寂しいぞ時計が止まる寒き夜 藤木洋良
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寂しさの音が聞こゆる冬の雨 藤木洋良
北風や人生いつも風任せ 藤木洋良
老骨に鞭打ちながら枯葉踏む 藤木洋良
人生を平凡に生き熊穴に 藤木洋良
妻退院初雪ちらほエキストラ 藤木洋良
わが空に神の涙か冬の星 藤木洋良
木がらしに行き先告げず旅に出る 藤木洋良
小春日や隣の家は今日も留守 藤木洋良
我もまた鳰の如くにくぐり生き 藤木洋良
白鳥の声に目覚めし朝日かな 藤木洋良
水鳥の涙きらりと風の中 藤木洋良
寒鴉とぼとぼ歩きかあと鳴く 藤木洋良
人生の思ひ出めくる冬の風 藤木洋良
人生の明日にも散る冬紅葉 藤木洋良
熱燗や今日の人生六十点 藤木洋良
人生に忘れものあり小春かな 藤木洋良
妻入院生活は枯すすきなり 藤木洋良
生きてるそれだけでいい老いの冬 藤木洋良
海鳴を聴いて弾けた石榴かな 藤木洋良
酔ふて知る枯木の如きわが命 藤木洋良
我孤独自立して立つ枯木かな 藤木洋良
威嚇する猿やごめんね山の秋 藤木洋良
哀しきは人間なりや枯葉舞ふ 藤木洋良
命日やまだら模様の秋の風 藤木洋良
栗飯や古里の空美しく 藤木洋良
菊なます妻美しく老いにけり 藤木洋良
遠き日の恋の病の野菊かな 藤木洋良
生き死には仏に任せ紅葉狩 藤木洋良
老妻と過去を肴に濁り酒 藤木洋良
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