◇防毒マスクと防護服で身を包んだものものしい姿の人々がテレビに映し出された。クアラルンプールの空港で猛毒を検査する光景である。マレーシア警察は金正男の遺体からVXが検出されたと発表した。北朝鮮はこの期に及んでも他の国の謀略だとか言っているが
◇文科省の天下りに関する不正は深刻である。文科省OBを大学に違法に斡旋した事件が次々に明るみに出ている。大学との癒着は教育への信頼を傷つけ、学問の独立を守るという大学の使命と権威を失わせる。既に違法と認定されたもの10件の他に、新たに17件
◇「安楽死は是か否か」。文藝春秋の三月特別号の特集を興味深く読んだ。安楽死は若い時から関心をもっていた問題だった。今、大きく議論されるようになった一つの理由は、超高齢社会の中で多くの人が認知症を抱えながら死と直面するからである。多くの識者が
◇中国で新型インフルエンザの恐怖が近づいているようだ。1月の感染確認は192人で、うち79人が死亡。現在は「鳥から人」の段階であるが、ウィルスが変異して「人から人」に感染する新型の出現が近づいているらしい。 平成21年(2009)の新型発生
◇桐生小6訴訟終結の文字が新聞一面に踊る。2010年の上村明子さんの自殺がいじめによるものか否かを争った一連の訴訟が終結した。 新里町の小さなアパートの祭壇、この問題を取り上げた県議会のやりとり、これらが昨日のことのように甦る。当時県会議員
◇北朝鮮出身の人と話した。北の事情に詳しいこの人は、恐怖政治を実行している金正恩(キム・ジョンウン)委員長自身が恐怖におののいているのだと語った。恐怖に駆られて恐怖を作り出している。これは伝えられる報道とも一致しているようだ。金正恩の饅頭の
◇事実は小説より奇なりという。金正男暗殺事件だ。映画よりもというべきか。マレーシアの国際空港で、北の工作員らしい2人の女が毒針を使って、金正恩委員長の指示で5年もかけて計画、等々。情報は乱れているが、北朝鮮指導者による国家犯罪であることは確
◇愛知県の中3自殺にやり切れない思いだ。真実は不明だが、担任について「遺言」で「私の人生全てを壊された」と書かれた担任は堪ったものではない。担任教師を弁護するつもりはない。伝えられる事態から、男子が死を選ぶことに飛躍があったと思える。また、
◇深夜、安倍・トランプ両首脳の共同記者会見を見た。先日のトランプ大統領の激怒する姿が生々しく比較されるせいか、いく分謙虚に見えた。期待通り、トランプ大統領は全身で歓迎を現していた。共同声明の内容は期待以上と思われた。特に注目されたのは安全保
◇県都前橋の市議選が終盤を迎えた。候補者不在で民主主義の危機が叫ばれる中で、今回は多くの新人が出た。時代の節目であることの現われだが、トランプ新大統領の出現、東京都の大乱など内外の激しい動きが刺激になっているかも知れない。昨日、いくつかの総
◇現在開会中の国会での予算委員会で文科省の天下り斡旋が厳しく追及されている。前事務次官は「万死に値する」と発言。歴代人事課長8人が次々に陳謝する光景は異様だった。問題の本質は何か。 国家公務員法が改正され、「現職職員によるあっせんや在職時の
◇前橋市議選が中盤に入った。外野席から眺める選挙戦は誠に御粗末に見える。政治不信が変わるとは思えない。地方の時代の意味は重い。一方で地方議会の形骸化も深刻。民主主義は大衆迎合主義の風潮の中に衆愚政治に化そうとしている。小池都知事の「都民ファ
◇昨日(5日)、前橋市議選の火蓋が身を切るような寒風の中で切られた。いくつかの出陣式に出た。選挙からは手を引いた私であるが、かつての支援者の輪は健在で、頼まれれば断れない。 今回の前橋市議選には、一つの特色がみられる。13人もの新人、新たに
◇「2人で最高の同盟をつくろう」、「いち早くマッド・ドッグを日本に送ることには非常に意味がある」、トランプ大統領は電話会談で安倍首相にこう言った。そのマッド・ドッグ(狂犬)が今日来日する。米国のマティス国防長官である。マッド・ドッグの異名は
◇トランプの無茶苦茶がでかいに衝撃を与えている。移民排斥の強行策である。とくにシリア、イランなどイスラム圏の人々に対する対応である。トランプ大統領は人数が少数であるから問題ないと世論に抗弁しているが、人数の問題ではない。人類全体に関わる理念