真冬のタンゴ 平気よと嘯き細いタバコを持つ小刻みに震える指先が気になる私よほんのちょっぴりためらうあなたどうぞ気にせずお行きなさいな寒い寒い寒い真冬のタンゴそれが私と言うおんな、、、優しくされるよりあっさり捨てて良いの気兼ねなんかあ
食事をしながらも実伯父はご機嫌さんだった。最初は見舞いに来てくれた父や母に感謝めいたセリフをはいていたが、そのウチ『それはそうとな』と前置きをしたかと思うと『美保子はやっぱり万人一人の強運の持ち主ですわ』と言い出し、おおいに祖母を喜ばせた。
あいつ放課後に顔をかせあいつからそう言われすぐにわかったけれど怖じ気づいたりしない噂は本当なのかと胸ぐらとられた本当ならばどうだとガツンと殴ったお互いにあの人が好きだったあの頃に二度と戻れはしないがあいつにだから会いに来たんだ、、、、砂
浪花姉妹梅田に10時と言われたけれどあなたの後など追われへん姉さんが姉さんが密かに慕う人やから心でさいなら言うだけの恋、、、小さな頃から母さんがわり育ててくれた人やから姉さんの姉さんのはじらう顔を見ていたら添わせて上げたい妹やもん、、、
さい果てビル街の向こう落ちる夕陽見たら不意に涙が溢れ出すあなたと別れ一年が過ぎたそんな秋なのに交差点人ごみ探してるあなたを命だけがせめて残るつらい恋をしたから、、、、足早に歩くラッシュアワー時刻明日の仕事を考えて落ち込む胸をなだめ
愛しいほどに愚かな日々よ幸せなんかいらないとあなたの腕に飛び込んだあれは若さのなせるわざ港通りアパートで暮らし始めて傷つけば泣きの涙になるくせにカモメみたいに空を飛びたい窓を見つめて呟けばそれが別れの言葉グッドバイグッドバイ愛し
病院側lからの許可を取り付けているのか、やがて、実伯父は、美保子叔母に『歩けるか?』と聞くと、全員を近所の高級料理店につれて行ってくれた。さすがに祖母は実伯父の提案よりわが子の安否が気になると見え『美保ちゃん、歩いたりして大丈夫かいな』と聞
まだかなの橋細いからだあんたは抱きしめて赤い簪手みやげにきっと来るよと言っていた春が行き夏が過ぎ秋になっても戻って来ない今日か明日かまだかなの橋あんたの名を呼べばああああ沖のカモメが笑うだけ、、、、 下津井港にョー 錨をいれりゃヨ 街の
僕たちのルール窓からさす陽射しに目をそらしたはずみにあなたは僕に気づき二三度右手をふる僕もわかってたけど今、気づいたふりして店の中に入ってあなたに声をかけるこれ以上進まない僕たちのルールは僕とあなたそしてあいつトライアングルの綱渡り
相思相愛 (男) 男はそうさ タフガイを気取って 背中を向ける (女) 女もそうね 追いかけたいくせに なみだ、飲んでる (男) あれからどれくらい 春夏秋冬が 過ぎたのだろう (男女)お
十一月きっと来いと約束したがやはり君は来てくれないねレンガ造り倉庫の裏でタバコくわえたたずむ俺さ川のその向こう観覧車ゆっくり動くのが見えるいつか乗ろうと言い出したのは君だったのに果たせないまま風もすっかり冷たくなってやけに切ない十一月、
それから数日が過ぎた。いよいよ日曜が近くなった。俺は水泳クラブでの練習のあいまをみて、カワタカを呼び出し、例の約束を反故にしてほしいむねを伝えた。ごねるのかと思っていたら、カワタカは俺が肩すかしを喰うくらいのそっけなさで快諾してくれた。それ
父は『だめじゃいうたらだめじゃ』と言いつつ奥へ歩いて行った。あまり、大きな声だったものだから台所で洗い物をしていたツラ婆さんが『どしたんです?』と聞くほどの剣幕だった。ヒトミ達の姿はなかったので、就寝しているか自室で遊んでいるかのどちらかだ
LA LA LA雨女って言うけどどうやら本当みたい空港に降り立てばもの凄いスコール逃げ惑うよな人を見てたら思わず笑ってたわいくらジンクスどおりだろうとここまで図星なんて夫がいるって嘘までついてねあの人とさよならをした私だから落ち込みそうなのよ幸先
れくいえむ雨の夜はなぜかふと聞きたくなるの二人でよく聞いてた懐かしい歌を床の上にすわり灯りも消して膝小僧かかえて酒など飲みつつホコリをかぶるレコードの山も飛び出して行ったあの人の形見捨てるに捨てれず捨てるに捨てれず今はそうよこんな私慰めて
石見空港やっとどうにか涙もやんだなのにあなたを忘れかね荷物は一つつらさだけ捨てに来ました日本海石見空港石見空港銀色すすきも秋の風、、、、髪をつつんだこのスカーフもそして目頭隠してるグラスもすべて形見です忍ぶ旅路の旅支度石見空港石見空港あ
天国どうしてあの日来なかったんだとあなたは私の手をとって耳元囁いてくれるいろいろとあったのよ訳なんかもう聞かないで天国へ行きそびれてしまうわ 今のあなたが幸せならばそれだけで私も幸せ本当はあの日近くにいたのよ待っているあなたを見つめてい
やせ我慢枝に止まった最後の一葉そっと眺める秋の暮れ思い出すのは故郷の両親(おや)とそして愛していたお前馬鹿な男のやせ我慢、、惚れちゃだめだと言ってはみたが言ったこの俺火となった連れて行ってと泣いてたけれどゆるせ男の道ならば雨のすだれのやせ
冬の旅ちっぽけな噂さえひたすらにただ信じ夜汽車を乗り継ぎこの町きた私だけど噂の糸車切れてしまった港町あの人の名を呼べば涙さえ凍るまして厳しい冬の旅ゆえ、、、今はもう愛よりは意地ばかり女ならそれだけ支えに切ない繰り返しあんな優しい人なの
緋文字好きな人と引き離されたらとても生きてはいけないけどこれが昔からの掟なら喜んで罪はうけようTRUE DREAMOR REALITYはっと目が覚めて横を見る私のとなりで満ち足りているあなたの寝息が耳につくTRUE DREAMOR REALITY額のあたりに手をやれば寝
戎橋に、、、 私があなたを助けたら あなたはよけいダメになる 人の行き交う 橋のたもとで あなたと別れた日暮れ時、、、 行ったらあかんとこの肩を つかんで止めることさえも できない程の意気地なし 困っ