目の前の薊見ながら小雉撃ち 藤木洋良
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生かされて夢の人生冷やし酒 藤木洋良
夏の日や独り楽しく茶碗酒 藤木洋良
麦秋や愚直な道を歩む我 藤木洋良
人生は雨の時代や桐の花 藤木洋良
犬喰わぬ喧嘩の後に古茶いるる 藤木洋良
鬱の空葭切の葦風に濡れ 藤木洋良
薫風や嬰児の目に神宿り 藤木洋良
無人駅降りる客なし夏燕 藤木洋良
青嵐光りの影を踏むは誰 藤木洋良
牛蛙汝の声に我安堵 藤木洋良
生き急ぎ死に急ぎしてる夏の蝶
郭公の声聞く我は寂しいぞ 藤木洋良
筒鳥や疲れをいやす風の舞 藤木洋良
緑さす生死の谷に光り落つ 藤木洋良
腹時計鳴れば昼飯山つつじ 藤木洋良
単純に我は生きなん雉が鳴く 藤木洋良
老いて知るあっけらかんの夏の雨 藤木洋良
新緑の闇に女が卵産む 藤木洋良
溜息をつく乙女子に薔薇の雨 藤木洋良
古女房歩く姿は牡丹かな 藤木洋良
葭切や湖面に映る風の色 藤木洋良
山吹や散る時節には散るが良し 藤木洋良
見渡せば越後平野は田植時 藤木洋良
生きるには悩みがないと幟立つ 藤木洋良
命日や目がうるんでる五月鯉 藤木洋良
七十六歳茶柱が立つ立夏かな 藤木洋良
生と死が交わる夢に春惜しむ 藤木洋良
鶯や遺跡の村に人の影 藤木洋良
咲く藤に嫉妬する我老いにけり 藤木洋良
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