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日記一覧

作詞 真夏編 2
2015年07月26日23:44

          無理             ビル街の谷間は         もうすでに       猛暑日の記録を塗り替えた、、              忘れて欲しいなんて       あの人は言うけれど       抱いた その手

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作詞 真夏編
2015年07月26日17:24

          熱帯夜            何故だよと       聞かれたら        真夏のせいという       そうとしか思えない       激しい恋なのさ       会わない以前には        戻れない     

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母は『待っとって下さい』とだけ言うと、そそくさと、ヒトミ達を迎えに出かけて行った。そんな母に対して、実伯父は『ありがと』も言わなかった。父は露骨に嫌な顔をした。母のいなくなった控え室で、俺は所在ない思いを抱いてしまった。俺がのこのこやって来

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かつては絶大な人気をほこっていたルースレンデル。しかし、作風の異様なまでのエキセントリックさが仇になったのか、病的な緻密さが重厚過ぎて時流からそれてしまったのか、2003年の『心地よい眺め』を最後に、その翻訳は途絶えてしまっていた。それが、

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しばらくしていると、実伯父が戻って来た。心配そうな顔で何かブツブツ言いながら戻って来た実伯父だったが、控え室に俺達がいる事にきがついた瞬間『ああ。』とお面を被り直すように表情をかえ『どしたんで、ヨシヒロちゃんまで、来とったんかな』と常日頃の

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俺は、いささか拍子抜けした思いで『オバはどがなん』と聞いた。するとすかさず母が『コレ!』と言って俺の腕を引っ張った。そのさいに、俺は、腕に引きつるような痛みを感じ『痛ていがな』と言った。その時になって俺は、腕はおろか全身が日焼けのため、真っ

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父は、俺の方を見ると『どしたんなら。お前も来たんか』と言った。母が『来る言うてきかんから、、おんなせい言うたんじゃけんど、、』といいわけがましく言った。俺が『じゃって、、』と口を尖らせると、父は、俺の顔をのぞき込むようにし、『来たもんは仕方

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駐車場に車をとめた俺達は大急ぎで正面玄関に向かった。しかし、日曜だったため、玄関はとざされていた。母が『ありゃ。おえんがな、開きゃへん!』と言っていると、警備員のような人が『お見舞いですか』と言って出て来た。母が訳を説明すると警備員さんは『

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車内では母も俺もお互い、モノも言わず、顔を背け合って座っていた。最前見た虹のはなしもせず、美保子叔母の怪我のはなしもしなかった。母はときおり『ふー』とか『ほんまに』と独り言ちた。そのひとり言が、俺には何かよくない事の予兆のように感じられ、不

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母は俺を一人にして出かけようとした。しかし、俺は一人になるのが耐えきれず、『わぃも行く』と縋った。母は困ったような顔になり『おようはんはイケモトで好きなものをとってもええで』とか『九時に寝んでも、十時まで起きとってもええで』と、俺の翻意をう

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電話を終えた母は俺の方を振返ると『雨もやんだ事じゃし、グズグスしとれん!病院じゃあお父ちゃんもお婆ちゃんも首を長ごうして待っとられるけん、一刻も早よ、行かんとおえん、アンタ、一人で留守番できるな』と早口で言った。その時、俺は涙が止まらなくな

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