これは始末に悪い映画(^^ゞ。まるで、超常現象が起こらない『オーメン』みたいな印象を受ける惹句(宣伝)とフランケンシュタインみたいな邦題を意識して観ていると、全然そんなストーリーにならない。 原題の意味は『指導者の少年時代』で、「指導者」と
監督がラース・フォン・トリアーの甥っ子と聞いて、いささか身構えて観に行ったのだが、これが「家族の喪失」を描いた意外にもわりとストレートな物語だったりする。一方で、あまり身構えないで観に行った『シークレット・オブ・モンスター』がかなり厄介な
時は1970年代後半から80年代、今も昔も学歴社会コネ社会かつまだ軍事政権色の強かった韓国、釜山。高卒でカネもないが一念発起して弁護士となり、家族の為司法書士や税理士がやっていた業務を手掛けて経済的に成功した男。弁護士としての名誉や政治運動、学
夏、シチリアで恋人と静かに養生するベテラン歌手のもとに、元カレが美形の娘を連れてやってきた。元カレと今の恋人とは親友同士だからなのだが、これで何かが起こらぬはずがない… これはかなり食わせ物の作品であって、よくある「観光地ラブサスペンス」
ヒロインの元住まいであり今は元夫とその今の妻が住む家で子守りをしていた女(人妻)が行方不明になる。ヒロインは列車の窓から見える子守りの女夫婦が住む家で、子守りの女が夫以外の男をいるところを目撃していた…。 物語というか犯罪の構造を整理し
かつてテレビドラマ版で藤原竜也(当時18歳)が演じた役を、同じ事務所の盟友ともいうべき松山ケンイチ(撮影時30歳)が演じる。当たり前だけど全然違う(笑)。2001年新春にTBS系(中国放送・テレビマンユニオン制作)でスペシャルドラマ『聖の青春』が放送
1980年8月末のアメリカ。1980年というと大統領選の年だ。前年起こったイラン革命に端を発する第二次オイルショックの影響で不況に陥った合衆国の世情は、現役ジミー・カーターではなく(イラン人質解放作戦の失敗が致命的だった)、当時超保守と思われていた
1作目公開の際、「なんで邦題を『アウトロー』にしたのか!シリーズ化される可能性が高いのに、これじゃあインディ・ジョーンズシリーズの際の失敗から何も学んでないじゃないか」と怒ったけど、ほんと何も学んでなかったね配給会社は。 しかし、2作目に
戦前から戦時下、そして敗戦後の呉、広島を舞台に、絵を描くことだけが取り柄のような平凡でどこかぼっとしている少女がやがてお嫁に行き、家族とともにひたすらにひたすらに毎日を生きていく。徹底した詳細な考証、描写により、ヒロインすずの生きた場所と
アルモドバルにしては至ってソフトなミステリータッチの母娘文芸もの。突然姿を消した娘を探す母と娘との愛憎。夫の事故死のあとで、何故娘は自分の前からいなくなったのか。ちょっとしたすれ違いと勘違い、疑念が家族の運命を狂わせていく。母の母、母、そ
まあ!お下劣(爆) スーパーマーケットに売られている品物(食品に限らず、ビデ!とかも)に心も意志もあったとしたなら…。彼らはお客に買われてスーパーから外に出ると、そこは天国だと信じている。主人公はソーセージ。相思相愛のパンの切れ目に挟まるの
マンガ原作だが、テレビドラマ、映画、動画配信と様々なメディアで作られ続けている「飯テロ」ものの代表格。今回は前の映画と比べても、更に事件らしい事件は起こらず(香典泥棒と「来て来て詐欺」は出てくるけど)、緩やかに人情話が語られていく。オダギ
プログラムピクチャー、ハードボイルド、大人の映画… ノスタルジーだとお思いでしょうが郷愁だけではないでござんす。 柏原寛司が片桐竜次俳優生活45周年記念という触れ込みで作ったフィルムノワール。元刑事で取り立て屋で生計を立てている初老の男が、
山戸結希という作り手は、素晴らしい離陸と飛行はするけど、着陸が下手くそなのではないか。スキルがないのではなくて、まだ何処に着陸したらいいのかよく分かっていない気がする。幼いのだ。拙いわけではない。 独特の、他の映画に比べて0.数秒短い編集の
インディーズ映画で、海外では評価される機会もあるようだがなかなか日本では正式上映が決まらないという。近藤芳正や矢部太郎らも出演。 引き籠もりであるが顔を隠し黒子のような格好をして手に填めた人形に人格を代行させ、外出し働きにまで出ている青年
『オーバー・フェンス』では新境地を拓いた山下敦弘が、北杜夫のユーモラスな世界の構築に挑戦したが、こっちの方が難しかったみたい。 明らかに『男はつらいよ』を意識しているのだが、しかし、そうなら松竹がやれよ。東映がやるなよ。 高等遊民を気取れ
ダン・ブラウン嫌いの私だが、家人のたっての希望を入れて一緒に観に行った。何せ、殆ど映画も観ないし小説もあんまり読まない家人だが、何故かダン・ブラウンは読んでいるのだ。 困ったものだ。 終わり(爆)。
いま流行りの、と言っていいのか、尊厳死モノ映画。日本だと尊厳死と安楽死との区別さえまだ付いていない気がする。死、或いは命というものが社会的究極的に個人のものであるという認識、合意がある欧米と、それがないゆえに無理心中が起きたり老人はさっさ