-2 うわー、でかすぎーA-3 くそー、手におえんB-1 嫁さんの手前、
阪急千里線の「千里山駅」西側は大正9年に開かれたモダンな郊外型住宅地でした。吹田市立博物館では今、「“田園都市” 千里山」の特別展を開いてゐます。5/4、5の二日間、特別展の一環でクイズラリーを行ってをり、スタッフをしてをります。本展の「ごあい
緑地帯の高町池に向かっていると、まだ離れてゐるのに低音で響く声が聞こえてきました。繁殖期なので雌にアピールするため、競って、精いっぱいの声を張り上げてゐるのです。ウシガエル(牛蛙)は夜行性で、昼間は警戒心が強く暗所を好み、水中から目鼻のみ出
卯の花の、匂う垣根に/時鳥(ほととぎす)、早も来鳴きて/忍音(しのびね)もらす、夏は来ぬ/庭のバイカウツギ(梅花空木)が咲き始めました。茎が中空のため空木(うつぎ)で、「うつぎ」の「ウ」を取って、「うのはな(卯の花)」です。卯の花が咲く季節
近くの染井吉野や大島桜がすっかり葉桜になりました。サクランボのやうに大きくはありませんが、葉の中に小さい“実”が見えます。でも、花を鑑賞する品種のサクラの実は大きくなりません。 大きな“実”のサクランボは果樹であるミザクラ、とくにセイヨウ
昨日、庭の紫蘭が咲いてゐる話をしました。そのあとなんと、珍しい、白い紫蘭に出遭いました。歩道と車道の間の空き地に草に埋もれるようにして咲いてゐました。行きかけて、おやっと思ひ、後戻りして見つけましたが、本物を見るのは初めてです。白いのに紫蘭