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日記一覧

さすがに東野圭吾、抜群のリーダビリティとよく練られたプロットで一気読みでした指でOK映画「トロール・ハンター」を鑑賞。いわゆる「モキュメンタリー」もので、ノルウェーの森に住む「トロール」という伝説上の生物を初めてフィルムに捕らえた、という設定

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キッザニア甲子園
2012年03月30日23:04

遠藤武文「炎上 警察庁情報分析支援第二室<裏店>」読了。2009年に乱歩賞を受賞し、デビューした作家の最新短編集。受賞第一作「トリックシアター」で登場した警察庁情報分析支援第二室の我孫子警視正が活躍する連作短編集。天才的頭脳と破壊的人格を持つ警

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いまどきの絆創膏
2012年03月29日22:59

永瀬隼介「帝の毒薬」読了。ミステリー小説・警察小説のみならず、ノンフィクション作品も発表している作者の最新長編。「帝銀事件」という戦後最大の謎のひとつの真相に挑む骨太のミステリーです。かなりインパクトのある小説なので、読むには結構気合が要り

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酒井美絵子「なぜK-POPスターは次から次に来るのか 韓国の恐るべき輸出戦略」(朝日新書)読了。日本の音楽チャートの上位を独占し、紅白歌合戦出場まで果たしたK-POPスターたち。「少数精鋭」「モーレツ主義」「現地化」などのキーワードのもと、K-POPスタ

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深見真「ブラッド・バス」読了。バイオレンス・アクション系の小説で知られる作家の最新長編。自衛隊の精鋭部隊に所属する「入江」と、その幼馴染で暴力団若頭の「坂爪」。坂爪が中国人女性との結婚を機に中国へ永住することを決めたが、一通のメールが入江を

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有栖川有栖「高原のフーダニット」読了。本格ミステリーの第一人者による中編集。おなじみの犯罪社会学者・火村英生が主人公の作品が3篇収められています。どれもさすがの出来栄え指でOK先月に引き続いて「コム・デ・ギャルソン」のシャツを購入ウッシッシ先月

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沢木冬呉「約束の森」読了。99年に新潮ミステリー大賞を受賞デビューした後、ハードボイルド調の作品を多く出版している作家の最新長編。元警視庁公安部の属していた主人公は「父親に成りすまして一緒に暮らせ」との密命を受け、北の辺境地で若い男女と偽装

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大倉崇裕「凍雨」読了。ユーモアミステリーなどで知られるミステリー作家の最新長編は山岳冒険小説。元自衛隊特殊部隊隊員の主人公が、親友の遺した妻と幼い娘を助けるために、謎の無頼集団や中国人組織にたった独りで戦いを挑む...抜群のリーダビリティで

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杉浦一機「激安エアラインの時代 なぜ安いのか、本当に安全なのか」(平凡社新書)読了。著者は航空アナリストとして多くの著作を持つ人です。日本にもピーチなどのLCC (Low Cost Carrier)が登場し、本格的な激安航空旅行の時代が到来しつつあります。この

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角幡唯介「空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む」読了。最新作「雪男は向こうからやってきた」を読んで気になっていたノンフィクション作家ですが、これは彼が2011年に「開高健ノンフィクション賞」や「大宅壮一ノンフィクション賞」な

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立石泰則「さよなら!僕らのソニー」(文春新書)読了。ビジネス関連の著作で知られるノンフィクション作家・ジャーナリストによるソニー凋落の謎にせまる本。帯に「ブランドをダメにしたのは誰だ!」とありますが、著者によると前CEO井出氏及び現CEOストリン

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桜庭一樹「傷痕」読了。若き直木賞作家の最新長編。日本が20世紀に産み落とした「キング・オブ・ポップス」を呼ばれた偉大なスターが51歳で突然亡くなり、11歳の娘が一人残された。しかし彼女がどうやって、誰から生を受けたのか、誰も知らなかった..

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久坂部 羊「第五番」読了。現役の医師というキャリアを活かした医療系サスペンスで知られる作家の最新長編。「新型カポジ肉腫」という疫病に襲われた日本。その裏にあるのは...パンデミック型パニック小説ですが、リアリティのある設定で550ページの大

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上田早夕里「ブラック・アゲート」読了。昨年の日本SF大賞受賞作家の受賞後第一作は「殺人寄生バチ」を扱った近未来バイオ・サスペンス。殺人寄生バチに寄生された幼い娘を助けるため、武装部隊により逃れ島から脱出しようとする主人公。二人の運命は...怖

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西澤保彦「幻想即興曲 響季姉妹探偵 ショパン篇」読了。ユニークな設定のミステリーで知られる作家の最新長編は、美人姉妹探偵シリーズの第一弾。ピアノ教師・野田が夫の刺殺容疑で逮捕された。しかし、小学生の麻里は事件当時に別の場所でピアノを弾く野田

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黒田研二「さよならファントム」(講談社ノベルス)読了。2000年にメフィスト賞を受賞しデビュー以降、バラエティに富んだミステリーで人気を得ている作家の最新作。妻を殺したピアニストと狙われた奔放美少女の逃避行の結末は!?疾走系サスペンスであり

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奥さんと料理教室へ
2012年03月15日23:12

池内了「科学と人間の不協和音」(角川oneテーマ21)読了。著者は科学者として以前から科学の現状を批判してきた人です。この本では、現代科学の「危うさ」を検証し、戦争、市場経済、人間の欲望に翻弄される現代科学に転換を迫る主張を行っています。ちょっ

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NHKスペシャル「日本新生」取材班「エネルギーを選ぶ時代は来るのか」(NHK出版新書)読了。脱原発は本当に可能なのか?自然エネルギー導入への「壁」を打ち崩す方策とは?日本の未来を左右するといわれている「電力選択」の可能性について取材したものの書籍

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小田伸午「一流選手の動きはなぜ美しいか からだの動きを科学する」読了。著者は関大の先生で、人間の身体運動やスポーツ動作に関する運動制御機能を総合的に研究されている方です。この本では、スポーツや日常生活の動作における、からだの仕組みと構造を最

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福田和代「スクウェアII」読了。2冊同時刊行された連作短編集の2冊目。バー「スクウェア」のバーテンダー・リョウと大阪府警刑事部薬物対策課・三田らは、薬物を取り扱う暴力団と対峙していく...作者のこれまでの作風とは違った作品でしたが、かなり楽しめ

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深木章子「衣更月家の一族」読了。デビュー作である前作「鬼畜の家」が評判となった作家の最新長編。まったくつながりが無いように見える3件の殺人事件。実はその裏には複雑なつながりが...非常に丹念に練られたプロットが見事なミステリー指でOK昨日は、

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今野敏「デッドエンド」読了。アクション、冒険、警察小説で人気の作者による最新長編。「ボディーガード工藤兵悟」シリーズの久しぶりの新作。フランス傭兵隊出身の日本人ボディガード・工藤兵悟が、元ソ連特殊部隊のテロリストから依頼主を守ろうとするが.

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進藤奈邦子「NHKプロフェッショナル仕事の流儀 新型インフルエンザとの戦い 私たちにできること」読了。著者はWHOメディカルオフィサーとして、世界各地で発生する感染症のアウトブレークの封じ込めのために働いている人です。これまでNHK「プロフェッショ

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若田光一「国際宇宙ステーションとはなにか 仕組みと宇宙飛行士の仕事」(講談社ブルーバックス)読了。3年ほど前に出版された宇宙飛行士・若田さんによる国際宇宙ステーションによる解説書。若田さんはこの本の出版直後から4ヵ月半に及ぶ国際宇宙ステーシ

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花粉症の季節到来
2012年03月07日22:48

福田和代「スクウェアI」読了。2007年のデビュー以降、しっかりとした取材に基づいた重厚な作品に定評がある作家の最新作は連作短編集の2作品同時刊行。大阪府警薬物対策課の刑事・三田と、バー「スクウェア」の青年バーテンダー・リュウとの絡みを中心とし

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内澤旬子「飼い食い 三匹の豚とわたし」読了。「世界屠畜紀行」などの著作で知られるルポライター兼イラストレーターによる最新ルポ。一年間を書け、3頭の肉豚を子豚から飼い育て、屠畜場に出荷し、肉にして自ら食べるまでを追った前人未踏のルポルタージュ

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向山雄人「痛みゼロのがん治療」(文春新書)読了。著者は長年「がん緩和ケア」の取り組んできた第一人者。「がん緩和ケア」は、単に「終末期に治療を放棄して死を待つ」医療ではなく、「早期から痛みを取り去って、がんに負けずに積極的に生き抜く」治療であ

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前川裕「クリーピー」読了。光文社が主催する日本ミステリー文学大賞の本年度新人賞受賞作。著者は現役大学教授でこの作品がデビュー作となりますが、とてもそうは思えないほどの完成度を持ったクライム・サスペンス指でOK展開を予想できない「クリーピー」(

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古野まほろ「絶海ジェイル」読了。2007年にメフィスト賞を受賞してデビュー以降、評価の高い作品を刊行し続けている作家の最新長編。絶海の孤島にある監獄を舞台にした本格もの(脱獄もの)で、ちゃんと「読者への挑戦状」もありますウッシッシかなり面白い内容

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漆原直行「ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない」(マイナビ新書)読了。「ビジネス書」(というか「自己啓発書」)をいくら読んでも仕事が出来るようにはならない、ということを結構シニカルに書いていますあせあせ確かに最近の「中身はすかすかの割り

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