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日記一覧

『ティエリー・トグルドーの憂鬱』 資本主義社会の負の面が強く描かれた作品。企業や社会を守るために人間の尊厳が失われてゆく。不景気が生んだ予期せぬ苦悩か。突然のリストラで路頭に迷う50代のティエリーは妻と障がいのある子供を抱えているのだから藁に

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『選挙の勝ち方教えます』 『アルゴ』の製作スタッフがボリビア大統領選挙の裏側を描いたドラマ。アメリカの政治コンサルタント、ジェーン・ボディーン(サンドラ・ブロック)にボリビア大統領選出馬中のカスティーヨ陣営からテコ入れ要請がある。乗り気ではな

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『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』 まるでノーマン・ロックウェルのイラストから飛び出したかのような世界。第二次世界大戦下、アメリカ西海岸を舞台に父が徴兵されたことを嘆く8歳の少年ペッパーと新たに近所に越してきた日系人ハシモトとの奇妙な関係

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 『スーサイド・スクワッド』ジャパン・プレミアに当選したので、チケット受けつけ15時を少し回ったころに国際フォーラムへ…。すでに長い行列が出来ていて、引き換えるまでに40分くらいは待っただろうか…。中にはジョーカーやハーレイ・クインのコスプレを

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『エル・クラン』
2016年08月24日01:49

『エル・クラン』 驚きの実話物。アルゼンチンでは知らぬ者もいないというほど有名な事件の映画化。犯罪一家なんていうと『アニマル・キングダム』か『あばしり一家』を思い出す。(笑) 時代は1980年代の民政移管のころ。独裁体制から民主主義へ移行という

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『Effie Gray』
2016年08月23日02:54

『Effie Gray』 ヴィクトリア朝の傑作のひとつであるミレイ作<オフィーリア>。題名だけで知らなくとも見たら「ああ、これか」とわかるはず。では絵の作者であるジョン・エヴァレット・ミレイはどれくらい知られているだろうか。また彼の名は知っていても、

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『緑はよみがえる』
2016年08月22日02:50

『緑はよみがえる』 巨匠エルマンノ・オルミが父の従軍体験をもとに作られたという。戦争の記憶を風化させまいというメッセージは伝わる。もともと『ポー川のひかり』で長編は引退するような発言もしていたが、その後『楽園からの旅人』やこれを製作。それだ

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『イレブン・ミニッツ』
2016年08月21日02:39

『イレブン・ミニッツ』 シミのような点は安定した世界の調和を乱す。あってはならない汚れのような“点”が観る者の心にジワリと不安を広げてゆくかのよう…。 手法のユニークさが目を引く。17時から始まる11分間の話を11人と1匹の犬(笑)で視点を変えて

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『Guernica』(ゲルニカ)
2016年08月18日23:45

『Guernica』(ゲルニカ) タイトルでもわかるようにピカソの代表作「ゲルニカ」の着想の元となった無差別爆撃の悲劇を描いた映画。 鑑賞にあたってファシズムの台頭してきた当時のスペイン内戦に多少の知識は要するかも。ドイツ・イタリア・ソ連など各国の

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『ストリート・オーケストラ』 リオでオリンピックを開催中のブラジルだが、治安の悪さや貧困層の多さといった問題点が取りざたされている。この映画の舞台はブラジルで最大の都市サンパウロ。リオ同様に、ここにもスラムや格差社会と問題は山積み。そんな底

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『ゴーストバスターズ』
2016年08月17日01:02

『ゴーストバスターズ』 リブート版『ゴーストバスターズ』、前シリーズ3作目の企画が流れたのは寂しいが、装いも新たに帰ってきた。今の時代を象徴するように、メインのバスターズたちは女性に置き換えられる。最も監督が『ブライズメイズ 史上最悪のウェ

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『栄光のランナー/1936ベルリン』 今、まさにオリンピックの真っ最中。数々の記録が今回も生まれていることだろうが、過去には競技面以外の要因で物議をかもしたオリンピックもある。 1936年のベルリンオリンピックで四冠メダリストとなったアメリカ人陸上

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『ペット』
2016年08月14日01:39

『ペット』 空前のペットブームという話を耳にする。ストレスの多い都会生活では人間にひと時の癒しを与えるペットたち。しかし飼い主の前では猫をかぶっている猫の本当の姿はわかるまい。いや猫をかぶっている犬か?(笑)飼い主が留守中のペットの本当(?

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『ジャングル・ブック』
2016年08月13日03:28

『ジャングル・ブック』 同じディズニーの1967年作のアニメーションは未見。原作の小説やデフォルメされたアニメーションなら人間の言葉を話したとしても受け入れられるが、最新CGによる超リアル動物が話すのはどうなんだろうかと思いながら劇場に向かった。

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『X-MEN:アポカリプス』
2016年08月12日02:39

『X-MEN:アポカリプス』 人気アメコミの実写映画『X-MEN』シリーズの第6作目にして完結編。まさしくシリーズ集大成であり、初期作品につながるX-MEN誕生秘話が語られる。プロフェッサーXのヘアスタイルの謎解明が個人的にはクライマックスと言っても良かっ

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『Midnight Special』
2016年08月11日02:03

『Midnight Special』 『テイク・シェルター』『MUD マッド』のジェフ・ニコルズ監督によるどこか懐かしい感じのするSF映画。監督自身が語ったところによると『E.T.』『未知との遭遇』『スターマン/愛・宇宙はるかに』『アキラ』などの影響を受けているとい

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『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』 映画の技法以前に伝えるべき大切なこともある。パリ郊外の貧困層が通う学校の、その中でも落ちこぼれ教室(学級崩壊の酷さに目も当てられない!)の担任で歴史の教師でもあるアンヌ・ゲゲン先生は自由勝手な生徒たちに『ナ

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『ヒップスター』@カリコレ2016 『ショート・ターム』で一躍知られるようになったデスティン・ダニエル・クレットン監督の2012年長編デビュー作。サンダンス映画祭に出品されたと聞けば、その作風にも納得がいく。日本では公開順序が逆になったが、それだけ

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『ニュースの真相』
2016年08月06日01:54

『ニュースの真相』 大統領選挙イヤーを思わせる社会派映画。映画の内容が内容だけに、このタイミングの映画化はどうしても大統領選挙を見据えての製作かと勘ぐっててしまう。(苦笑)ジャーナリズムの影の部分に光をあてた、いわばニュースの裏側を描くもの

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『マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり』 サイモン・ペッグが主演と製作総指揮を担当した英国産ロマンティックコメディ。製作には『宇宙人ポール』や『ワールズ・エンド〜』などのスタッフの名前も見える。 34歳になるナンシーは恋に奥手。

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『ヒマラヤ 〜地上8,000メートルの絆〜』 実在の登山家オム・ホンギル率いる“ヒューマン遠征隊”の想像を絶する過酷な体験を描く。韓国映画でここまで本格的な登山映画は初めてだと聞く。 山岳映画は数多く作られ、限界状況下の人間ドラマゆえ名作も多い

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『ターザン:REBORN』
2016年08月02日02:33

『ターザン:REBORN』 なぜ今ターザンか。幾度となく映像化されてきたターザン作品を『ハリー・ポッター』シリーズなどのデヴィッド・イェーツ監督が最新VFXで撮る。 “ターザン”になるという意味には二つあると思う。ジャングルで動物に育てられ、生き延

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