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日記一覧

『ドリーム』
2017年09月30日22:14

 ケネディ政権下、冷戦中の米ソがシノギを削った宇宙開発競争。NASAを舞台に人種差別、女性差別という二つの壁に果敢に挑み打ち破ったオンナたちは、あくまでも自分らしさを忘れず家族や恋人、そして同僚とともに笑い、踊り、生きた。彼女たちが全力を尽くし

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  孤島に流された青年(失恋すること自体を恐れる小心者)がスイスアーミーナイフのように便利な死体とともにサバイバルするという奇想天外な寓話であるのだが、全ては主人公が視た幻想という話かと思ったらさにあらず。友情には友情で応える男二人の物語。

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『プラネタリウム』
2017年09月30日22:12

 久々に何処に着地するのか分からない作品を観た。耽美な霊能力者?姉妹がナチスの脅威が迫る大戦前夜の時代をいかに生き抜くかという話かと思ったら、彼女ら(特に妹)の能力に魅入られたフランスの映画製作者の悲劇が核となっていく。物語は虚構だが、登場

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『ユリゴコロ』
2017年09月30日22:12

 宣伝文句ほどではないにしても、こんな酷い(あり得ないという意味も含めて)話なのに感動はしないまでも妙な心持ちになったのは確か。早い段階で二人一役のカラクリはだいたい察せられるが、謎解きミステリーではないのでそこは構わない。でも吉高はさて

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『スクランブル』
2017年09月23日14:43

 まあ、あんまり書くこともない(笑)。雑なシナリオだなあ(ドンデン返しとやらも、脚本や演出が甘いから一向に効いてこない)と思って観ていて、最後の最後までそんな映画なのだが、名車高級車の数々(たぶん全部ホンモノ)と南仏でのカーチェイス、それに美

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『望郷』
2017年09月23日14:35

「湊かなえ」って、よほど幸せな人生を送ってきた作家なんじゃないかと思っている。でないと、あんな(血が通っているという意味で)情のない、人の心を踏みにじったような話が書けるはずがない。過去の環境や経験をかなり活かしていながら、私小説的な要素

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 親の仕事の都合でその街(ベルリン?)に住む主人公はちょっと複雑な男の子。クラスの中でも疎外感を覚えている。担任の教師からも理解されない。恋しているクラス1の美少女の誕生日パーティーからも呼ばれない。もう一人、パーティーに呼ばれなかった少年

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『あさがくるまえに』
2017年09月23日13:47

 フランスを舞台に脳死と臓器(心臓)移植というモチーフに真正面から向かい合った佳作。愛する息子を交通事故で亡くそうとしている家族。心臓病を抱える女とその息子たちや友人。ドナーからの提供を暗に求めつつ、ドナーへの尊厳も忘れない医師。彼らを結びつ

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 そもそも企画として小品であり破綻なくまとまっているけど冒険がない。水原希子は魅力的だしその他出演者たちも達者なのだけれど。歌謡映画なのは分かるけど、どこか飛躍するところがなければなあ。そういうことを今回は敢えて外しているが何故なのだ大根仁

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 前作『プロメテウス』は「何だかよく分からないけど気持ち悪い」ところに価値があったが、今作は「分かり易くても意外性ゼロなのはイカンぜよ」。アンドロイドにも個性があるというファスベンダーの二役はそれなりに見どころなのだが、シナリオが「浅い」。

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『禅と骨』
2017年09月23日12:58

 間に合うか間に合わないかという問題がある。戦前から現在に至る時代を生き抜いてきたユニークな人物を取材するのだが、平均年齢を超え本人の実像に迫り切れる前にいなくなってしまう。本人を知る関係者もまたどんどん消えていく。間に合うか間に合わないか

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『三度目の殺人』
2017年09月23日12:57

 この役所広司は黒沢清が作り上げた役所広司なのだが、考えてみるまでもなく、役所広司自体が(今作の重要な台詞にあるように)「器」みたいな役者なのである。何故か舞台(演劇)からは縁遠くなり、テレビドラマに関しても今度の『陸王』(TBS)が2000年の『

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『ダンケルク』
2017年09月23日12:55

 いま現在の須磨海岸にて、映画『平家物語』の一ノ谷の戦いのロケを敢行する日本人監督はいない(インディーズとかでシャレでロケするのではなくて、ちゃんと最低50億円ぐらい使っての話)。 まあ、沖縄戦がそうであったように、上陸戦って攻める側も守る側

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 ゾンビよりも怖いのは人間の恐怖心とエゴイズム。さっきまで人間(味方)だったものが化け物(敵)に転じて襲ってくる、それも北部ソウルから半島の南端である釜山に向かって、というのは、もちろん朝鮮戦争の暗喩であるわけだが、疑心暗鬼に駆られた者たち

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