命には貴賤なしやと蕗の薹 藤木洋良
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永遠と鳴く花鳥や幻聴か 藤木洋良
スランプや一句も詠めずに亀が鳴く 藤木洋良
酒に酔ひ窓を開ければ春の月 藤木洋良
老いの今うつ状態の春の雲 藤木洋良
白鳥の声で目覚めて寝起き良し 藤木洋良
春雷や風に浮かれて老いる我 藤木洋良
自己を捨て命長らへ牡丹雪 藤木洋良
今日を生き明日も生きたし春の雪 藤木洋良
春めくや妻の料理は薄味に 藤木洋良
思ひ出の風の吹く日や鰆食ふ 藤木洋良
ぶらんこや老いの寂しさ空にあり 藤木洋良
老妻の薄毛気になる春浅し 藤木洋良
薄氷を渡りゆく風うつになり 藤木洋良
亡き子から届く手紙か春の雪 藤木洋良
ゆりかもめ指で数へて一句詠む 藤木洋良
早春の空の余白に鳶が舞ふ 藤木洋良
春浅し庭の雀も鳴かぬなり 藤木洋良
梅咲いて空気リンリン匂ひけり 藤木洋良
亡き友と酒酌み交わす春の夢 藤木洋良
老木も心を病みて春寒し 藤木洋良
蝋梅や君の考へ香りあり 藤木洋良
今日もまた人に生まれて冴返る 藤木洋良
命日や天の涙か春の雪 藤木洋良
寒明けの川面を風がふらふらと 藤木洋良
立春の風膨らます鳩の胸 藤木洋良
節分や昔語りの雪が降り 藤木洋良
冬かもめ生は生なり死は怖し 藤木洋良
凍鶴や我も生きたし片足で 藤木洋良
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