春の風邪薬が好きな妻がひき 藤木洋良
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ほらちらと時が舞ふなり春の雪 藤木洋良
片恋の風にほぐれし牡丹の芽 藤木洋良
水仙や歳時記開く淋しき日 藤木洋良
春一番俳句臭き句を吹き飛ばす 藤木洋良
幸多き風や光や鳥雲に 藤木洋良
剪定す光の影や影の風 藤木洋良
思ひ出はまだらボケなり木瓜の花 藤木洋良
沈黙や怒り静める春の風 藤木洋良
日脚伸ぶ足の爪切り耳掃除 藤木洋良
春浅し鏡の中の光かな 藤木洋良
死んだふりして生きている枯木かな 藤木洋良
剃刀や鏡の中に余寒あり 藤木洋良
風の影我には見えし春吹雪 藤木洋良
思ひ出はちらりと淋し春の雪 藤木洋良
薄氷や夫婦喧嘩を猫が喰ひ 藤木洋良
散ることを前提に咲く椿かな 藤木洋良
けもの道道に迷へばそこは春 藤木洋良
孤独なり盲の空に春の月 藤木洋良
明日は明日今日は苦き日蕗の薹 藤木洋良
砂時計淋しき時が冴返る 藤木洋良
第九聴き涙こぼして水温む 藤木洋良
命日や風が恋する梅の花 藤木洋良
残雪の越後平野に神の影 藤木洋良
しゃきっとして愚直の道に春立つや 藤木洋良
節分や風が優しく鬼は内 藤木洋良
生と死や光流るる冬銀河 藤木洋良
吹く風に心開くや冬木の芽 藤木洋良
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