読書日記「ラテンアメリカ怪談集」J・L・ボルヘス 他怪談にも定番の設定あって、家庭教師が担当したのは実は恐ろしい子供、古の中国皇帝の座をめぐる魔術物語、初めて入った古書店で出会う魔法の書、など何度か目にした気がするが、いくらでも面白いものはあ
読書日記「桜の園」チェーホフ 作故郷の邸宅と桜の園を手放すことになった没落貴族夫人を主人公に、娘達と弟や使用人・知人達との最後の日を描いた名作。主人公のラネーフスカヤ夫人が故郷の家に帰ってきてから、翌日買い取られた家を手放して旅立つまでが一
読書日記「人生の隣」安岡章太郎 著「人生の隣」というタイトルは、広津和郎が「散文芸術の位置」という文章で詩、美術、音楽といった分野に比べたときの文学の位置付けたところからとったらしい。日本文学の作家・作品について語ったエッセイ集。安岡章太郎
読書日記「夜の訪問者」ブリーストリー 作家族のみでなごやかに行われていた婚約パーティ。そこへ突然ひとりの見知らぬ警部が来訪し、ある若い女性の自死事件を告げる。そしてしだいに家族全員がその自殺の要因になっていた事実が解き明かされてゆく。父親か
読書日記「戦後文学放浪記」安岡章太郎 著安岡章太郎が文壇デビューしてからの各作品について、そのなりたちと当時の生活をふりかえった自伝的エッセイ。世代論で作家をくくっていくことには疑問を感じるとしても、戦中派というくくりは明らかに特徴的なもの