納話したくないならば無理は言わないさ今のお前の心に惚れてるオイラだぜ障子、開ければしんしん雪が町を埋めつくす命かけても守ってやるさ飲み納め飲み納め明日は初日の出、、、置いてきた坊やには渡したいだろうほんの小銭でいいから縁起のお年玉だけど会
夫婦と言う名の酒場紺地に白ぬき夫婦の字小さな暖簾をひっそりと本当の夫婦じゃないけれど出した店が持ちたいわ無口なあんた魚をさばき私は陽気な女将なじみの客にしんみになってもらい泣きをしてみたりだけどだけど時折あんた残した人を思い出したりそん
玄関に出てみるとカワタカが立っていた。二三日、見ないあいだにもカワタカは日焼けの度合いをましており、一回り、たくましくなったように見えた。ドキっとした俺は『どしたん、、、』とわざとそっけなく、語尾をごまかすような物言いをした。カワタカはチラ
俺はリエの太々しいまでに落ち着き払った態度を見ているうちに、いよいよもって、感情がささくれ立ち、激昂して行った。ヒトミとミドリはこれから何が起こるのか不安で一杯という感じになり、離れのスミに固まって寄り添い、俺とリエの方を見ていた。俺はジリ
離れに入って行くとヒトミ、ミドリ、リエの三姉妹が各々勉強に励んでいた。こんなときでさえも勉強を怠らない従姉妹達であった。俺の存在にまっ先に気がついたのはヒトミだった。ヒトミは机から顔を上げると『なぁに?』と小首をかしげた。髪を外巻きにカール
開店当初から決まって金曜になると、やって来られるご兄弟のお客様がいた。一週間の間にあった事をお互い、報告しあい、多くを語らず、また、来週な、と言って、かえって行く。そんなご兄弟だった。弟さんのほうが体調を崩されたのが二年くらい前だったか。週
私だけの運命星も見えない夜空に風が低くなるから今日も心のどこかで感じてるの気配を犬の遠吠えばかりが闇の中で聞こえるそれのせいじゃないけど結びかねる眠りよあの人はあの人は私だけの運命、、、、やがて地平の果てまで肌と肌を重ねてそれはまる
CORAZON赤いドレスが喪服のようで陽気に笑えばなお哀しいねこっちへおいでよ隣に座りだまって二人で朝まで飲もうぜ君を見てるとそうさCORAZON俺の心が切なくなるのさ、、、胸の真珠が白く輝きうなじのあたりが寒そうだから前にどこかで出会って
夜のブルース止めはしないさどんなに酒を飲んでも君の気持ちは痛いほどわかるわかりたくない俺の心に背いて俺の心は君だけを見てる長い睫毛とそしてかぼそい指先夜はやさしい飲み友達だぜ、、、聞きはしないさ君の身の上話は口に出したらすぐに色褪せ
カワタカは俺の声を聞くと『そんなに大きな声だすなよ。』と言った。それは余裕綽々と言った感じの声だった。俺はさらに突っかかって行きたい気分になったが、ガラス一枚隔てた向こうで母と話し合っているリエの存在が気になると『それもそうじゃけど、、』と
初雪がふる頃に、、体こわして遅くなったが君の待ってる故郷忘れられないどうしているだろ授業さぼり遊んだ仲間好きだよと打ち明けた河原せせらぎが流れた必ず帰るよ初雪がふる頃に、、、体こわして寝ていたせいかやけに気弱になってる今のボクだよ都会の
別れて三年たったのに こんな命の一つや二つ 捨ててもいいわと思ってた 二人一緒になれるなら 冬の夜空に流れる星に 切ない願いをかけました 別れて三年たったのに、、、 秋に生まれたあの人だから 額にかかる長い
『日本海』 道理で寒いと思ったら外は雪です 日本海 暖簾をおろして飲み直し となりに座っていいかしら 遠くで聞こえる除夜の鐘 あれは上りの汽車の笛母が恋しい 日本海 名前も知らない人だけど 今夜は酔ってもいいかしら 今年最期の泣き納め、、