愚直なる風が輝く二月尽 藤木洋良
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春の水川に注いで流れゆく 藤木洋良
晩節は愚直に生きて雪間草 藤木洋良
ほろ酔いで昨日も今日も蜆汁 藤木洋良
酒うまし牡丹雪降る昼下がり 藤木洋良
春めけば背骨が伸びる喜寿の我 藤木洋良
春寒や一汁一菜酒1合 藤木洋良
春寒し主なき雲ながれをり 藤木洋良
淡雪や迷悟の道を引き返す 藤木洋良
泣き笑いまなじり下げし春の雪 藤木洋良
雪しろや鳴きながら飛ぶ鴉二羽 藤木洋良
雪解けて水が渦巻く信濃川 藤木洋良
桜餅老いて美し愚妻かな 藤木洋良
お茶の間のこけしの埃春浅し 藤木洋良
雪国の春遠からず二月かな
春の風邪うつな心に雪が舞ふ 藤木洋良
淡雪や深呼吸する喜寿の我 藤木洋良
早春や会釈を交わす風と雪 藤木洋良
人肌のお燗飲みたし春霙 藤木洋良
寂しさの落下傘だよ牡丹雪 藤木洋良
卵かけご飯食いたし春の雪 藤木洋良
野良猫が威嚇するなり春吹雪 藤木洋良
命日や思ひ出めくる春の雪 藤木洋良
手の平で雪が温もる二月かな 藤木洋良
立春の空清浄の雪が舞ふ 藤木洋良
節分や豆の数だけ福がある 藤木洋良
老妻の唇赤し春隣 藤木洋良
微笑みを浮かべて降る雪春近し 藤木洋良
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