『おとなの事情』 イタリア人のイメージは何かと問われたら、美食と恋とオープンなおしゃべりと答えるかもしれない。イタリアのアカデミー賞に相当するダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で作品賞と脚本賞に輝いたコメディ映画。実にイタリアらしさが詰まってい
仕事が忙しく、今年のイタリア映画祭も『ワイスピ』もお預けになりそうな今日この頃。もうだいぶ時間がたったけど、少し前に見ていたので一応上げときます。(苦笑)『パッセンジャー』 目的地到着前に不運にも目覚めてしまった男女二人の孤独なサバイバル劇
『光をくれた人』 これが処女作だというM L ステッドマンのベストセラー「海を照らす光」の映画化。『ブルーバレンタイン』のデレク・フランシアス監督自ら映画化を希望したという。 第一次世界大戦で闇を見た帰還兵トムが故郷豪州で隠遁するかのように人里
ミュシャ(ムハ)展@国立新美術館 海外初の展示となるという《スラヴ叙事詩》全20点を見るためにミュシャ展へ。混雑が予想されたため開始初期は避け、春休みも避けて、GWの前に…と思いようやくの鑑賞。 平日に行けたのは良かったけど、それでも空いてはい
『わすれな草』 家族介護の苦労は少子高齢化が進む日本でも他人事ではない。ドイツ人の映画監督ダーヴィット・ジーヴェキンクはアルツハイマーになって記憶を失いゆく母親の姿を映像に収める。 よくありがちな題材ではあるが、大きな違いは両親の過去の話を
『美女と野獣』 ディズニーが生んだアニメーション映画『美女と野獣』の実写版。アニメ部門が設立される前の候補作が5本時代に作品賞候補になったくらいの名作の実写化。イメージを崩さなかったのはアニメ版のファンには安心材料だろうか。 アニメの絵柄を
『バーニング・オーシャン』 2010年、メキシコ湾沖にある石油掘削施設「ディープウォーター・ホライゾン」で起きた爆発事故を壮大なセットを組んでの再現パニック映画。当時、日本でもニュースになったはずだが、そう昔でもないのに記憶にうすい。(汗) 『
『T2 トレインスポッティング』 前作から20年…まさかの続編。最近では『ビフォア〜』シリーズのように時間が経過してオリジナルキャストや監督が集まって続編が作られることもあるが、さすがに『トレスポ』の続編化の話を耳にしたときは驚いた。 1作目は日
『LION / ライオン 〜25年目のただいま〜』 予告編で、勝手に抱いていた展開とかけ離れていて少々戸惑う。つくづく予告編編集は難しいと思わされた。(笑) それはさておき、アカデミー賞作品賞はじめ多くのノミネートをしただけあり、力のある仕上がり。
『未来よ こんにちは』 予想外の困難に直面した哲学の教師ナタリーの生き方をまっすぐに写し取った人生讃歌というか「これが私の生きる道」を強い意思で描く。まさに主人公が哲学教師という役柄を反映したようである。 “エリック・ロメールの後継者”とも
『ゴースト・イン・ザ・シェル』 実写化の話を耳にした時には期待しないようにと肝に銘じたが、公開が近づくにつれてやはり気になる。海外ではヒロインのホワイトウォッシュで物議を醸しだしていたようだが、そこはまるで気にもならなかった。もとより日本の
『ムーンライト』 美しい映画。スタイリッシュで青みがかった映像も繊細な精神性も…。 劇中でこう言われる。ムーンライトに照らされると黒人は青く見える…と。美しい表現である反面、月は陰を表す。シャロン少年の生き方はまさに日陰者。黒人で家庭は貧し
『午後8時の訪問者』 時間外に診療所を訪れた人に対応しなかったばかりに、一人の命が失われる。もちろん医者を責めることはできないのだが、人の命を救う仕事というのが何よりも痛切。自責の念にさいなまれる医師が亡くなった女性の謎を追うミステリー仕立
『はじまりへの旅』 物質文明に批判的なスタンスは、70年代のヒッピーに近いだろうか。最新の便利グッズやシステムとは無縁でも、肉体的な充足感で人生を豊かに感じる。そんな生き方を選んだ両親の元で育った6人の子供たちが母の葬儀で街に出ることとなり、
仕事が立て込んでいて中々自由時間もままならなかったが、少しお休みが取れたので、いざ劇場へ。休みに観たのはヤスミンの遺作となった『タレンタイム 〜優しい歌』。 まだ51歳という若さで亡くなったヤスミン・アフマド監督の人柄が伝わるような青春映画