似た人昔暮らしていた死んだ年上のあの人どこか似ている横顔にであった見ないで何かがこの胸で大きく弾けそう時間が戻されて昔に帰るからいろいろあったからいろいろ話せないボクのおごりと小さな声でささやくけれどわざと知らん顔でわざと背を向けるの
いつもなら勝ち気な性格のリエであったが、その時は、妙に神妙だった。起き上がった俺が『どしたん?』と聞くと、リエはしばらく考えこんでいるふうだったが、『やっぱりええわ、、明日、病院で聞く』とだけ言うと部屋を出て行った。俺はなんのことだか見当も
そしてさよなら荷物をまとめてカーテン外して差し込む朝日にあなたを見れば今までで一番奇麗なあなた声かけることさえ躊躇われるほどに男らしくないと言えばそれはそれで嫌だが雨もあがって晴れになったねだから、さぁさよなら、、、、、言いたい事
いさかい仕事のせいといいわけをして深夜過ぎまで深酒をした寝ずにまってる君と知ってて帰りたくない気分のボク愚かだよねボクは不機嫌に背中を向けてさ待つ事ないよとポツリと言ったこんないさかいのため君にあれやこれやをそうさ捨てて来させたわけじ
夢眠ってるあの人の寝息を聞いて淋しさを感じてる私なのこの愛があの人の夢の数々しばってる気がしてる夜の中夢だけは誰だろうと一緒には見れない夢だけは胸の中各々のスクリーン描き出すシネマ寝返りをうちながら泣きそうなこの私、、、目が覚めたあの
雨だれのピアニシモきっと通り雨だとボクが低く呟く不意に窓を濡らした小さなしずくを見て白いシーツをまといボク達はじゃれあってそれでもたった一つの 言葉は胸に秘めてこの雨がやんだらボク達はどうなる今のままも悪くないし嫌いにもなれない雨だれのピ
年増の女の深情け捨てられたのねあの人に忘れなさいな男ならあんたのきっとそんなとこ見抜かれていたのよきっとあんたは笑うは私があんた惚れている事人はそれをこう呼ぶでしょうああ年増の女の深情け、、、、呪ってあげるわよ私あの人の幸せなんかあ
兄さんみたいな人だけど背の高いあの人は滅多に笑顔を見せないがでもマレに笑ったら子供のように見える兄さんみたいなあの人だけど何でも私打ち明けてる一つだけこの想いそれがなぜか言えないが、、、背の高いあの人を監獄帰りと人は言う過去なんかどう
僕達のフォルテシモ 木漏れ日の色は 小さなレースの模様 先を行く君に 僕は話しかけている レント アダージョ アンダンテ 色んな速度があるけれど 二人のリズムは二人だけ 誰にも邪魔などさせないさ 今ならできるよ 僕達の フォルテシモ、、、 そっと振り
朝なんかきらいだぜ光の帯の国道を俺はまっすぐ突っ走るそうさ行くあて持たないがしいて言うなら天国さああああ朝なんかきらいだぜ死んだお前を思い出す、、、暗い彼方にぽっかりと店の灯りが見えているふっと入って見たならば泣いているよな人がいた
愛するということ清水の坂の途中あなたが立ち止まるどうしたと振り向けば泣いていたあなただったお茶しようかと話しかけると黙って頷いて珍しく甘えかかるそんなあなたの仕草言葉なんかで言われるよりも伝わるものがたくさんあっておそらく人はその優しさを
京都の夜京都、木屋町歩いていたらいきなり通り雨駆け込む茶店笑うあなたの白い歯が綺麗ねつくづく私達雨ばかりお似合いと冗談めかしぽつり、そう、言ったなら不意に右手握ってきた人が行き交うこんな真昼にどうしたのと聞けば聞くまもなしにあなたのひとみ
自室に戻った俺はイライラしていた。いっこうにカワタカから電話がかかってこなかったからだ。よんどころない事とはいえど、今日のキャンセルをものすごく残念に思っていた俺にとって、それはさほどの事ではなかったのだとカワタカが思っていたという事実は、
巷のうわさわるい女と言われる事は覚悟してたわこうなる前に愛に生きたい本当の愛に願うおんなの真実を今日も邪魔する巷のうわさ、、、、きっとあなたも誹られますと言えばなおさら燃え立つ二人怖いものなどないよと言ってきつく私を抱きしめる肌にしみ
母聞いたことない街書いている葉書が母さんのところに今日の朝、届いた二人して暮らしているよ幸せだから案ずるなと見慣れた文字だけれど泣けたよ、、、、仕事も友達も何もかも振り捨て恋だけに走った息子のお前だから悪く言う人はたくさ
いま、旅立ちのとき手荷物はいらないとあの人が言えばこのボクの方がむしろたじろいでしまう女心の強さそうよ胸の中の迷いも過去もすべて置いて来ましたいつもより冴え冴えと美しいヒトミ瞬きもせぬままにこのボクを見ればいま、旅立ちのとき、、、、呼び
雪が降るこれで見納めねあなたと住んだこの家も外は白い雪が降る真冬のこんな夜更け血の色のギヤマンワインなど注いでお別れに飲み干すわ飲み干したら床に叩き付けて後ろは見ないわ負けそうな心よ前だけ見つめるの臆病な私だから、、、、だからいい
女友達 どうしてあの人追わないの あんなにいい人を 駅の隅っこで ずっと待ってたよ あんたの来るのをひたすらね カンでわかるのさ 女のカンさ 真剣なんだよ、、 どうしてあの人追わないの あんなにいい人を 長い付き合いの 友達だから こうして教
落葉の湖昨日の風に洗われて空は蒼く高い薄い雲が流れるだけの白樺の小路を何も言わず二人でそっと歩いて行けば不意に君はボクの背中に縋り付くように抱きついたもしかしたら夕べのあれこれ君は悔やんでいるかも知れないがだけどそうさ ボクの気持ちは
冬の嵐そのまま出てくればいいのさと会うたびにあなたは言うけれどその一歩が踏み出せなくてあなたを苦しめてしまうのボクを愛してはいないのかと若い目をしてあなたは聞く比べる事などできなくて答える事などできなくて思い出の中で思い出の中で一人生きる
妹よ妹よ白い花を一輪今日は持って来たよ他は何も持たないそんな俺だよもしも元気になったなら海が見たいと言った妹よだから今度来るときは海をあげよう、、、、妹よ白い桜貝だよ海の音がするよ足をぬらし笑って走る渚さもしも元気になったなら羽が
彼うすうすは察してはいたけれどあの人と会っている彼の事年上の長い髪の人らしい足をくみ微笑んでいるらしい彼は正直な人だから心を隠す事できなくてこのところ連絡もばったりと途絶えてるひと月ともう三日、、、、手料理を作ってはみたけれど電話さえ
真冬のタンゴ冬の凍った窓何を見つめてるの俺と踊ろうさぁこの手に縋れよさぁさぁ抱けば女は脆い生き物どんな冷たい氷の肌もさぁさぁ熱い炎になる俺を焦がしてくれないか、、、、冬の寂しい夜涙のあとの頬赤いルージュがほらよけいに似合うよほらほら待
街角カフェテラス会ってくれるとあの人が言うセピア色した街角カフェテラス花も買ったしコロンもつけただけど忘れモノありそな気がする冗談好きなヒゲのマスター今日はこのまま上手にやれよこんなときめき始めてなんだよ恋はそのたびに初恋だけれど、
冬木立ちモカの香りが好きでゆっくりといれつつ都会では珍しいこんなに綺麗な朝ボクだけで過ごすにはなぜかもったいなくてふいに人恋しくてあなたを思い出すよ壁にかけたたくさんのボクが撮った写真の異国の街いつかきっと二人だけで行きたいそんな思
雨のめぐり逢い予定の時間 気にしてたボク脇見をしていたら蛇の目の傘を さしたあなたとぶつかってしまった小さな叫び声を同時に上げたけれど 伽羅の香りがどこか漂っている憂い顔のあなただった濡れる着物がなぜか悲しい喪服の色に見え路上に落ちた
帰宅してみると、電話がなっていた。俺が『電話じゃ』と言うと母は『わかっとる』と言って『わかっとるけんど、カギがみつからんのんじゃ!』と言った。それは玄関をあけるためのカギの事だった。俺はなぜかその電話の主が、本来なら今日会うはずだったカワタ
かわいい女雪ふるあの夜に他人じゃなくなった酒のせいだけじゃない惚れたんだお前にいつか帰ると言い出せぬままにズルズルと溺れてこんな暮らしも悪くないけれど春までこのままで二人いましょうとイソイソと紅さすかわいい女さ、、、 風邪などひく
あと五分風が冷たい夜の駅には愛をすてた悪い女似合い過ぎます追わないでくれと便せん書き置きひとつきっとあなた今ごろみているはずねこの次の上りくるまであと五分せめて今だけ泣かせてください、、、あれやこれやと思い出すけど何故か嫌な事はすべて忘
抱えきれない薔薇を持ってきっと明日は雨も止むだろうそしたらあなたに会いに行こうか何度かあなたに断られてもやっぱり愛しているから人には言えない昔があるものそうさ僕にも数々の過去香水とシャンパンでもし消せるのなら今すぐ消したい昔さ口説