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日記一覧

カワタカは頭を抱え、『うーん痛て、、』と言ったきりその場にくずおれた。二子山達が『きゃ!』と言い、男子達も『大丈夫か、、』と言って集まって来た。二子山が『はよ、保健室に連れて行きね』と采配をふり『あんた、大変な事をしたね。新学期そうそう』と

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  男の汽笛あれが最終上りの汽笛俺の心の泣き声か西へ行こうか東へ行こかそうさ男の旅ならばああああ捨てた故郷をぼんやり偲びなぜか酔えない酒になる、、、あてがないなら朝までいたらそんな女の優しさに西へ行こうか東へ行こか二人しんみり飲み明かすああ

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  仇同士自分のものではないからか無性にあなたが欲しくなる月あかり浴びたあなたは美しい悪魔だねたっぷり愛された証しのほんのり色づく唇を呼吸も止めてこのボクが奪い取りたいまるで生まれる前に まるで仕組まれたよう まるで男と女仇同士なんだよどち

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カワタカは右頬を大げさにおさえ『ボロがまた殴る!』と言った。俺は『わぃがいつ殴った!』と応酬した。周囲の生徒達が俺とカワタカを見た。俺が誰彼かまわず喧嘩をするのは常識になっていたからだ。二子山が『どしたん、古谷君に殴られたん?』と大げさに言

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     女の停車場必ず行くと言ったから私は待っていたのよ雪に埋もれた海沿いの町もしも二人で行けたらこんな冷たい夜こそあなたの腕に抱かれてああ波の音を聞きつつああ眠る事が幸せそんな夢だけそうよ詰め込む鞄寒い女の停車場、、、、責める事などでき

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二学期が始まった。遅くまで寝るくせのなおっていない俺はもたもたと朝飯を喰っていた。東海道五十三次のカードを集めていた俺は『ナガタニ園のふりかけほしい』と注文を出した。ツラ婆さんが『へぃへぃ』と言って立ち上がり『残っとったじゃろか』と言った。

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 林檎抄たまたま二つ持ってた林檎一つあげると差し出したならパッとあなたはその頬をそめ汽車で食べると笑ってくれたボクはちょっぴりイキがって上着のあたりに擦りつけ持ってた林檎音立ててザックリかじり果汁が飛んだ奇跡のような青い空眩しく何かがはじけ

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