ミノエビ属のエビは、総じて頭でっかちであり、さらに実の部分の殻が大きくてブカブカである。まるで蓑を被っているかのように見えるので、ミノエビと呼ばれているとのことだ。つまり見てくれがあまり良くない。日本人は見た目を非常に重視するので、この属の
北海道西部で多く獲れるモロトゲアカエビ。タラバエビ科のエビは甘エビやボタンエビのように生で刺身として食べられることが多いが、そうしたものの中でもモロトゲアカエビはトップ3に入る美味なエビだといわれている。そんなわけで値段も非常に高い。しかし
タラバエビ科のエビは総じて生食されることが多い。タラバエビ科のエビは水分が多く、加熱すると縮んでしまうし、ねっとりとした甘味があることから、生で食べるのが一番美味しいとされている。しかし、そんななかで今回取り上げるホッカイエビは例外的に加熱
主に生で刺身として食べられてるエビとしては、ホッコクアカエビつまり甘エビの他に、ボタンエビが有名どころである。ところが、市場でボタンエビと呼ばれているエビはボタンエビではない。どういうことかというと、タラバエビ科の中に和名がボタンエビという
コエビ下目内最大のファミリーがタラバエビ科だ。カニにもタラバガニというのがあるけど、このネーミングはこれらのエビ/カニがタラの獲れる水域で獲れることからついたものである。タラが獲れるのは北方の海だからこれらのエビやカニは全て北方種だというこ
エビジャコ属で世界で最も多く利用されているのがヨーロッパエビジャコだ。このエビは北東大西洋から地中海にかけて分布しているが、最も多く漁獲されるのは世界四代漁場の一つである北海である。古くからこのエビを多く消費してきたのはオランダ人、ベルギー
イバラモエビは北陸から山陰にかけてが主な産地となっている。これは、モエビ科がもともと捕獲しにくいエビであるために、生活がかかっている漁師からするとこれを狙った漁というのはやりにくい。そのため、他の種を狙った漁で副次的に獲られることがメインと
続いてはモエビ科に行ってみる。モエビ科のエビは、サンゴや海藻に隠れるように生活していることからこの名前で呼ばれているのだそうだ。なので小型のエビが多い。そのうえ前記の性質から漁獲しづらい面があり、まとまって獲ることが難しい。なので、漁業上で
富山湾の宝石シラエビ。このエビは深海性のエビだが、富山湾には神通川や庄川の河口沖に藍瓶と呼ばれる海底の谷があって、そこにこのシラエビが大量に集まっている。そのため富山湾のみでシラエビの商業漁業が成り立っているのだと言う。サクラエビ同様に小型
スジエビは淡水に棲んでいるエビだけど、スジエビの仲間には海に棲む種類も居る。日本には3種類あって、汽水域に棲むユビナガスジエビ、磯に棲むイソスジエビ、スジエビモドキの3種類だ。この3種類はわりとどこにでも居るエビだけど、漁業対象とはならず、
スジエビに続いてはテナガエビである。その名の通り、2本の手が非常に長いのが特徴。このエビも居酒屋のカワエビ空揚げなんかで割りとポピュラーなもの。だけど、北海道出身のオイラは見たことないな〜、と思ったらテナガエビはスジエビと比べると南方種にな
コエビ下目に行ってみる。文字通り小型のエビが多く居る目だ。ここには淡水性のエビがいる。まずはその淡水性エビから行ってみる。居酒屋では定番メニューの一つ、カワエビの空揚げ。しかしカワエビという種類のエビは居ない。淡水性のエビを総称してカワエビ
さてここからは抱卵亜目だ。これまでのエビとは違ってこの目のエビは、メスが卵を孵化するまで抱卵する。卵を持っているエビを良く見かけるが、こうしたエビは全て抱卵亜目に入ることになる。抱卵亜目は別名エビ亜目とも呼ばれる。前回までの根鰓亜目に比べる
エビ類は世界で最も多く消費されている魚介類である。その莫大な消費は養殖によって支えられている。養殖なしでは成り立たない。最大のエビ養殖国は中国であるが、中国は同時に最大のエビ消費国でもある。その消費量は日本の約8倍以上にもなる。だから中国で
リトペナエウス属に属するバナメイは、その圧倒的な生産性の高さがウリだ。狭い養殖池で大量に飼育できる上、成長が早い、病気に強い、さらに悪環境に強く、ブラックタイガーの場合は、水を入れ替える必要があるがバナメイは不要、というわけで2000年代に
ブラックタイガーは手頃な値段で買えるエビとしては、アルゼンチンアカエビと並んで最高に美味いエビだと思っている。それもこれも東南アジアなどで大量にこのエビが養殖されているからなのだが、いっぽうでこの養殖が色んな問題をはらんでいる。南方の浅い汽
ウシエビ属。この属にいるのはウシエビとクマエビの2つだ。牛と熊、どっちも動物の名前だな。クマエビの名前は中国での呼び名が「熊蝦」だったことに由来すると言われている。クマエビは共食いをする傾向がつよいことから、獰猛なエビということでクマの名前
前回タニシの話をしたが、同じように水田などの淡水に棲息する巻貝としてジャンボタニシと呼ばれる貝が居る。これは実はタニシの仲間ではない。スクミリンゴガイと言って、もともとは南米原産の淡水性巻貝である。これが日本に食用目的で持ち込まれ、養殖され
日本人は魚貝が好きと言っても陸上性巻貝のカタツムリだけは例外だった。続いては淡水性の巻貝である。淡水性の巻貝というと、タニシとカワニナが有名だ。両者は棲息環境にちょっと違いが有って、タニシはその名の通り、水田なんかに多く居る。流れの無いとこ
ここで軟体動物。次は巻貝。前にも書いたが巻貝はやたらと種類が多い。多いがしかし食用として知られているものはむしろ二枚貝よいも少ないんじゃなかろうか。巻貝の最初は、唯一陸上性の巻貝。そう、カタツムリである。カタツムリといえば子供のころの遊び相