『エターナル・サンシャイン』久しぶりに観てのザッとしたインプレッション ゴンドリーもカウフマンも非形相であるフォルムや深層と表層のストラクチャーに関心があるのだろうけれど、カウフマンが主体を超えたシニフィアンや言語活動を生み出すジェノ・テ
『8人の女たち』 久しぶりに観てのザッとしたインプレッション 以前はその虚構性、プラスティック製、表層性のみに関心がいき、中身のないブルジョワジーの生活、という見方で接したけれど、今回は、そしてそれが当然なのだけれど、その美的センスに酔う
アドレサンス オゾンの『17歳』においてイザベルは、我々に夏のバカンスやリセへの憧憬を抱かせ、妄想的に恋焦げチンチロゲにさせたソフィーマルソーやフィリピーヌ・ルロワ=ボーリューをアンチし、藤吉久美子が
「旅するフランス語」を観る。フランスの文化と常磐貴子を眺めるにはいいなぁという感じで、全くフランス語の勉強にはならん、これでは兼高かおる世界の旅の時代のヨーロッパを崇め敬う日本人意識と変わらんではないか、と思ってしばらく観ていると、ちゃんと
『危険なプロット』 こういうのをミイラ取りがミイラになるというのだろうか。『夜の果てへの旅』で、このオタンコナスとばかりにダンナの頭を小突くところはやはり笑えるのであろう。コメディフランセーズである。悲哀がある。相手はオッサンだけれど、『
『17歳』 不機嫌な果実、エクスタシーを求めているのだろうか、それとも愛がいらないものを求めているのだろうか、それとも特別な存在でいたいのか。レアはシャワーを何度も浴びる。穢れなき17歳、多感な年頃。 写実的に切り取られていく。イザベルの弟
『グッバイ、サマー』 猿〜、鯖?ジュネロペペネロペペロペパ、ウィウィ、トレビアーン。ムードインディゴや恋愛睡眠のようなドンチャカなセンスかと思ったら、正統派なハナシで、少年の通過儀礼的なオトコになるまでの青春メモリー。なにをもって正統かは
ゴンドリーが好きな映画監督が、是枝裕和、チャーリー・チャップリン、ペドロ・アルモドバル、ケーン・ローチとあったのでチャップリンは理解できるけどコレエダとローチは意外と思ったが、『ウィ&アイ』の頃のインタビューの頃だからそうなったのか、い
Everything Nine Million Bicycles In The Sun Easter Parade
1 Her Morning Elegance / Oren Lavie The Time To Sleep / Marble Sounds http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1960472487&owner_id=25662862 Like A Star / Corinne Bailey Rae Put Your Records / OnCorinne Bailey Rae http://mixi.jp/view_diar
『しあわせの雨傘』その2 『しあわせの雨傘』でドヌーヴがドパルデュと隠密に会うために訪れるシーンの音楽はヒッチコック風だったけれど、彼もサスペンスが多いからヒッチコックを好きではあろうと思うが、なにかオゾンのメロドラマ的ストラクチャーを考え
『彼は秘密の女ともだち』 ローラの死を受け入れることができないふたりは、別々の形でローラを内在する。死を引きずるメランコリア、されどそこには虚実を超えたホントの感情の芽生えが生まれていくドラマがある。 クレールの驚く表情がそのクロースシ
アランドロンはベベルの陽に比し、陰のようで暗さを感じ、彼より先代のハンサムたち、ジェラールフィリップやジャンマレーより私的に印象的ではない。。。こともない。やはり日曜洋画劇場などでアランドロンとは日常ずっと接してきているようであって、フツ
オゾンのベッドタイムストーリーズとゴンドリーのニューヨークダイアリーがあったので観るが、気分がすぐれなくなる。夜に観るにはグロい。研究のためふたりの作品をちょいちょい観ていこうというときにトラウマになったらいけないので、今晩は観るのをやめ
『ウィ・アンド・アイ』 これはゴンドリーにとっての『昇天峠』なのか、とも感じる。いつもの機会仕掛けのイエローマゼンダシオンではない方向性でやっていきながらも、彼印である映像演出は施されシュールレアルってはいる。 ワークショップ形式で撮っ
『しあわせの雨傘』 ヤスシがひばり姐のために川の流れのようにをつくったように、オゾンはカトリーヌのためにこの作品をつくったかのよう、オゾンのドヌーヴに対するリスペクトがゴージャスに表わされる作品である。ラスト・シークエンス、カトリーヌ姐さ
『Ricky リッキー』 ご存知のように、竹内力を描いた映画ではない。 リッキーが去る姿が、消え去るサンボリズムにも見える。オゾンはシンボルを消すことを決してすることはできないのだけれど、この作品全体を通じて彼のその願望が伝わってくる。ブルジ
オゾンは『ふたりの5つの分かれ路』において、ジェーンカンピオンのTwo Friendsを参照したというので、YouTubeで調べるとこの作品と出会った(観てもらえたら分かると思うが、明らかにカンピオンの作品ではない)。こういうのはヘタウマというのだろう
The Maker L'Enfant Assassin Des Mouches The Ballad of Sacco and Vanzetti Encore
(滝口順平風に)あはー。あらあら、オゾンには珍しいおふたりさん、なにを真剣に語り合っているんでしょーおーね〜? あはあは デプレシャンをはじめマチュー・アマルリック、そしてドリーマーズやパパの作品をはじめルイ・ガレル、この二人はものす
『天才スピヴェット』 期待していなかったからか、かなりおもしろく観れた。 おおらかな流れをもつ大陸横断の旅は、アメリカの風景を懐かしく雄大に表わす。それは心の休まる風景であり、寂しさを取り払ってくれる。そうした旅のなかで、エキサイトで
『ムード・インディゴ うたかたの日々』 奇妙だけれど素直な作品。ゴンドリー、これまで物足りなさを感じていたけど、この素直さがそれを感じさせていたのか、と思いけり。今回はフランスが舞台だからか、アメリカの、乃至ハリウッドのスタンダードから