『シン・ゴジラ』 邦画としては12年ぶりのゴジラ映画。ゴジラシリーズへのオマージュを感じさせながら、まさしく『エヴァンゲリオン』の“庵野秀明”色が出ていた。エヴァンゲリオンの新シリーズにも<シン>が用意されているが、本作の<シン>は新か真か神
結局、VHS&HDD&DVDビデオレコーダーは廃棄手続きを取ってきた。捨てるために(既定の検査料金とはいえ)1500円プラス消費税を支払いに出かけるのは足が重かった。…ので、少しでも交通費負担を気分的に軽減しようという自分への言い訳のために映
『How To Be Single』 自立するとはどういうことか。自分でお金を稼ぐこと?家族と離れて暮らすこと?交際相手に頼らない生活? 学生時代の彼と離れてニューヨークで弁護士の助手を目指すアリス(ダコタ・ジョンソン)は結婚も子供とも疎遠な仕事人間である
『ロスト・バケーション』 夏のパニック映画といえば定番の<サメ>。『ジョーズ』以降どれほどサメが悪役にされた映画が作られたか。(笑)原題がThe Shallows(浅瀬)の『ロスト・バケーション』はサーファー美女が一人岩礁に取り残されると言いうワン・シ
『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』 人は心に壁を作る。人種や政治・宗教の違いで差別を繰り返す歴史は、悲しいが今も変わらない。 『ローマの休日』の真の脚本家としても知られるハリウッドの名脚本家ダルトン・トランボ。ハリウッド・テンの一人と
先日につぶやき通り、BDレコーダーが不調になったので、新型を購入。書き込みにムラができるようになったからで、レンズクリーナーも試してみたが、やはりダメだった。もっともかなり酷使していたので「そろそろ…」とは覚悟していた。 問題はTVモニ
『コロニア』 『ハリー・ポッター』のハーマイオニー役で知られるエマ・ワトソンが新境地を切り開いたのか。社会派女優への第一歩かと思える力作。1973年のチリを舞台に軍事クーデターが勃発してピノチェトが政権を握った時に、ナチの残党パウル・シェーファ
西日本方面が梅雨明けになったそうだが、関東も暑かった…。祝日で、イオンシネマはサービスデーで、子供向け映画が複数スクリーンでかかっているために劇場もとんでもなく熱かった。『ファインディング・ドリー』 言わずと知れた2003年に大ヒットしたピ
『キル・コマンド』カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016 先ごろ、テキサス州ダラスで起きた警官銃撃事件で、警察は爆弾ロボットを出動させるなどロボットが兵器として使われるのはもはやSFの世界だけじゃなくなってきた。そんな今だから説得
『AMY エイミー』 好きなことを仕事にするのは、その人を幸せにするのか。好きなことで生計を立てられるのは理想的だと思うかもしれないが、歌が好きだった少女の「こんなはずじゃなかった」という声が聞こえてきそうだった。 若くして頂点へのぼりつめて、
『疑惑のチャンピオン』 オリンピック・イヤーにしてロシア陸上選手のドーピング問題に揺れる昨今にタイムリーな題材だろうか。ツール・ド・フランスといえば自転車競技に詳しくない私でもそのレース名くらいは知っている。そこで7連覇という偉業を達成した
『シング・ストリート 未来へのうた』 80年代にMTVで流れた黎明期のPVがグルグルと脳裏を駆け巡る。きっと80年代洋楽ファンだった世代なら懐かしさでタイムスリップするのではないか。 1985年、不況にあえぐアイルランドのダブリンではロンドンへ職を求めて
『死霊館 エンフィールド事件』 実在の心霊研究家ウォーレン夫妻の体験談を題材にした古典的ホラー『死霊館』の続編。事件自体は独立しているので、一見さんでも大丈夫だろう。続編ものは前作を超えるのが難しいというのが半ば暗黙の了解になっているが、珍
『ある戦争』カリコレで先行上映される本年度米アカデミー賞外国語部門にノミネートされた『ある戦争』(原題A War) 国際平和活動の名のもとにデンマーク兵士もアフガニスタンに派兵されていたのは、映画『アルマジロ』でも知られていようが、まさにタリバン
『ヤング・アダルト・ニューヨーク』 脚本初心者向け教室では<半径5メートルの問題>をか扱うように勧められることがあるとも聞く。誇大妄想な大風呂敷では他人事で実感がわかないのだ。その意味では『フランシス・ハ』のノア・バームバックの紡ぐ話は確か
『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』 ファイナル・ファンタジー・シリーズのフルCG映画。以前に作られた映画はキチンと見てないけど、CGの進歩は感じられる。(まだゴム人形臭いけど…) 9月30日に全世界同時発売予定のゲーム「FINAL FANTASY XV」と同じ世界
ポンピドゥー・センター傑作展@東京都美術館 味気のない骨組みと、チューブになったエスカレーターで構成されたフランスの総合文化施設「ポンピドゥー・センター」。ユニークな形態から記憶にある人もいるだろう。 本展覧会は1906年から1977年まで、1年ご
『ペレ 伝説の誕生』 サッカー界の生きる伝説として、多くの人が知っているだろう“ペレ”。サッカー選手としての活躍はそれとなく知っていても、彼の恵まれない生い立ちはどこまで知られているのか。これはサッカーの王様とまで呼ばれたペレの若き姿を描い
『ウォー クラフト』 ダンカン・ジョーンズ監督といえば、『月に囚われた男』『ミッション: 8ミニッツ』とデビューから立て続けにSF映画のスマッシュヒットを送りだしてきた有望な映像作家と思っていたので、オンラインRPGの映画化という本作にも“特別な何
『ふきげんな過去』 ある日突然、亡くなったと思っていた人物が戻ってきたら?しかも前科もちで存在を公にはできない。 東京・北品川の食堂で女系家族と暮らし「私には未来が見える」という高校生・果子(二階堂ふみ)。18年前に死んだはずの伯母・未来子(
『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』 ルイス・キャロルのアリス・シリーズの原作を映画化した『アリス・イン・ワンダーランド』の続編。前回監督だったティム・バートンは製作にまわって、監督は『ザ・マペッツ』シリーズのジェームズ・ボビンにバト
『葛城事件』 入念に罠を仕掛けて観客を落とし込むタイプの監督だろうか。『その夜の侍』の赤堀雅秋監督の自作戯曲の映画化だそうだが、テーマも変更してあると聞く。 高圧的で自己中な考えを押し付ける<父・清>は昭和にはよく見られた父親像。良かれと思
『ブルックリン』 職を求めて、あるいは学問のために田舎から都会へ来るのは、どこも同じだろう。その意味では、就職口が乏しいアイルランドから大都会NYへ…というのは、共感しやすい話だと思う。個人的には、都会で一人暮らしを始めてもホームシックの類は
『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』 軽井沢スキーバス転落事故のおかげで公開が遅れていたが、宮藤官九郎らしいハイテンション・ロック・コメディー。 好きな子とキスも出来ずに死んでしまった高校生の大助(神木隆之介)が地獄に落ちて、地獄ロックバン
『日本で一番悪い奴ら』 綾野剛がなぜ多くの映画監督に愛されるのか、なぜ重宝されるのか。その答えの一端が見られた気がした。これだけ献身的な演技をみせられたら、誰しも一度は使ってみたいと思うのではないか。 2002年に北海道警察で起きた日本警察史上