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日記一覧

遠藤武文「原罪」読了。2009年に江戸川乱歩賞を受賞しデビューした作家の最新作は、長編社会派ミステリー。雪中の棺から刺殺体で発見された老人、脳死となって妻に心臓を移植した男、昭和天皇崩御の日に殺された男...3つの死が時の川底から浮上させた

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逢坂剛「さらばスペインの日日」読了。あしかけ16年かけてこれまでに6作品が出版されてきた著者のライフワークとも言うべき「イベリア・シリーズ」の完結作。ヨーロッパにおける第二次世界大戦中およびその後の日本人による諜報活動をテーマにしたシリーズ

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高橋弘樹「TVディレクターの演出術 物事の魅力とを引き出す方法」(ちくま新書)読了。著者はテレビ東京制作局プロデューサー・ディレクター・カメラマンで、「TVチャンピオン」「空から日本を見てみよう」など多くの異端の人気番組の制作に携わってきた方。

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楡周平「レイク・クローバー」読了。96年の作家デビュー以降、スケールの大きな国際謀略小説などを数多く出版している作家が8月に出版した長編パニック小説。ミャンマー奥地の湖で極秘に行われていた天然ガスの調査中、致死率100%の寄生虫が発生。わず

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山本文緒「なぎさ」読了。2001年に直木賞を受賞した作家の15年ぶりの長編小説で、「本の雑誌」が選ぶ2013年度のベスト1作品。家事だけが取り柄の主婦・冬乃と会社員の夫・佐々井。彼ら同窓生夫婦のもとに転がり込んできた元漫画家の妻の妹・菫と、

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小杉英了「ターミナル・デイ」読了。2012年に日本ホラー小説大賞を受賞しデビューした作家の受賞後第一作となる長編。全国民が三階層に差別化され、厳格な監視下に置かれた近未来の日本を舞台にした近未来サスペンス小説。なかなかユニークな設定で楽しめ

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伊坂幸太郎「死神の浮力」読了。2000年に新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビューし、それ以降ベストセラー作品を何作も出している作家の最新作品(といっても出版は半年ほど前ですがあせあせ)2005年に出版された短編集「死神の精度」の続編となる長

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島田荘司「星籠の海」(上下巻)読了。1981年のデビュー以降、本格ミステリーの旗手として第一線で活躍し続ける作家の最新作品は、名探偵・御手洗潔シリーズの最新作となる長編。上下巻あわせて800ページを超える大作です。瀬戸内海の小島に漂着するい

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深木章子「殺意の構図 探偵の依頼人」読了。2010年に「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞デビューし、それ以降本格ミステリー作品を発表し続けている作家の最新作。とある冤罪事件に端を発する連続不審死。複雑に絡み合う家庭関係、見えない利

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大阪モーターショー
2013年12月22日22:58

白川道「漂えど沈まず 新・病葉流れて」読了。94年に「流星たちの宴」でデビューし、それ以降ハードボイルド小説やギャンブル小説を数多く発表している作家の最新作は、自伝的小説「病葉流れて」シリーズの第4弾。時代は激動の昭和44年。人と金が行き交

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佐藤青南「灰と話す男 消防女子!! 高柳蘭の奮闘」読了。2011年に「このミステリーがすごい!」大賞・優秀賞を受賞した作家の最新作は、女性消防士・高柳蘭を主人公とした「消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生」の続編となる長編。相次ぐ原因不明の火

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ロバート・R・プロヴァイン「あくびはどうして伝染するのか 人間のおかしな行動を科学する」読了。著者はメリーランド大学教授で、心理学・神経科学を専門にしており、人間の社会的な行動と神経系との関係から人間の進化について研究されている方。人間の毎

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坪田一男「ブルーライト 体内時計への脅威」(集英社新書)読了。著者は慶応大学医学部眼科教授で、アンチエイジング医学の研究にも取り組んでいる方。この本では、パソコン、スマホ、テレビ等で使われているLEDの光に含まれるブルーライトが人体にもたらす

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大門剛明「この雨が上がる頃」読了。2009年に横溝正史ミステリ大賞を受賞、その後は社会派本格推理の実力派として活躍している作家の最新作。7編の短編が収められた短編集ですが、どの作品も雨の日に起こった事件を扱っています。二転三転するトリッキー

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田舎から蜜入りリンゴ
2013年12月17日22:59

小沢コージ「マクラーレンホンダが世界を制する!」(宝島社新書)読了。著者は多くの雑誌で連載を持つ若手自動車ジャーナリスト。再来年2015年からマクラーレンへのエンジンサプライヤーとして、ホンダは7年振りにF1に復帰。その復帰年から、かつてのマ

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映画「ブリングリング」
2013年12月16日23:00

五十嵐亨平「人体特許 狙われる遺伝子情報」(PHPサイエンス・ワールド新書)読了。著者はNHKに入局後、自然番組・科学医学番組などの制作に携わり、プロデューサーとしてNHKスペシャル「人体特許」の制作にも参加された方。この本では、最新の遺伝子検査な

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誉田哲也「Qros(キュロス)の女」読了。「ストロベリーナイト」などの警察小説、「武士道」シリーズの青春小説など、ジャンルを超えて人気を集めている作家の最新長編。「謎のCM美女」の正体を巡って芸能記者、ブラック・ジャーナリストそしてヤクザ?などの思

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小島正樹「永遠の殺人者 おんぶ探偵・城沢薫の手日記」読了。2008年のデビュー以降、一作の中に謎やトリックをたくさん詰め込む「やりすぎミステリー」の旗手として知られている作家の最新作。名刑事の未亡人で、孫におんぶされたおばあちゃん・城沢薫が

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笹本稜平「尾根を渡る風 駐在刑事」読了。ミステリー小説・冒険小説で多くの著作を持つベテラン作家の最新作は、2009年に発売されて人気を呼んだ「駐在刑事」の続編となる短編集。5編の短編が収録されています。今回も「山岳+警察」小説というべきもの

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野副正行「ゴジラで負けてスパイダーマンで勝つ わがソニー・ピクチャーズ再生記」読了。著者は元米国ソニー・ピクチャーズ社長。1996年、ソニー本社から当時ハリウッド最下位の映画スタジオであったソニー・ピクチャーズに出向し、会社が業界トップにな

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石井光太「蛍の森」読了。国内外の貧困、医療、戦争などをテーマにした骨太のドキュメンタリー作品によって、ノンフィクションの旗手として注目を集めている作家による初の小説。日本にあったハンセン病を抱える人々に対する差別をフィクションとして描いた社

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毎日新聞科学環境部「素顔の山中伸弥 記者が追った2500日」読了。ノーベル賞を受賞した京大山中教授が、2006年8月にマウスを使って細胞の初期化に初めて成功したと発表して以来、約2500日渡ってiPS細胞研究の最前線に密着した迫真のドキュメン

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ルミナリエ
2013年12月09日23:02

村上龍・テレビ東京報道局編「カンブリア宮殿 村上龍 X 経済人 社長の金言2」(日経ビジネス人文庫)読了。テレビ東京の人気トークライブ番組にて出演した名経営者72人の金言をまとめた書籍の第2弾。もはや亡くなられてしまった方もおられますが、どの

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新堂冬樹「逃亡者」読了。ノワールものから純愛ものまで幅広い作品を発表しているベテラン作家の最新作は、ノワールサスペンス長編。突然、警察とヤクザから追われることになったブレイク直前の芸人・黒崎。究極のサバイバル状況で、彼は生き延びることができ

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愛川晶「十一月に死んだ悪魔」読了。大掛かりなトリックを用いた本格推理小説を数多く執筆している作家の最新長編。脳の機能障害の特徴を組み合わせることで、不可思議な世界感を作り出していますが、最後はしっかり論理的に解決させるのはさすが指でOK450

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石田敏郎「交通事故学」(新潮新書)読了。著者は早大教授で、交通心理学、安全人間工学を専門とされる方。この本では、交通心理学の知見をもとに、どうすればヒューマンエラーを防ぎ、安全レベルの高い運転ができるのかを解説。初心者とベテランの視線の違い

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池井戸潤「ようこそわが家へ」(小学館文庫)読了。テレビドラマ化された「半沢直樹」シリーズが大ヒットし、現在最も注目を浴びている直木賞受賞作家の文庫書き下ろし長編は、”身近に潜む恐怖”を描いたサスペンス。真面目なだけが取り柄の会社員がひょんな

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桑田真澄・佐山和夫「スポーツの品格」(集英社新書)読了。元ジャイアンツのエースと、ベテランのスポーツ・ノンフィクションライターの対談集。対談のテーマは、「フェアであるべきスポーツの世界に、なぜ『体罰』や『不正』といった問題が蔓延するのか。そ

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瀧本哲史「君に友だちはいらない」読了。著者は東大法学部卒業後、マッキンゼーにてコンサルティングに従事し、独立後はエンジェル投資家として活躍する一方で京大にて客員教授を務めている方。商品やサービスだけでなく、人材のコモディティ化が進む「グロー

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石井光他太「僕らが世界に出る理由」(ちくまプリマー新書)読了。世界のルポルタージュを書く作家が若い人たちに贈る、これからの時代を生きていくための30のヒントがまとめられた本。結構厳しいことが述べられていますが、ぜひ中高生に読んでもらいたい本

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