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日記一覧

『光』(2017年)
2017年05月31日22:19

『光』(河瀬直美監督版、と書かないと、先々ややこしくなる。同年度の公開で、同じタイトルをつけるんじゃねえよ!!全く) 失明していくカメラマンの男と彼に心を寄せる女の話、なんて、確かさだまさし原作のにもそんなのあったし、河瀬カンヌ直美が手掛け

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『家族はつらいよ2』
2017年05月31日22:18

 あまり便利がよくない丘の上にあるような家に住んでいるとはいえ、そこは東京郊外のそれなりの住宅地だし、定年後お金の心配もなく悠々自適に暮している(何せ、かなりの新車が買えるぐらいの蓄えもある)老人から運転免許を取り上げる取り上げないという話

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https://www.cocomaru.net/hlworks↑これらは彼らマイケルソン夫妻が、絵コンテ作家、美術監督(夫・ハロルド)として、映画リサーチャー(妻・リリアン)として関わった膨大な数のアメリカ映画である。その中には映画史に残る名作も多く含まれる。 縁の下の

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  日本のテレビアニメ史として、1970年代後半もまた一つの時代の変わり目でした。サブジャンルとしての「ロボットSFアニメ」が東映動画主導で永井豪というかダイナミックプロと組んで量産していた時代(『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』両シリーズなど

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『光をくれた人』
2017年05月31日21:54

  『夜に生きる』と同様にこの作品の主人公も欧州戦線でのトラウマ、PTSDを抱えて生きている。古来戦争は数えきれないほどあったが、第一次大戦ほど残酷で無慈悲なものはなかったのだ。大勢の敵(主にドイツ兵)を殺し仲間を殺され、自分がたまたま生き

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『夜に生きる』
2017年05月29日00:18

 弾丸飛び交う暗黒街は南国にあった。。いったい主人公は何に突き動かされて行動しているのだろう。欧州大戦での心の傷、両親の不和、父親へのコンプレックス、そして母の不在から来る女性への執着…。いくらでも分析は出来るんだけど、役者としてベン・アフ

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 こういう物語は自信を持って、収まりがちな結末を打破して欲しい。主人公が家業を継いで終わりは駄目でしょ。話が小さくなってしまう。詩のボクシングの方は趣味でやるからいいの? そこに至るまでをこれだけ丁寧に魅力的に描けているのだから、結末で飛躍

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『メッセージ』
2017年05月29日00:16

 元となった小説はちらっと読みました。もうバリバリの本格SF。人類が異星人?と接触し、時間というか因果律の概念から解き放たれてしまう。時空を飛び越えるわけではない。時間を遡るわけでもない。これから起きることと今起こっていることと起こったこと

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『八重子のハミング』
2017年05月29日00:15

 ドキュメンタリーの主要な担い手が地方テレビ局になって久しい。長期間継続して取材するとなると、組織的な取り組みがどうしても必要である。九州・山口地方は以前からその取り組みが盛んな場所ではなかろうか。古くは炭鉱問題、水俣病、有明海干拓、暴対法

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  自らの不注意でかけがえのない大切なものを永久に失った男。その忌まわしい土地、マンチェスター・バイ・ザ・シーを離れ、ボストンの片隅のボロ団地で便利屋をして糊口をしのいでいたが、病持ちだった兄が急逝し彼の地に戻らざるを得ない。そこにはたった

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  石井裕也が更に撮り方のスタイルを大きく変えてきた。カット数だけでも倍以上ある感じ(笑)。社会(都会)の底の片隅に生きる人々を捉えるという、そのテーマやモチーフは実は変わってないのだけれど、母を失った女と片目の視力がない男とのあまりにも不器

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『フリー・ファイヤー』
2017年05月29日00:11

 別にここまで内容の無い話にしなくてもよかったのではなかろうか(褒めてます(笑))。ご丁寧にも映画が始まるまえに監督の言い訳が字幕で出てくる。「犯罪現場とか取材してるとよ〜、人間撃たれてもそうすぐにはクタバラネエというのが分かったのさ。そいで

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 不法難民と言うなかれ。生きるために、人類はあらゆる障壁を乗り越えてきた。人類すべて、誰もが移民の末裔なのだ。この米墨国境で、合衆国に密入国しようとする人間たちを容赦なくハントする、この一見まともそうな男もその一人なのだ。彼に一片の正義さえ

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『追憶』(2017年)
2017年05月10日23:05

 パクリではなくて、インスパイアというのは芸術の世界ではごく普通である。この作品、どう考えても明らかに『ミスティック・リバー』の構成や人物配置を下地にしているが、だからといってパクリとは違う。あれを踏まえつつ、別のテーマを描こうとしている。

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『帝一の國』
2017年05月10日23:03

 どうにもこうにもしようがない代物だった『世界から猫が消えたなら』を観てしまい、しかしこれはネタ、話自体が酷くて、監督永井聡やキャストのせいではないのではないかと思ったが、やはりそうだった。長編第1作『ジャッジ!』で妻夫木聡に超絶なコメディ

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『カフェ・ソサエティ』
2017年05月10日23:01

 『ラ・ラ・ランド』のほろ苦い大人の恋愛など序の口であるかのように、亀の甲よりウディ・アレン、ロス(ハリウッド)とNYとを対比させつつ1930年代のショービジネスの世界を周到に描写する。彼の映画の主人公は殆ど皆アレン自身の分身というか一部なのだ

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『無限の住人』
2017年05月10日23:00

 木村拓哉だから成立した企画であるが、木村拓哉の役ではなかった。いや、彼はよくやっている。しかし彼の持つ温かく明るいカリスマ性はこの映画に於いてはしばしば邪魔なのだ。 タテとは「殺陣」と書くけど、別に殺し合い、命のやり取りを意味しているわけ

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