アリムネは国語の時間を主に受け持ってくれるようになった。国語と言えば俺の最も得意とする科目だった。最初の授業の時はいささか緊張していたのか、アリムネの声はうわずっていた。『おはよう』と言った後、黒板に、あまり上手とは言えない字で、しかし、大

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ザワザワしていた教室だったが、大熊先生がやってくるとにわかに静かになった。それと同時に俺を含んだ生徒全員が『あ』と言った。それは大熊先生の後ろに、最前見た教育実習生の男の人がついて来ていたからだ。サトシが『ボンボン、その人、さっきの人じゃろ

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　アケミああだから今夜も走るさタクシーハンドル持ちつつ人探しさようならさえ告げないままに何処へ行ったかはぐれ鳥アケミ俺は今でも惚れてるんだぜ、、、ああ少しほろ酔いおつとめ帰りお前に似ている人を乗せきけば生まれも北国そだちミラー越しから見てい

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始業式がおわり、教室に戻って来ると、俺達の話題は、おのずと、最前みた教育実習生の事で持ち切りとなった。二子山は物知り顔に『あのハンサムな大学生、赤崎の方の人らしいよウチのお母ちゃんが言うとった』と言った。赤崎とは、俺達の学区とは異なった地域

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