必死で水をかいていた。目はかたくとじられているためプールの底はおろか、揺らめくような水の影をみる事など不可能だった。『ボロさんボロさん』という声援が古いラジオの音のような不安定さで聞こえてきていた。いつから泳いでいるのか、永遠に、たどりつけ
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