「 松岡が私に与えた仕事とは大体次のようなことだった。1.通州事件(1937年)、南京事件のような戦闘中に起こった暴虐行為の真偽を調べる2.戦場で起こった暴虐事件のうち作戦行動とは関係なく起こされた人倫にもとる行為と見られるものを調べる3.北満
アイヌの少年シクルシイが、その天才ゆえに歩まされた波乱万丈の半生――。『まつろはぬもの』にいきいきと描かれる、コタンでの母との暮らし、厳しいけれど温かく優しく導いてくれた女先生、差別に苦しむ一家を助けてくれた駅員や駐在さん、樺太に別宅を構え
数年前からアイヌへの関心が高まっており、各地の資料館や博物館を訪れたり、地道に本を繙いたりしているが、昨年暮れに、全くもって驚くべき本に出会ってしまった。 『まつろはぬもの 松岡洋右の密偵となったあるアイヌの半生』2010年/寿郎社『戦場の狗
昨年、父を札幌に連れて行ったついでに是非観に行きたいと思っていた展示が、休館日との兼ね合いで結局行けずじまいになって、ずっと悔しい思いをしていた。その時に抜かりなく巡回予定をチェックすればよかったのに、まさかこんなものは東京に来るわけがない
カンボディアの喰い物は美味い美味いとさわがしく書いてきたけれど、一般的にはヴェトナムの方が美食で通っているはずだ。生春巻きやフォーやバインミーは日本でもとっくにポピュラーなメニュウだし、あの小さなアルミのフィルタで淹れる、コンデンスミルクを