静岡県三島を舞台に、昭和22年から55年までの約30年間(更に回想として戦前部分もあり)の、老舗料亭の離れでささやかに私塾を営み暮す「家族」の、夫の死後2人の娘(実は捨て子)を懸命に育てる母のもとから娘たちが嫁いでいくまでの物語。だからタイトル
狐狸庵先生こと遠藤周作とは準同郷であり、昔から親しみを覚えてきた。またここには書かないが、遠藤家(周作氏ご令室)とは私の本業の方でいささかご縁がある。息子さんはフジテレビの役員だし。 ただ、遠藤さんの作品、エッセイや対談本は別として長編小
原題通り「ジ・アカウンタント(会計士)」のほうがよかった。 よくもまあ、こんな設定を考えついて成立させてしまったものだと、呆れながら感心してしまう。天才児らしいのだが自閉症である息子(健常者の弟あり)を、軍人の父親は妻の反対を押し切って、
こういうのに、まともにどうのこうのと言うのもバカバカしいし野暮。相変わらず冗長の極みなのだが(クドカンって意外と多情なのだが、それをそのまま引きずって割増しまでして三池が演出するからイカン。スパッとやれんのか!)、設定やキャラ説明が省けた
久々にとても素晴らしく変なものを観た(笑)。 これはホラーでさえなく、怪談だな。そう考えると、一見役不足なキアヌ・リーブスの存在の意味も見えてくる。奇々怪々跳梁跋扈のモデル業界。そこで のし上がろうとする うら若き美女を陥れ食い尽くす3人の
命は惜しいし家族は大切で計画的に慎重に行動してると云いながら、相当無茶をしてるとしか思えない。娘さんよく聞けよ(笑)。 難攻不落、前人未到の「世界一の壁」、ヒマラヤ山脈メルー峰のシャークスフィンを初めて登頂した3人の男たちの約3年間を記録した
今や記録映画を語るうえでなくてはならない存在となった、東海テレビ印のドキュメンタリーの1本。今作も樹木希林がナレーションを務めている。 またまた「高齢夫婦田舎自活生活映画」かと思ったらさにあらず。戦争中は学生として戦闘機を作る側にいて、戦
脱北者が韓国での生活に馴染めず北朝鮮に帰るという話は実際にある。韓国の競争社会についていけなかったからだという。時には食べるものさえ事欠く過酷な北朝鮮にいるよりはマシだと思うのだが、生活の厳しさもさることながら祖国や親族友人を裏切ってまで
いわゆるアイヒマン裁判の、そこに至るまでの苦難に満ちた、これもまた秘話。 この邦題はいかにも分かり易いが、ここは原題通り『国家対フリッツ・バウアー』(或いは『国家反逆者フリッツ・バウアー』)としたほうがこの作品には相応しい。経済復興最優先
エストニアの戦後秘史みたいなものなのだろうけど、どこまでが実話なのかいろいろググったけど不明(パンフレット買えばいいんだろうけど)。「エンデル・ネリスという元フェンサー(フェンシングの選手)がいて、戦後母国(といってもソ連に隷属させられて