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日記一覧

『或る終焉』
2016年05月30日01:59

『或る終焉』 世に衝撃的な“結末”を描く映画は数あるが、これには驚いた。反則気味ではあるが、託された意味を噛みしめる。 近年、多く見られる終末医療と人間の尊厳問題。生きるということはいかなる意味があるのか、その価値は他人には理解し得まい。ま

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オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展 絵画に興味がない人でもこの画家の名を知らないものも滅多にはいるまい。その人、印象派の巨人ピエール・オーギュスト・ルノワール。彼の代表作である《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》や《

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『すれ違いのダイアリーズ』 タイの水上分校で教鞭をとる過去の女性教員と現在の男性教員が、先の女性教員が残した日記によって繋がってゆく。日記を通して男性教員は次第に空想の中で想いを膨らます。 実際にある水上学校の存在と日記から恋愛感情を抱いて

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 色んな場所で試写会を見てきたが、これはかなりレアケースじゃないか?『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』の試写会場はなんとベルギー王国大使館!こういってはなんだが、映画内容よりもそのロケーションに惹かれた。 …が、ここで難題が立

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 試写会を除くと、ここんとこ邦画ばかり見ている…、何か不吉な予兆でなければいいのだが…(笑)『リップヴァンウィンクルの花嫁』 コミュニケーションの問題、ネット社会や現代の閉鎖的病巣をまとめたような題材で塗り固めてある岩井俊二の3時間にも及ぶ

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『海よりもまだ深く』
2016年05月23日00:53

『海よりもまだ深く』 父がなくなり、老いた母の一人暮らし、過去にしがみつき現在を見ようとしない主人公(しかも長男)に、とても客観的になれなかった。あの日夢見た未来像に近づけたのか、なりたい自分になれたのか?自問自答するまでもない。 是枝裕和監

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『ちはやふる 下の句』
2016年05月22日00:15

『ちはやふる 下の句』 綾瀬千早率いる瑞沢高校のかるた部の全国大会での奮闘を描く。『上の句』が「真島太一」編だとすれば、こちらは「綾瀬千早」編だろうか。 『下の句』は宿敵となるクイーン・若宮詩暢(松岡茉優)との対決が見どころ。いささか前半は

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『ちはやふる 上の句』
2016年05月21日01:15

『ちはやふる 上の句』 近頃多い前後編。原作が長いために刈込にも限界があっての前後編…、あれ?これはデジャブか?(笑) 末次由紀による人気コミックの実写映画化。二部作の第一弾。原作漫画もアニメも見てないけど、広瀬すずに惹かれて鑑賞。(動機が分

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『64 ロクヨン 前編』
2016年05月19日22:04

『64 ロクヨン 前編』 近頃多い前後編。原作が長いために刈込にも限界があっての前後編なんだとは思うが、そうはいっても一本の映画でまとまっていなかったら悲しい…。ミステリーならばなおのこと謎解きを回収できるはずもないので、宙ぶらりんだったら嫌だ

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『裸足の季節』
2016年05月19日02:01

『裸足の季節』 男女平等が声高に叫ばれて幾久しいが、少しはマシになったのか?日本でさえ不十分に感じられるが、世界には比較にならないほど因習や封建的思想に縛られて息もできないような生活もある。 本作の舞台となるイスタンブールから1000km離れたト

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『殿、利息でござる!』
2016年05月17日20:14

『殿、利息でござる!』 格差社会、限界集落の窮地に立ち向かったアイディアがこんな昔に実現していたとは…。江戸時代中期に本当にあった出来事を題材にとった『無私の日本人』(磯田道史著)を中村義洋監督がユーモアたっぷりに映画化。歴史映画としても十

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『ヘイル、シーザー!』
2016年05月15日21:50

『ヘイル、シーザー!』 楽だけど面白味のない仕事と困難だけどやりがいある仕事とどちらを選ぶか。表向きは50年代のハリウッド・スタジオの裏側を描くのだが、本心は映画人としての矜持を示したかったのではないか。 コーエン兄弟が赤狩り時代のハリウッド

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『マクベス』
2016年05月14日23:07

『マクベス』 シェイクスピアの四大悲劇の1つで幾度となく映像化もされている『マクベス』。スコットランドの雄大な景色の中で繰り広げられる映像絵巻は一見の価値はあろう。 原作はあまりに有名だし、その出来に疑問を挟むこともないから、どこに着眼点を

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 タイトル通り「西山瞳NHORHM」の公開収録にNHKふれあいホールへ。考えてみればNHKの公開収録は初体験。もちろんこの会場も初めて。 受付で整理番号をもらう抽選がある。(ややこしい)箱の中のくじを引くようだ。ん〜、やばい。この手の籤運はメチャクチャ

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『エンド・オブ・キングダム』 ホワイトハウスと米国民をパニックに陥れた『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編。今度は舞台を英国に変更。英国首相が急死したために世界各国首脳が国葬に参列するために訪英。そこで大規模なテロ攻撃にあって…と話の大枠

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 『ターザン:REBORN』に抜擢されたアレクサンダー・スカルスガルド。結構、北欧男子好きの中では票を集めていると思うが、日本の一般層には今一つなのか近作では未公開が続く。その中から2本。ミニー・ゲッツの秘密 [DVD]http://mixi.jp/view_item.pl?revie

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『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』 強制収容所解放70周年を記念して制作されたという本作には決して忘れてはならないことが二つある。一つはいわずと知れた“ホロコーストの記憶”。もう一つは“報道とはいかなる妨害にあっても屈してはならない”

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『地中海』@イタリア映画祭2016 ここに描かれるのも現在のイタリアが抱える問題点。アフリカの生活は貧しく、危険を冒してでも生活のために不法就労目的で地中海を渡る者が後を絶たない。途中で盗賊に金品を巻き上げられたり約束した船も怪しくなる困難に遭

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『俺たちとジュリア』@イタリア映画祭2016 熟練の技を感じるコメディ映画。小道具も伏線も効いているし、イタリアのカモッラ(マフィア)事情や田舎の生活環境の貧しさ、加えて現代人の生き急ぐ生活スタイルへの批判もチラリ。 人生につまずいたディエゴ、フ

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『暗黒街』@イタリア映画祭2016 金や女といった欲望が渦巻く裏社会を重厚なタッチで切り取る。ひょんなトラブルから次々と玉突き事故のように暴力の連鎖が止まらなくなる不幸な人々が描き出される。 ローマ郊外にカジノを建設して一儲けしようという輩が政

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『カルテル・ランド』
2016年05月03日20:26

『カルテル・ランド』 メキシコ・ミチョアカン州。麻薬カルテル「テンプル騎士団」に立ち向かう自警団の戦いを描くドキュメンタリー。テンプル騎士団の悪行で一般市民の生活は危険水域に達し、業を煮やした一人の医師が自警団結成のために立ち上がる。政府や

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『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』 メガ盛り…いやギガ盛りだな。(笑)未だに消化しきれないほどの豪華アメコミ・ヒーロー丼だった気がする。 『アベンジャーズ』のヒーロー軍団が二手に分かれて戦うってくらいしか予備知識はなかったのだが、なる

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