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日記一覧

山口恵似子「あなたも眠れない」読了。2007年に作家デビュー、2013年に松本清張賞を受賞した作家の最新作は、航空機事故で家族を失った女性を主人公としたサスペンス・ミステリー長編。航空機事故で家族を失った七原慧子は他人の眠りを奪わないと眠る

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長沢樹「リップステイン」読了。2011年に横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビューした作家の最新作は、渋谷を舞台にした青春ミステリー長編。青春ミステリーであり、ファンタジーでもあり、なおかつ本格ミステリーでもあるというちょっと類をみない作品。か

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小前亮「知の孤島」読了。2005年にデビューし、主に歴史小説を発表してきた作家の最新作は、2020年の東京を舞台にした近未来サスペンス長編。人工島内ある大学で起きた自殺者の遺体消失事件。孤島の象牙の塔に潜む闇を浮かび上がらせるノン・ストップ

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佐々涼子「紙つなが!彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場」読了。2012年に「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」で開高健ノンフィクション大賞を受賞したノンフィクション作家の最新作。2011年3月の東北大震災の津波により致命的な

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今井良「警視庁科学捜査最前線」(新潮新書)読了。著者はNHK勤務後、民放テレビ局に移り、そこで警視庁記者クラブキャップを務めていた方。この本では防犯カメラ、Nシステム、画像解析ソフトなど、犯罪捜査における最新ツールを、最近の事件をもとに解説。犯

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久坂部羊「芥川症」読了。2003年に作家デビューし、それ以降、医療の現実を抉り出す衝撃作を次々と発表している作家の最新作。7編の短編を収めた短編集で、どの作品も芥川龍之介の名作をモチーフに、ブラックユーモアで生老病死のゆがみを描いた異色の医

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古市憲寿「だから日本はズレている」(新潮新書)読了。作者は、20代の社会学者として様々なメディアで活躍し、多くの著作を持つ方。この国の「大人たち」が持つどこかズレた考え方に対して、「リーダーなんていらない」、「絆じゃひとつになれない」、「ネ

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渓由葵夫「名機オスプレイの呪い」読了。垂直上昇と水平飛行を可能にしたハイテク軍用機「オスプレイ」。既に沖縄に24機が配備されているこの最新戦闘機に関して、知られざる開発逸話などを紹介した本。安全性に関する懸念が報じられているオスプレイですが

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福田和代「星星の火」読了。2007年のデビュー以降、クライシスノベル、警察小説などの分野で多くの著作を発表している作家の最新作は、池袋を舞台に、中国人闇組織と警視庁刑事たちの闘いを描いた長編警察小説。警視庁保安課の刑事と、警視庁通訳センター

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うかみ綾乃「ドミソラ」読了。2011年に作家デビュー、2012年に団鬼六賞大賞を受賞した女流官能作家による最新作は、女たちの嫉妬、狂気、執念などを描いた長編エンタメ小説。16歳のときに美しい人生を穢され、心を閉ざした容姿端麗な女と、あらかじ

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樫原辰郎「海洋堂創世記」読了。食玩フィギュアなどで今や世界的に有名になった海洋堂。80年代、その海洋堂の設立にアルバイトして加わり、退社後は脚本家、映画監督として活動している著者による設立時の記録。帯には「海洋堂公認」の文字がウッシッシガレー

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林望「家めしの王道 家庭料理はシンプルが美味しい」(角川SSC新書)読了。著者は多くの著作を持つ著名エッセイスト・作家で、料理愛好家としても有名。「合理的に作る、手早く調理する、既成概念に囚われぬ発想、健康に留意する、ふつうの材料を使う」とい

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数多久遠「黎明の笛」読了。航空自衛隊在職時から小説を書き始め、退官後、ネットで第一作を発表。本作が第2作目にして初の書籍となる。陸上自衛隊特殊作戦群が演習場から突然失踪し、竹島を「奪還」。緊張が走る航空総司令部。そして特殊作戦群の新の目的は

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竹内久美子「騙し合いの法則 生き抜くための『自己防衛術』」読了。著者は多くの著作を持つ著名サイエンスライター/エッセイスト。あらゆる動物の集団行動の法則から、人間関係の本能的課題を解き明かし、人間は本来どう振舞うべきかを示した本。若干牽強付

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藤本由紀「非線形科学 同期する世界」(集英社新書)読了。著者は京都大学名誉教授にて、同期現象などの非線形科学の世界的な先駆者。何万匹ものホタルが同時に明滅する、吊り橋上を歩く集団の歩調が自然に揃って橋が大きくたわむ...これらは驚くべき現象

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馳星周「帰らずの海」読了。ノワール小説などで知られるベテラン作家の最新作は、長編警察小説。北海道警のベテラン刑事・田原は、正式な函館西署着任の前日、殺人事件発生の報を受ける。被害者は、かつて若い愛情を交わした女だった...さすがにベテラン作

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櫛木理宇「避雷針の夏」読了。2012年に日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞しデビューした作家の最新作は、ミステリー・サスペンス長編。都会から逃げるように越してきた町は、悪意と狂気に満ちた煉獄の地だった...かなり重く、暗い内容のミステリーです

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映画「ノア 約束の舟」
2014年06月13日23:11

乾くるみ「セブン」読了。98年にメフィスト賞を受賞しデビュー、2004年二発表した「イニシエーション・ラブ」でブレイクした作家の最新作は、7つの短編が収録されたミステリー短編集。どの作品も「7」にちなんだロジカルな仕掛けが施されています。こ

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麻見和史「特捜7(セブン) 銃弾」読了。2006年に鮎川哲也賞を受賞しデビューし、それ以降ミステリー要素の強い警察小説を次々と発表している作家の最新作。警視庁捜査一課特捜チームの刑事が、警官連続銃撃事件に挑む長編本格警察小説。ミステリーの魅

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デビッド・C・ロバートソン「レゴはなぜ世界で愛され続けているのか 最高のブランドを支えるイノベーション7つの心理」読了。世界中でカルト的な人気を誇り、知育玩具としても有名なレゴブロック。しかし2000年前後に会社が倒産の危機に瀕し、そこから

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小谷太郎「理系あるある」(幻冬舎新書)読了。著者は大学で教鞭ととる傍ら、サイエンスライターとして多くの著作を出されている方。この本では、理系の人なら身に覚えのある(そして文系の人は不可解な顔をする)「あるある」な行動や習性を収集し、その背後

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垂水雄二「科学はなぜ誤解されるのか わかりにくさの理由を探る」(平凡社新書)読了。著者は科学ジャーナリスト・翻訳家。大雑把で都合のいい理解が得意な人間の「知覚」と、言葉による「コミュニケーション」の難しさに焦点をあて、科学をめぐるディスコミ

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伊兼源太郎「事故調」読了。2013年に横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビューした作家の、受賞後第一作。正義の重みから逃げ市役所に勤める元刑事が、人口海岸陥没事故の真相究明に立ち上がる...2001年に明石大蔵海岸で起きた海岸陥没事故を題材にし

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周木律「災厄」読了。昨年、メフィスト賞を受賞しデビューした作家の最新作は、パンデミックを扱ったパニック・ミステリー長編。デビュー作から3作目までは講談社ノベルズからの出版でしたが、この最新作は角川書店からの出版。手に汗握る展開と、あっと驚く

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西澤保彦「下戸は勘定に入れません」読了。95年のデビュー以降、SF的設定と本格推理を融合させた独特のミステリー作品を多数発表しているベテラン作家の最新作は、タイムスリップを扱った連作短編ミステリー。ある条件で酩酊状態になるとタイムスリップを起

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日経デザイン編「アップルのデザイン戦略 カリスマなき後も『愛される理由』」読了。雑誌「日経デザイン」に掲載されたアップル製品に関する記事をもとに再編集し、書籍化されたもの。アップル製品を分解し、そのモノ作りを解明し、さらに今後のiPhone、iWat

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小杉健治「決断」読了。1983年にオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー、それ以降数多くの著作を持つベテラン作家の最新作は、長編ミ捜査ミステリー。名刑事と言われながら家庭を顧みなかった父親への反発から検事への道を進んだ息子は、現在手掛けて

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浅沢英「浪速のロッキーを<捨てた>男 稀代のプロモーター・津田博明の人生」読了。著者は、ボクシング、野球などのスポーツ分野を中心に執筆活動を行っているフリーランス・ライター。18年の歳月を費やし、大阪(西成)でボクシング・ジム会長/プロモー

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田坂広志「知性を磨く 『スーパージェネラリスト』の時代」(光文社新書)読了。著者は、ダボス会議メンバー、世界賢人会議・ブタペスト・クラブ日本代表、そして内閣官房参与などを歴任してきた方。目の前の現実を変革する「知の力」=「知識」を磨くために

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前川裕「アパリション」読了。2012年に日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビューした作家の最新作品は、書き下ろしのクライムサスペンス長編。謎めいた二つの失踪事件。予備校を揺さぶるスキャンダル。そして、行方をくらました、無職で作家志望の兄

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