イタリア映画祭開会式&『素晴らしきボッカッチョ』 イタリア映画祭開会式にはえらい来賓に続いて、来日中のゲストがズラリと登壇されます。(右から左へ)『処女の誓い』監督のラウラ・ビスプリ『あなたたちのために』の監督ジュゼッペ・M・ガウディーノと
『皆はこう呼んだ「鋼鉄ジーグ」』@イタリア映画祭2016 今年もまたイタリア映画祭の季節です。今回は絞りに絞っての鑑賞。 日本製アニメが世界を席巻しているが、それは今に始まったことではない。イタリアで永井豪のロボットものが人気を博していた
『ズートピア』 短編なしの一本勝負。ピクサーと一緒になってから快進撃が続くディズニーの長編アニメーションの中でもとりわけ出色ではないか。世知辛い世の中を身近な動物社会に置き換える。 動物の理想郷を思わせるズートピアは人種・宗教など様々入りま
『レヴェナント 蘇えりし者』 全ての密度が異様に高い。演技・撮影・VFX・音楽・音響…様々な要素が大切であるのは確かだが、全部が全部となると(至福感がある反面)長尺だけに余計に息苦しい。 グリズリーに襲われ瀕死の重症を負い、旅の仲間に見捨てられ
『アイアムアヒーロー』 まずは大泉洋をキャスティングしたディレクターに拍手を送りたい。その方こそこの映画のヒーローじゃないのか。(笑) 花沢健吾の人気コミックの映画化。コミック原作の映画化は山ほどあるが、これは成功例として数え上げられる1本
『Victor Frankenstein』 メアリー・シェリー原作のフランケンシュタインはいくども形を変えて映像化されたが、本作もその一つ。オリジナル脚本とはいえ大筋では意外性はあまりないが、マッド・サイエンティストであるヴィクター・フランケンシュタインを演
『オマールの壁』 ノワール映画。パレスチナ自治区における抗争とファミリーの内部をノワール風にみせたサスペンス映画。イスラエル・パレスチナ問題が根底にはあるが、政治的な深みよりも娯楽的な要素が強いように思う。…なので、小難しそうという先入観を
『うつくしいひと』 人生に「もし…はない」というが、震災がなければ出会わなかった映画かもしれない。行定勲監督の熊本ご当地映画『うつくしいひと』がそれ。行定勲監督はじめ、橋本愛、高良健吾、姜尚中、石田えり、くまモン…と熊本県にゆかりのある人々
優秀外国映画輸入配給賞という授賞式があるのを初めて知った。今年で第54回だという。オマケの試写会目当てでイイノホールへ。(笑) 配給される映画の表彰式は珍しくないが、会社の方を表彰するのはなんだかおもしろい。ほぼ一般の映画ファンには面白味の
『グランドフィナーレ』 “老い”をテーマに”若さ”という比較点からの考察だろうか。どんな偉人でも避けられないのは老いや死の問題。若いころはみじんも感じなかったことが年々身に染みる。 映画や音楽、スポーツといったジャンルこそ違えど、かつて栄光
『バベットの晩餐会』 セリフであれ、映像であれ、たった一つの決定的な何かがあるだけでガラリと評価が変わる事がある。本作にまさしくそれを痛感させられた。 19世紀のデンマーク。禁欲的な寒村で暮らす老姉妹と家政婦にまつわる物語。姉妹の亡き父親は牧
『スポットライト 世紀のスクープ』 至極まっとうな社会派ドラマ。実話ベースだし、異論も反論もないのだが、地味といえば地味。そこは誠実と受け取るべきか。(笑) 神父による性的児童虐待というタブーに切り込み、教会を相手に戦ったボストン・グローブ
『山河ノスタルジア』 以前、中華料理店で「中国の方にとって日本のおせちに相当するものって何ですか?」と聞いてみたことがある。同じではないけど一番近いのは餃子かもしれないという話だった。もちろん中国は国が広いから地方によっては様々違いがあるの
『ハロルドが笑う その日まで』 昔ならスーパーマーケット、今ならAmazonといった大規模店舗が出店してくると、良心的であっても規模の小さな商店街は軒並みつぶされてしまう。まさにこれはその家具屋版というべきか。 ノルウェーの街、オサネ。IKEAの巨大
先日、我が家のブルーレイレコーダーのリモコンの反応が鈍くなったので(動いたり動かなかったり…)、ネットで新品のリモコンを注文。予定が14〜18日に配達ということ。まぁ、そこまでは騙しながら使えるかな…と思っていたが、急にダメになってしまって、
『橋からの眺め』@NTLive2016 シドニー・ルメットにより映画化もされているアーサー・ミラー戯曲の舞台化。シンプルな舞台装置が印象的な演目。白いスクエア状の床に出入り口が一つある壁面がそびえるのみ。NTLiveの演目としては上映時間が短い部類に入るだ
『脱脱脱脱17』 『脱脱脱脱17』と書いて「ダダダダ セブンティーン」と読ますらしい。今年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞と観客賞をW受賞したという。監督は女優業もこなす(当時)女子高生の松本花奈。 ムリに背伸びした題材を選
『ミラクル・ニール!』 元モンティ・パイソンのテリー・ジョーンズが仕掛けるSFコメディ。「もしも万能の力を持ったら、人はどう使うのか。」地球存続の審判をかけて宇宙人から力を与えられたニールが巻き起こすドタバタ騒動劇。ありがちな設定だが、そこは