同い年 仕事の仲間や 友人達が 祝ってくれたよ 誕生日 まさかこの年 気恥ずかしいと 照れて一度は断った それでも今日は特別なんだ ようやくおやじと 同い年 おやじが倒れ
前の晩から接近していた台風のせいで、その夜、ついに我が家は床上浸水に憂き目を見た。大きいハラをかかえた母が『アメが激しいです。水がでたらどうしましょう、、』と言うと、父や祖父母は心配性の母を笑うかのように『しょわぁねぇ』と答えた。「しょわぁ
それからリアンは、駅まで行き、自分の住んでいる町まで行くバスに乗って帰って行った。母が『タジマまで一緒に来る?診断が終わったらオバちゃんが警察行くまえにアンタを家まで送って行ってあげる』と言ったが『ええよわぃバスで帰る』と断ったからだ。俺は
翌朝、朝食をとっていたら、ナツコがやって来た。バイトは夕方からだから、俺を心配しての来宅と言う事はあきらかだった。制服姿のナツコは額に汗をうかべており、俺の顔を見るや『ヨシヒロちゃん』と絶句した。隣にすわっていたリアンが『シゲの姉さんおはよ
俺はリアンの一言が気になってなかなか寝付けなかった。『ホントに八木のオジさんの家を焼いたのはヤマナカ君達ではないのだろうか?だったらダレが、、、ダレが、八木のおじさんの家に、それまでの放火と、敢えて似せた形で火を放ったのだろうか?』俺はそん
俺とリアンは母が敷いてくれた布団に横になった。長いあいだ閉め切っていた離れはカビ臭い匂いがしたが、俺はヨコにリアンがいるというだけでワクワクし、そんな事は気にならなかった。リアンはしばらく辺りを見回していたが、やがて『寝よ寝よ』と言うとヨコ
家に帰ると、祖母がまっ先に出て来て『怖かったじゃろ?え?どうしたんでぃ?「ツレんとこにご飯食べに行く」言うて出て行くから、そうじゃろ思うとったら、この子(リアンの事)がアンタが監禁されたようじゃいうて報告に来るもんじゃから、お婆ちゃんびっく
ヤマナカ君は驚いたような顔になったが、ドカドカと乱入して来たハルキ達が率いる刑事達の顔を見ているうちに観念したのか、おとなしくなった。ハルキは母の前で『姉さん、姉さん』と甘えているハルキとは別人のようにキビキビとした感じで部下の刑事達を指揮
リアンを縛ろうとしたが、あいにく、リアンを縛るための縄まで用意していない事に気がついたヤマナカ君は『チェ!』と舌打ちした。リアンは『心配せんでも逃げやせんよ。ボロさんをおいて行けるわけねかろ』と言い、俺の方を見て『の!』と言った。俺は再度、