『ドクター・ストレンジ』 見たことないような映像体験、それに尽きるか。BBC『SHERLOCK/シャーロック』でも知られるベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えて贈るマーベルの新ヒーロー映画。共演にティルダ・スウィントン、レイチェル・マクアダムス、マ
『ロスト・エモーション』 近未来ディストピアものの一つ。史上最大の戦争で荒廃した地球。かろうじて生き残った人々は原因である人間の感情を排除することで解決しようとする。 感情を排除して解決するというと、まるで<ロボトミー>のようだが、これは遺
『ザ・コンサルタント』 『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でバットマンを演じたベン・アフレック。盟友マット・デーモンが演じたジェイソン・ボーンみたいなリアルファイト系をやりたくなったのか、表向きはさえない会計士をしながら実は
『沈黙 ―サイレンス―』 重いテーマ、宗教は人を救うのか、そもそも人を救う教えはあるのか…、そういったことを考えたくなる2時間40分。 名匠マーティン・スコセッシがキリシタン弾圧下の江戸初期を舞台にポルトガル宣教師たちの苦境を描いた遠藤周作の原
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』 異能の子供たちが敵に立ち向かう様子からティム・バートン版『X-MEN』の声も聞かれるが、ティム・バートンにとっては特殊な能力は“個性の一つ”くらいに違いない。それくらい<異形であること>が基本スタンスの異
『トッド・ソロンズの子犬物語』 ポスター等のキービジュアルや邦題から愛らしい動物冒険物語を連想するのは大間違い。もっともブラック・ユーモアで知られるトッド・ソロンズ監督作だし、個性的なジョン・ウォーターズ監督が2016年のベスト10に選んでいる(
『エリザのために』 『4ヶ月、3週と2日』(パルムドール)、『汚れなき祈り』(脚本賞)に続いてカンヌで3度目の受賞作品となったクリスティン・ムンジウ監督。確かにダルデンヌ兄弟の名前が引き合いに出されるのは合点がいく。 暴漢に襲われたために、大事
『天使にショパンの歌声を』 1960年代のカナダ・ケベックの寄宿学校が舞台。近代化を進める修道院が経営する女学校に採算が合わないという理由で廃校の危機が訪れる。女子学生のため、自身の生活の糧のためにも存続させたいと願う校長のオーギュスティーヌは
『僕と世界の方程式』 自閉症スペクトラムのネイサンは、数字や図形に人並みならぬ才能の持ち主。大好きだった父を亡くした悲しみを乗り越えて、国際数学オリンピックでメダルを目指しながら成長する。 大好き、この映画。思春期の甘酸っぱさが好きな人なら
『ネオン・デーモン』 『ドライヴ』『オンリー・ゴッド』のニコラス・ウィンディング・レフンの新作。2016年、カンヌで賛否両論の嵐が吹き荒れたというが、なるほどここまで個性的だと好みは分かれそうだ。 田舎から出てきた素朴な16歳の小娘がモデル業界に
『NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』 インターネットの闇サイトを描く映画は近年目に付くが、スタイリッシュで極彩色が本当にネットに入り込んだ気分にさせる。オンラインゲーム、SNS、ネットの匿名性、スマホでの撮影、人と人の希薄なつながり…今の時
『人魚姫』 スタジオジブリには『ポニョ』、ピクサーには『ニモ』があったようにチャウ・シンチーには『人魚姫』があった!(笑)水生生物を通して環境汚染と大企業の闇を痛快娯楽作にしたためる。 『少林サッカー』の…というより『西遊記 はじまりのはじ
『ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜』 道化の歴史にこんな事実があったとは知らなかった。もっとも舞台のフランスでさえも最近まであまり知られていなかったというのだから仕方ないか。20世紀初頭のフランスで、初めて白人芸人と黒人芸人がコンビを組んで話
『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』 原題Demolition(取り壊し)が示すように妻を失いヤケになり周囲を破壊しつくす一人の男を描く。喪失からもがき苦しみながらも再生するプロセスを描くのは特別珍しいことではないが、対応…というか“次の一手”が
『The NET 網に囚われた男』 韓国の鬼才、キム・ギドクのストレートな南北問題の映画。小型のボートで漁業を営む中年男性が南側に流されて行く。故意か事故か…スパイか亡命かといった二つの側面で南も北も疑心暗鬼になる。 境界線をめぐる分かりやすいキム
『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』 戦後のナチ残党狩りの中でもアイヒマンはつとに知られる存在。数百万ともいわれるユダヤ人を収容所送りにしたナチス戦犯。映画は彼を捉えるまでの困難な道を一人の検事フリッツ・バウアーの視点で描き出す
明けましておめでとうございます。昨日、帰宅いたしました。とりあえずこの冬は雪が少なくて、生活するには良かったのですが、スキー場は泣いているだろうな。 帰省中(寄生中ともいう)は持って行ったソフトをいくつか鑑賞したのだが、とりあえず劇